読書(あ~さ)

2022年5月 9日 (月)

絲山 秋子著 ”沖で待つ” ★


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内容(「BOOK」データベースより)
2005年 第134回芥川賞受賞 

仕事のことだったら、そいつのために何だってしてやる。
そう思っていた同期の太っちゃんが死んだ。
約束を果たすため、私は太っちゃんの部屋にしのびこむ。
仕事を通して結ばれた男女の信頼と友情を描く芥川賞受賞作「沖で待つ」。
すべての働くひとに。


17年前の芥川賞受賞作です。
芥川賞って、新聞・雑誌掲載作品の、しかも純文学の短編集に受賞資格がある、そうで、
大衆文学に対して、純粋な芸術性を目的とする文学が純文学なのだ、そうです。

これだけで、もうすでによく分からない、、、ので、、、
芥川賞受賞作品は、滅多に手にしないし、読んでもよく分からないおばさんですが、、、
・・・いや、この本は、そんなおばさんにも、グッと来た!、

★★★★★


以下に心に残った一文を本文より転記します、





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2022年4月23日 (土)

木内 昇著 ”剛心” ★


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内容
日本近代建築の雄、妻木頼黄(よりなか)。
幼くして幕臣の父を疫病で亡くし、維新後に天涯孤独の身となり、17歳で単身渡米。のちに
コーネル大学で学んだ異才は、帰国後にその力量を買われ、井上馨の「官庁集中計画」に参加。

以来、官吏として圧倒的な才能と情熱で走り続ける妻木の胸には常に、
幼い日に目にした、美しい江戸の町並みへの愛情があふれていた。

闇雲に欧化するのではなく、西欧の技術を用いた江戸の再興を。
そう心に誓う妻木は、大審院、広島臨時仮議院、日本勧業銀行、日本橋の装飾意匠をはじめ、
数多くの国の礎となる建築に挑み続ける。
やがて、数々の批判や難局を乗り越え、
この国の未来を討議する場、国会議事堂の建設へと心血を注ぎこんでいくが……。

外務大臣・井上馨、大工の鎗田作造、助手を務めた建築家の武田五一、妻のミナをはじめ、
彼と交わった人々の眼差しから多面的に描き出す、妻木頼黄という孤高の存在。

その強く折れない矜持と信念が胸を熱くする渾身作、誕生!


建築のことはまったくの素人私がハマった、建築のお話は、この本で二冊目になります。
一冊目は、
松家仁行著 ”火山のふもとで”
それとはまったく趣を異にするのですが、、、

建築家 妻木頼黄 、彼と一癖も二癖もありながら一家言ある別格の職人たちが
目指してゆく夢の世界、織り成してゆく素敵な時間、、、


もう、夢中になってしまい、、、
彼の足跡を辿りたく、ブックマークしまくってゆく私、、、


★★★★★


そんな彼の一面は、、、

 

 

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2022年4月20日 (水)

斎藤 よし子著 ”川へ”


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4/19、朝日新聞一面の書籍広告欄に、
斎藤 よし子さんの ”川へ” が紹介されていて、ビックリ仰天!、

2012年、あこがれの、桐島洋子さんの森羅塾 に参加させて頂いた折に同席して、
それ以来時折、ボログをのぞきに来て下さっていたのです。
斎藤さんも、生活クラブの組合員さんだったりして、
この一点だけでも、いきなり親近感を覚えてしまうおばさんです、


この御本、帯文が、上野千鶴子先生ですよ!、すごくないですか!、

本の虫のおばさんは、なんかもう、メチャクチャ、自慢、ジマン、じまんでありますぞ!、
斎藤さん、がんばれ~!、
陰ながら、微力ながらエールを送ります!、 










2022年4月14日 (木)

伊吹有喜著 ”犬がいた季節” ☆


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【2021年度 本屋大賞第三位】
1988年夏の終わりのある日、高校に迷い込んだ一匹の白い子犬。

「コーシロー」と名付けられ、以来、生徒とともに学校生活を送ってゆく。
初年度に卒業していった、ある優しい少女の面影をずっと胸に秘めながら…。

昭和から平成、そして令和へと続く時代を背景に、
コーシローが見つめ続けた18歳の逡巡や決意を、瑞々しく描く青春小説。


昭和世代のわたしには、切なく、なつかしく、いろいろなことが思い出されました。
とくに、第2話の「セナと走った日」には、心躍りワクワクしちゃいました、

素敵な一冊、
★★★★☆、


以下に心に残った一文を本文より転記します、




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2022年4月 9日 (土)

逢坂 冬馬著 ”同志少女よ、敵を撃て” ★


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2022年本屋大賞受賞! 

