読書(あ~さ)

2018年12月 5日 (水)

塩田 武士著 ”騙し絵の牙” ☆



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『内容(「BOOK」データベースより)
 大手出版社で雑誌編集長を務める速水。誰もが彼の言動に惹かれてしまう魅力的な男だ。
 ある夜、上司から廃刊を匂わされたことをきっかけに、彼の異常なほどの“執念”が浮かび上がってきて…。
 斜陽の一途を辿る出版界で牙を剥いた男が、業界全体にメスを入れる!』


“実在の俳優、それも唯一無二の役者(大泉洋)をアテガキにして小説を書く──。”

・・・ボケとツッコミの応酬を繰り広げる登場人物たち。


陰りゆく出版業界のペーソスに、絶妙なユーモアというスパイス。
”罪の声” では、見事なプロットで息もつかせず引きこまれましたが、
多彩な著者の手腕に、ただただ、脱帽です、、、
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★★★★☆

以下に心に残った一文を転記します、
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2018年10月 9日 (火)

島本 理生著 ”ファーストラヴ” 



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 『内容紹介 
  ◆第159回直木賞受賞作◆
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  夏の日の夕方、多摩川沿いを血まみれで歩いていた女子大生・聖山環菜が逮捕された。
  彼女は父親の勤務先である美術学校に立ち寄り、あらかじめ購入していた包丁で父親を刺殺した。
  環菜は就職活動の最中で、その面接の帰りに凶行に及んだのだった。
  環菜の美貌も相まって、この事件はマスコミで大きく取り上げられた。
  なぜ彼女は父親を殺さなければならなかったのか?
  臨床心理士の真壁由紀は、この事件を題材としたノンフィクションの執筆を依頼され、
  環菜やその周辺の人々と面会を重ねることになる。そこから浮かび上がってくる、環菜の過去とは?
  「家族」という名の迷宮を描く長編小説。』



家族、そして恋愛、、、其々の生い立ちに秘められたミステリー仕立ての展開に引きこまれました。
見事なプロット、この本は、きっと映画化するでしょう、
そうなると、我聞はだれが?、そして、蠱惑的な迦葉(かしょう)は、、、?
ふたりに、また会えるのをたのしみに、、、

★★★☆☆














2018年10月 1日 (月)

今村夏子著 ”星の子” ☆



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 『内容紹介
  主人公・林ちひろは中学3年生。
  出生直後から病弱だったちひろを救いたい一心で、
  両親は「あやしい宗教」にのめり込んでいき、その信仰は少しずつ家族を崩壊させていく。』

  第39回 野間文芸新人賞受賞
  2018年本屋大賞第七位受賞、
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宗教団体にはまり込んでゆくひとつの家庭の内幕が、淡々と語られてゆく。
次第に引き込まれ、本を置くことができないまま、終わりが見えないまま、残り少なくなってゆくページ。
そして、、、オチがないままに物語は終焉を迎える。
それなのに、静かなそれでいて、深い感動を与えてくれる稀有な一冊。

★★★★☆





東京ガールズコレクションの仕掛け人としても知られる佐藤典雅氏は、
ロス、NY、ハワイ、東京と9歳から35歳までエホバの証人として教団活動していた。
信者の日常、自らと家族の脱会を描いた、
宗教団体の内幕本、
”ドアの向こうのカルト”、忘れ得ぬ一冊です、、、
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2018年9月 5日 (水)

今村 昌弘著 ”屍人荘の殺人”



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  2018年 本屋大賞第三位!、crown
 『内容紹介
  デビュー作にして前代未聞の3冠!
  『このミステリーがすごい!2018年版』第1
  『週刊文春』ミステリーベスト第1
  『2018本格ミステリ・ベスト10』第1

  神紅大学ミステリ愛好会の葉村譲と会長の明智恭介は、曰くつきの映画研究部の夏合宿に加わるため、
  同じ大学の探偵少女、剣崎比留子と共にペンション紫湛荘を訪ねた。
  合宿一日目の夜、映研のメンバーたちは肝試しに出かけるが、想像しえなかった事態に遭遇し紫湛荘に
  立て籠もりを余儀なくされる。
  緊張と混乱の一夜が明け――。部員の一人が密室で惨殺死体となって発見される。
  しかしそれは連続殺人の幕開けに過ぎなかった……!!
  究極の絶望の淵で、葉村は、明智は、そして比留子は、生き残り謎を解き明かせるか?!
  奇想と本格ミステリが見事に融合する第27回鮎川哲也賞受賞作!


