読書(あ~さ)

2023年1月30日 (月)

朝井まかて著 ”眩 (くらら)” 


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内容
あたしは絵師だ。筆さえ握れば、どこでだって生きていける──。
北斎の娘・お栄は、偉大な父の背中を追い、絵の道を志す。
好きでもない夫との別れ、病に倒れた父の看病、厄介な甥の尻拭い、
そして兄弟子・善次郎へのままならぬ恋情。
日々に翻弄され、己の才に歯がゆさを覚えながらも、彼女は自分だけの光と影を見出していく。
「江戸のレンブラント」こと葛飾応為、絵に命を燃やした熱き生涯。



葛飾北斎の暮らしぶりが、手に取るように、、、
これほどの名を成しながら、金策に苦しみ続けたのは、悪魔のような孫の存在、、、

そして、中風で再起不能かと思われたのに、奇跡的な回復を成し得たのは、
滝沢馬琴の罵声と、柚子酒の効果だとは、、、

天才を父に生まれてきた娘の幸不幸は、
一体全体、どこから、どこまでが、史実で、そして創作なのか、、、
・・・それでも、、、興味深く読了致しました。


著者の本で、わたし的断トツイチオシは、こちらの”恋歌”、、、

 

 

 

 

 

2022年12月 7日 (水)

浅倉 秋成著 ”六人の嘘つきな大学生” 


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内容
成長著しいIT企業「スピラリンクス」が初めて行う新卒採用。最終選考に残った六人の就活生に
与えられた課題は、一カ月後までにチームを作り上げ、ディスカッションをするというものだった。
全員で内定を得るため、波多野祥吾は五人の学生と交流を深めていくが、
本番直前に課題の変更が通達される。それは、「六人の中から一人の内定者を決める」こと。
仲間だったはずの六人は、ひとつの席を奪い合うライバルになった。
内定を賭けた議論が進む中、六通の封筒が発見される。
個人名が書かれた封筒を空けると「●●は人殺し」だという告発文が入っていた。
彼ら六人の嘘と罪とは。そして「犯人」の目的とは――。



いったい犯人は誰なのか、、、
抜群のつかみに引き込まれ、
随所に散りばめられた伏線を拾い集めながら、謎解きに心を奪われつつ、
就活の裏で展開する心理戦、かけひき、、、
・・・が、しかし、、、次第に読むペースがダウンしてゆき、、、

市立図書館に予約を入れたら、900番目でしたが、
それが、地区センターの図書室にありました。
読み始めたのが返却期限一週間を切っていて、2,3日で読了の予定が、、、

人気の本なので、早く読み終えねばと、
後半は、追い立てられるようにして、ようやく読了、、、








2022年11月29日 (火)

朝井まかて著 ”恋歌” ★


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内容(「BOOK」データベースより)
幕末の江戸で熱烈な恋を成就させ、天狗党の一士に嫁いで水戸へ下った中島歌子。
だが、尊王攘夷の急先鋒である天狗党は暴走する。
内乱の激化にともない、歌子は夫から引き離され、囚われの身となった。
樋口一葉の歌の師匠として知られ、明治の世に歌塾「萩の舎」を主宰し
一世を風靡した歌子は、何を想い、胸に秘めていたのか。落涙の結末
!


導入部分で、これはもしかして、
先日読んだ “類” の鴎外の娘の話?、と、戸惑っているうち、、、
ん?、、、ちがう、これは、、、幕末の水戸藩?

以前、白虎隊の本を読んだとき、
あまりの苦しさに、金輪際二度と再びここには、近づくまいと決心していたのに、、、
気がついたときには、、、

要注意徹夜本、

いつまでも心に残る、決して忘れ得ぬ、一冊、、、

★★★★★ 




 

2022年11月17日 (木)

宇江佐真理著 ”ひょうたん” ☆


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内容(「BOOK」データベースより)
本書五間堀にある古道具屋・鳳来堂。借金をこさえ店を潰しそうになった音松と、
将来を誓った手代に捨てられたお鈴の二人が、縁あって所帯をもち、立て直した古道具屋だった。
ある日、橋から身を投げようとした男を音松が拾ってきた。
親方に盾突いて、男は店を飛び出してきたようなのだが…(表題作)。
江戸に息づく人情を巧みな筆致で描く、時代連作集。



お鈴が店先の七輪でこしらえる料理の数々、、、
毎晩のように集まって来る、吞ん兵衛の旦那の幼馴染たち、、、
随所で、浪花節のおばさんの心を、わしづかみ、、、
人情あふれる、お江戸の心温まる短編集、

★★★★☆






 