内容
発売前からSNSで話題!
史上初、選考委員全員が5点満点をつけた、第11回アガサ・クリスティー賞大賞受賞作

・アクションの緊度、迫力、構成のうまさは只事ではない。
 とても新人の作品とは思えない完成度に感服。──北上次郎
・文句なしの5点満点、アガサ・クリスティー賞の名にふさわしい傑作。──法月綸太郎

独ソ戦が激化する1942年、モスクワ近郊の農村に暮らす少女セラフィマの日常は、突如として
奪われた。急襲したドイツ軍によって、母親のエカチェリーナほか村人たちが惨殺されたのだ。
自らも射殺される寸前、セラフィマは赤軍の女性兵士イリーナに救われる。
「戦いたいか、死にたいか」――そう問われた彼女は、
イリーナが教官を務める訓練学校で一流の狙撃兵になることを決意する。
母を撃ったドイツ人狙撃手と、母の遺体を焼き払ったイリーナに復讐するために。
同じ境遇で家族を喪い、戦うことを選んだ女性狙撃兵たちとともに訓練を重ねたセラフィマは、
やがて独ソ戦の決定的な転換点となるスターリングラードの前線へと向かう。
おびただしい死の果てに、彼女が目にした“真の敵"とは
?



ドイツがソ連を侵略していく、、、
強大な軍事力を誇るドイツ軍を相手に、大地を地に染めながら、国土を守るソ連のひとびと、、、
四年に満たないこの戦いで失われた命は、ドイツ人900万人、ソ連は2,000万人以上、、、

ロシアがウクライナに攻め入って、緊張感が増していく今、、、
争いを繰り返す人間の哀しいばかりの愚かさ、、

★★★★★ 


以下に心に残った一文を本文より転記します、





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2022年4月 5日 (火)

加藤シゲアキ著 ”オルタネート”


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内容(「BOOK」データベースより)

高校生限定のマッチングアプリ「オルタネート」が必須となった現代。
東京のとある高校を舞台に、若者たちの運命が、鮮やかに加速していく。
全国配信の料理コンテストで巻き起こった“悲劇”の後遺症に思い悩む蓉。
母との軋轢により、“絶対真実の愛”を求め続ける「オルタネート」信奉者の凪津。
高校を中退し、“亡霊の街”から逃れるように、音楽家の集うシェアハウスへと潜り込んだ尚志。
恋とは、友情とは、家族とは。そして、人と“繋がる”とは何か。
デジタルな世界と未分化な感情が織りなす物語の果てに、三人を待ち受ける未来とは一体―。
“あの頃”の煌めき、
そして新たな旅立ちを端正かつエモーショナルな筆致で紡ぐ、新時代の青春小説。


2013年に著者の”ピンクとグレー”を読んだとき、
個性あふれる、斬新な文体に引き込まれました。
著者ご本人を、存じ上げませんでしたし、
読後にこれがジャニーズのアイドルの作品だと知り、衝撃を受けました。
類まれな才能、物書きとして、必ずや生きてゆけることだろうと大いに感じ入りました。


本作では、おばさんは、、、
そもそもマッチングアプリなるもののシステムを飲み込むのに手間取りながら、
流石の描写力に感服しつつも、
これは、お若い方々の本だなぁと、思いつつ、、、


★★★☆☆


以下に、その並外れた描写力の一文を本文より転記します、





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2022年2月26日 (土)

伊与原 新著 ”八月の銀の雪” ★


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内容
耳を澄ませていよう。地球の奥底で、大切な何かが静かに降り積もる音に――。

不愛想で手際が悪い。コンビニのベトナム人店員グエンが、
就活連敗中の理系大学生、堀川に見せた真の姿とは(「八月の銀の雪」)。
会社を辞め、一人旅をしていた辰朗は、凧を揚げる初老の男に出会う。
その父親が太平洋戦争に従軍した気象技術者だったことを知り……(「十万年の西風」)。

科学の揺るぎない真実が、傷ついた心に希望の灯りをともす全5篇。


本は三か所の図書館で借りております。
導入部分でピンと来なくても、しばらく我慢して読んでいるうちに夢中になれる本もあり、
また、逆の本もあったりしますが、、、

このところ、辛抱しきれずに、途中で読むのをやめてしまうことがしばしば、、、
面白いと思えない本に時間を費やしたくないのです、が、、、、
それらがわりと、人気で話題の本だったりするのです、、、
それは、もしかして加齢のせいで、世間と自分がずれてきているのか、、、

そんな不安を、きれいさっぱり払拭してくれた一冊。

科学の世界の奥深さと楽しさ、わたしにとっての新しい世界の扉を開いて、
暗雲垂れこめるコロナ渦にあって、晴れ晴れとした心持にしてくれた素晴らしい一冊、



★★★★★







2022年2月 5日 (土)