登場人物のネーミングがわかりやすいんだけど、チョットどうなんだろうと思ううちに、、、
スピード感のあるストーリー展開に巻き込まれ、、、
そして、ネタバレ注意の続きは、、、
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2018年8月31日 (金)

井上荒野著 ”キャベツ炒めに捧ぐ” ☆



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 『内容紹介
  東京の私鉄沿線の、小さな町のささやかな商店街の中に「ここ家」がある。こだわりのご飯に、
  ロールキャベツ、肉じゃが、コロッケ、ひじき煮、がんも、あさりのフライ、茄子の揚げ煮、
  鯵のフライ・・・・・・、    
  「ここ家」のお惣菜は、どれもおいしい。
  にぎやかなオーナーの江子に、むっつりの麻津子と内省的な郁子、
  大人の事情をたっぷり抱えた3人で切り盛りしている惣菜屋「ここ家」。
  彼女たちの幸福な記憶と切なる想いを、季節の食べ物とともに描く』


著者の作品は、「ベーコン」に続いて二冊目だけど、圧倒的にこちらの本が面白かった!、
そのうえ、わたしと同じ世代のおばちゃん三人が作るお惣菜が、チョーおいしそう、
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近所にあったら、通いつめちゃうよ♪、
・・・てか、わたしも、ここ家で働きた~い!、
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★★★★☆

以下に、心に残った一文を転記します、
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2018年5月23日 (水)

佐竹千佐子著 ”おらおらでひとりいぐも”



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 『内容紹介 
  
158回芥川賞受賞
  タイトルは宮沢賢治の詩「永訣(えいけつ)の朝」の一節。〈ひとりで死んでいく〉
  覚悟を示す元の言葉を、転じて〈ひとりで生きていく〉という意味で使った。


 74歳、ひとり暮らしの桃子さん。
 おらの今は、こわいものなし。

 結婚を3日後に控えた24歳の秋、
 東京オリンピックのファンファーレに押し出されるように、故郷を飛び出した桃子さん。
 身ひとつで上野駅に降り立ってから50年――
 住み込みのアルバイト、周造との出会いと結婚、二児の誕生と成長、そして夫の死。
 「この先一人でどやって暮らす。こまったぁどうすんべぇ」
 40年来住み慣れた都市近郊の新興住宅で、ひとり茶をすすり、ねずみの音に耳をすませるうちに、
 桃子さんの内から外から、声がジャズのセッションのように湧きあがる。
 捨てた故郷、疎遠になった息子と娘、そして亡き夫への愛。
 震えるような悲しみの果てに、桃子さんが辿り着いたものとは――




深い論理思考の持ち主である著者の老いの境地。
共感できる年齢になった自分、、、
苦手な哲学書の様な趣でありながら、朴訥とした東北弁だからこその一冊。

★★★☆☆

以下に心に残った一文を転記します、、、
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2018年5月 5日 (土)

伊坂幸太郎著 ”AX(アックス)" ☆




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  ★2018年 本屋大賞 第五位受賞、flair

  『内容(「BOOK」データベースより)
  最強の殺し屋は―恐妻家。「兜」は超一流の殺し屋だが、家では妻に頭が上がらない。
  一人息子の克巳もあきれるほどだ。
  兜がこの仕事を辞めたい、と考えはじめたのは、克巳が生まれた頃だった。
  引退に必要な金を稼ぐため、仕方なく仕事を続けていたある日、爆弾職人を軽々と始末した兜は、
  意外な人物から襲撃を受ける。こんな物騒な仕事をしていることは、家族はもちろん、知らない。
  『グラスホッパー』『マリアビートル』に連なる殺し屋シリーズ最新作!