2022年11月 9日 (水)

篠田 節子著 ”インドクリスタル” ★


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内容(「BOOK」データベースより)

人工水晶の製造開発会社の社長・藤岡は、
惑星探査機用の人工水晶の核となるマザークリスタルを求め、インドの寒村に赴く。
宿泊先で使用人兼売春婦として働いていた謎めいた少女ロサとの出会いを機に、
インドの闇の奥へ足を踏み入れてゆく。商業倫理や契約概念のない部族相手のビジネスに悪戦苦闘
しながら直面するのは、貧富の格差、男尊女卑、中央と地方の隔たり、資本と搾取の構造―
まさに世界の縮図というべき過酷な現実だった。
そして採掘に関わる人々に次々と災いが起こり始める。
果たしてこれは現地民の言う通り、森の神の祟りなのか?
古き因習と最先端ビジネスの狭間でうごめく巨大国家を、綿密な取材と圧倒的筆力で描きだした
社会派エンタメ大作。構想10年、怒涛の1250枚
!


生き神として祭り上げられた少女の悲劇、
インド社会の闇、最先端の技術を支える現場の実態、援助、搾取、テロ、貧困、、、
蠢く欲が複雑に絡みあう混沌とした世界を、見事に描き切る圧倒的な力量、
ページをめくるのを止められなくなる傑作、 

★★★★★



 

 

2022年9月20日 (火)

佐藤 典雅著 “ドアの向こうのカルト 9歳から35歳まで過ごしたエホバの証人の記録” ★

 

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『内容紹介
 東京ガールズコレクションの仕掛け人としても知られる著者は、
 ロス、NY、ハワイ、東京と9歳から35歳までエホバの証人として教団活動していた。
 信者の日常、自らと家族の脱会を描く。 』



雨の日が何日も続いて、ようやく晴れた朝、
主婦のわたしはエンジン全開でせわしなく立ち働いてる。
そこへ、日傘を手にしたにこやかな二人組のご婦人がやってくる。
エホバの証人、、、?
なんで、
なんで~?、やる事、てんこもりでしょう?
ずっと、ずっと、不思議だった、なぞだった、、、
そのわけを知りたくて、手にとった一冊が、
その答えばかりではなく、ほんとうにいろいろなことを教えてくれました。
天性の明るさと強さ、賢さをあわせ持つ著者の、見事なまでの衝撃のノンフィクション、、、

★★★★★


以下に本文より、一部を要約・転記します、、、





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2022年9月10日 (土)

アレックス・ヘイリー ”マルコムx自伝” ☆


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内容(「BOOK」データベースより)
マルコムX自身が「ルーツ」の著者アレックス・ヘイリィに
死を予感する中で語り綴られた異色の自伝。
スラムの中で麻薬を常用、強盗にまで堕したマルコムは、刑務所で自己の価値に目ざめ、
黒人イスラム教団の最も戦闘的で説得力のあるリーダーとなる。

非宗派的な黒人解放組織を設立し、新しい活動を深めるなかでの暗殺。
なぜ黒人は人間であることを否認されるのか。問いは今も重い。〈解説〉猿谷
 


彼の激しくも短い人生録に、没頭しました、、、
少なくても彼には、奥様と著者、温かく力強いふたりの理解者がいたことが救いだなと思えた、
以下に、心温まるくだりを本文エピローグより、、、

口には出さなかったが、マルコム X と私とは温かい同士愛的友情を互いに分かち合えるような段階に
ついに達した。私にとっての彼は、掛け値なしに、非常に魅力的な人柄の持ち主だった。
彼のほうで私のことをどう思っていかは、いろいろな事から推測するしかないが、
率直に言いたいことが言えて、2度も3度も同じことを言わなくても済む相手だということが次第に
わかってきたのだと思う。絶えず緊張して生きている人間は誰でもそうだろうが、
気持ちの上でリラックスできる人間、それも男性にそばにいてもらいたかったのだ。

今でも私が旅に出ると、いつも電話をかけてきて、いつニューヨークに帰ってくるんだと聞く。
そして万障くり合わせて空港まで出迎えてくれることがしょっちゅうあった。口から歯をのぞかせて、
人の良さそうなニヤニヤ笑いをしながら、ひょろっと背の高い彼が大股で近づいてくるのが見えて、
やがて彼の運転する車で市内へ戻る間、私の留守中に起こった興味ある事柄を教えてくれるのだった。


図書館に予約して、この本を手にしたきっかけは、
朝日新聞のボンマルシェの、コウケンテツの“名作ごはん劇場”です、
全てマルコムから学んだ『マルコムX自伝』より

第一級の書評を以下に、転記します、





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2022年8月31日 (水)