宇佐見りん著 ”推し、燃ゆ”、と、、、


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【第164回芥川賞受賞作】
逃避でも依存でもない、推しは私の背骨だ。
アイドル上野真幸を“解釈”することに心血を注ぐあかり。
ある日突然、推しが炎上し――。
デビュー作『かか』が第33回三島賞受賞。21歳、圧巻の第二作。



読み始めて間もなく、純文学対象の芥川賞受賞作品は、
やっぱり、私にはよくわからないなと、、、
それでも、ページをめくるうちに、次第に、、、

発達障害であろうと思われる、あかりの一挙手一投足、
そして、真っ暗な深い穴の底をのぞくような、あかりの心のうち、、、

なんだろう、、、
彼、彼女たちの心のうちは、こんななの、、、
どうしたらいいんだろう、、、
胸がふさがるような思いでいっぱいになった、一冊、、、

 
 ・・・・・・・・・・・・・


第164回、165回、直木賞受賞作は、、、

 

 

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2022年1月19日 (水)

伊坂 幸太郎著 "逆ソクラテス" ☆


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内容(「BOOK」データベースより)

逆境にもめげず簡単ではない現実に立ち向かい非日常的な出来事に巻き込まれながらも
アンハッピーな展開を乗り越え僕たちは逆転する!無上の短編5編(書き下ろし3編)を収録。

惑わされるな。天地をひっくり返そうぜ。
伊坂幸太郎、作家生活20年目の真っ向勝負!

 2021年本屋大賞第四位



伊坂作品は、すごく面白いのと、
ヒット作だけど、面白さが全く分からないのと、私には二極化しています。

★五つは、「重力ピエロ」
★四つは、この作品と、「チルドレン」「AX」
・・・よく分からなかったのは、、、、

心に残った一文を、本文より以下に転記します、





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2021年12月10日 (金)

内田 英治著 ”ミッドナイトスワン” ★


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内容
故郷を離れ、新宿のニューハーフショークラブのステージに立つ、トランスジェンダーの凪沙。
ある日、育児放棄にあっていた少女・一果を預かることになる。
常に片隅に追いやられてきた凪沙は、
孤独の中で生きてきた不幸なバレリーナの一果と出会い、母性の芽生えを自覚するが…。
切なくも美しい現代の愛を描く、奇跡の物語。


映画『ミッドナイトスワン』の内田監督自身によるノベライズ作品。
トランスジェンダーに向けられる心無い差別や容赦ない侮辱、、、
すり減っていくばかりの暮らしにさした、ひと筋の希望、、、

映画を観ていない私の脳裏にくっきりと浮かびあがる、
やつれ果てた、凪沙、草薙君の姿が、、、涙で滲む、、、

★★★★★ 










より以前の記事一覧

大好きな本

  • あさの あつこ: バッテリー
  • サガン: なんでも
  • チャンドラー: 長いお別れ
  • ブレイディみかこ: ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー
  • ユン・チアン: ワイルド・スワン
  • 三浦 しをん: まほろ駅前多田-
  • 中坊 公平: 金ではなく鉄として
  • 中脇初枝: 世界の果ての子供たち
  • 伊与原 新: 八月の銀の雪
  • 伊坂 幸太郎: 重力ピエロ
  • 住井 すゑ: 橋のない川
  • 冲方 丁: 天地明察
  • 原田 マハ: 太陽の棘
  • 司馬 遼太郎: 竜馬がゆく
  • 吉田 修一: 国宝
  • 和田 竜: のぼうの城
  • 夏川 草介: 神様のカルテ
  • 天童 荒太: 永遠の仔
  • 妹尾 河童: 少年H
  • 宮田 輝: 流転の海
  • 小川 洋子: 博士の愛した数式
  • 山崎 豊子: 沈まぬ太陽
  • 山崎 豊子: 大地の子
  • 山本 周五郎: なんでも
  • 山本文緒: 自転しながら公転する
  • 山田 詠美: アニマルロジック
  • 帚木 蓬生: インターセックス
  • 帚木 蓬生: 三たびの海峡
  • 恩田 陸: 蜜蜂と遠雷 
  • 新田 次郎: アラスカ物語
  • 東山 彰良: 流
  • 桐野 夏生: グロテスク
  • 沢木 耕太郎: 深夜特急
  • 浅田 次郎: 壬生義士伝
  • 浅田 次郎: 中原の虹
  • 畠中 惠: しゃばけ
  • 百田 尚樹: 永遠のゼロ
  • 百田 尚樹: 海賊とよばれた男
  • 石森 延男: コタンの口笛
  • 石田 衣良: 4TEEN
  • 篠田 節子: 長女たち
  • 金城 一紀: GO
  • B・パーカー: スペンサー
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