「重力ピエロ」で、ノックアウトされた、伊坂幸太郎でしたが、
「週末のフール」「オーデュポンの祈り」、そして、
2008
年本屋大賞受賞作品、「ゴールデンスランバー」、で、わたしは、
彼独特の想像の世界が楽しめないことがわかったので、しばらく、伊坂作品は、、、お休みしていました。

ふとしたことで、手にした、「チルドレン」が、思いのほか面白かったものの、、、
やはり何となく、手が伸びなかったのですが、、、
久しぶりの伊坂作品は、、、

「淋しいけれど、あたたかみのある物語」、
まさに、著者のこのお言葉どおりの、すてきな一冊でした、、、
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殺し屋シリーズ、読みたくなりました、、、


★★★★☆











2018年4月 7日 (土)

塩田 武士著 ”罪の声” ☆



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 『内容紹介
  1984(昭和59年)と85年に、阪神を舞台として食品会社を標的とした一連の企業脅迫事件、
  グリコ・森永事件をフィクションで推理する

  逃げ続けることが、人生だった。
  家族に時効はない。今を生きる「子供たち」に昭和最大の未解決事件「グリ森」は影を落とす。
  未解決事件の闇には、犯人も、その家族も存在する。』
  
  2017年度、本屋大賞第三位受賞、
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著者の緻密な取材に裏打ちされた、フィクションに、フィクションだと、わかりつつも、
まるで、ほんとうの真犯人に肉薄していくかのようなリアルな展開にすっかり
引き込まれました、、、

★★★★☆


ただ、追う側と追われる側の二方向から、その其々に登場人物がかなり多いので、
初老のおばはんは、やや混乱してしまいました、、、
登場人物紹介の一口メモを、ネットで見つけましたので、
これから読むお方のご参考になればと、以下に転記します、、、
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2018年3月19日 (月)

葉室麟著 ”春雷 ” ☆



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『内容(「BOOK」データベースより)
 鬼隼人、許すまじ―財政難に喘ぐ豊後・羽根藩には、怨嗟の声が渦巻いていた。
 十五年前に仕官、やがて御勝手方総元締に任じられた多聞隼人が、藩主・三浦兼清を名君と成すために、
 領民家中に激烈な痛みを伴う改革を断行したためであった。
 そんな中、誰も成し得なかった黒菱沼の干拓の命が下る。
 一揆さえ招きかねない難題であった。それにも拘わらず、隼人は家老に就くことを条件に受諾。
 工事の名手で“人食い”と呼ばれる大庄屋・佐野七右衛門、
 獄中にあった“大蛇”と忌み嫌われる学者・千々岩臥雲を召集、
 難工事に着手する。だが、城中では、反隼人派の策謀が蠢き始めていた…。
 『蜩ノ記』『潮鳴り』に続く羽根藩シリーズ、待望の第三弾!』


仲間たちと知恵と力を合わせる物語が大好きなわたしは、、、引き込まれました、、、
とても、たのしく、、、

でも、、、だからこそ、、、ハッピーエンドを読みたかったです、、、

★★★★☆


・・・葉室麟さんの、ご冥福をお祈りいたします、、、












2018年3月 6日 (火)

佐藤 正午著 ”月の満ち欠け”



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 『内容紹介
  新たな代表作の誕生!、20年ぶりの書き下ろし
  あたしは、月のように死んで、生まれ変わる──
  目の前にいる、この七歳の娘が、いまは亡き我が子だというのか?
  三人の男と一人の少女の、三十余年におよぶ人生、その過ぎし日々が交錯し、幾重にも織り込まれてゆく
  この数奇なる愛の軌跡よ!、さまよえる魂の物語は、戦慄と落涙、衝撃のラストへ。』


前世なんて、これっぽっちも信じてないのに、生まれ変わりって信じてる、矛盾してるわたし。
恋心から何度も生まれ変わる女性という設定、
しかも、一度ならず幼くして落命してしまうというのが、なんだか、受け入れがたく感じる、、、
なによりも、、、
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