朝井まかて著 ”類” ☆


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内容(「BOOK」データベースより)

鴎外の“不肖の子”類、その愛すべき生涯。
愛情豊かな父、美しい母、ふたりの姉と何不自由なく暮らした少年時代。
父の死という大きな喪失を抱えながら、画業を志しパリへ遊学した青年時代。
戦後の困窮から心機一転、書店を開業。
やがて文筆家の道へ―明治、大正、昭和、平成…時代の荒波に揺さぶられながら、
鴎外の子としての宿命と格闘し続けたその生涯。


鴎外の四人の遺児、森茉莉、小堀杏奴、森於菟、森類、、
後者のお三方の存在すら存じ上げなかったのですが、
文豪鴎外の意外な優しい父親像と、自ら丹精込めていらした花と木々豊かなお庭、、、
その名声と資産に恵まれながらも、、、家族の断絶、、、

卓越した、人間像と自然の描写力、時代背景、 会話の妙、、、
当時のセレブたちの優雅な暮らしぶりと彼らのつながり、、、
そして、、、戦禍で失われた、築き上げた一切合切、、、

身内の、それも女性の恥ともいえることを、ここまで描いていいのかと、絶句しながら、、、
偉大な父のもとに生を受けた、彼らの生きざまに、、、
ひたすらに、、、ただただ、感服致しました。


★★★★☆



 

 

2022年8月 8日 (月)

青山 美智子著 ”お探し物は図書室まで” ★


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「2021年本屋大賞」2位!!

内容
仕事や人生に行き詰まりを感じている5人が訪れた、町の小さな図書室。
「本を探している」と申し出ると「レファレンスは司書さんにどうぞ」と案内してくれます。
お探し物は、本ですか? 仕事ですか? 人生ですか?

人生に悩む人々が、ふとしたきっかけで訪れた小さな図書室。

彼らの背中を、不愛想だけど聞き上手な司書さんが、
思いもよらない本のセレクトと可愛い付録で、後押しします。


これは、、、なんとも、いい本に巡り合えました、
読み終えるのが惜しい、素敵な一冊。

★★★★★


以下に心に残った一文を本文より転記します、






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2022年7月 7日 (木)

朝井リョウ著 ”正欲”


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第19回 本屋大賞ノミネート!
【第34回柴田錬三郎賞受賞作】

あってはならない感情なんて、この世にない。
それはつまり、いてはいけない人間なんて、この世にいないということだ。

息子が不登校になった検事・啓喜。
初めての恋に気づいた女子大生・八重子。
ひとつの秘密を抱える契約社員・夏月。

ある人物の事故死をきっかけに、それぞれの人生が重なり合う。

しかしその繋がりは、"多様性を尊重する時代"にとって、ひどく不都合なものだった――。

「自分が想像できる"多様性"だけ礼賛して、秩序整えた気になって、そりゃ気持ちいいよな」


これは共感を呼ぶ傑作か?
目を背けたくなる問題作か?

作家生活10周年記念作品・黒版。
あなたの想像力の外側を行く、気迫の書下ろし長篇。


 
百人百様、ひとそれぞれです、が、
正直、この本は、わたしにとっては、、、




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より以前の記事一覧

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  • サガン: なんでも
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  • ブレイディみかこ: ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー
  • ユン・チアン: ワイルド・スワン
  • 三浦 しをん: まほろ駅前多田-
  • 中坊 公平: 金ではなく鉄として
  • 中脇初枝: 世界の果ての子供たち
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  • 冲方 丁: 天地明察
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  • 吉田 修一: 国宝
  • 和田 竜: のぼうの城
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  • 天童 荒太: 永遠の仔
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  • 小川 洋子: 博士の愛した数式
  • 山崎 豊子: 沈まぬ太陽
  • 山崎 豊子: 大地の子
  • 山本 周五郎: なんでも
  • 山本文緒: 自転しながら公転する
  • 山田 詠美: アニマルロジック
  • 帚木 蓬生: インターセックス
  • 帚木 蓬生: 三たびの海峡
  • 恩田 陸: 蜜蜂と遠雷 
  • 新田 次郎: アラスカ物語
  • 東山 彰良: 流
  • 桐野 夏生: グロテスク
  • 沢木 耕太郎: 深夜特急
  • 浅田 次郎: 壬生義士伝
  • 浅田 次郎: 中原の虹
  • 畠中 惠: しゃばけ
  • 百田 尚樹: 永遠のゼロ
  • 百田 尚樹: 海賊とよばれた男
  • 石森 延男: コタンの口笛
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