読書(た~わ)

2022年9月15日 (木)

高瀬隼子著 ”おいしいごはんが食べられますように”


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第167回芥川賞受賞、
「二谷さん、わたしと一緒に、芦川さんにいじわるしませんか」
心をざわつかせる、仕事+食べもの+恋愛小説。

職場でそこそこうまくやっている二谷と、
皆が守りたくなる存在で料理上手な芦川と、仕事ができてがんばり屋の押尾。

ままならない微妙な人間関係を「食べること」を通して描く傑作。


たまたま地区センターの図書室に、
受賞したばかりのこの芥川賞作品があって、借りて参りました。
芥川賞なのに、純文学なのに、面白い!と、思って読み始めたものの、、、

既視感のない、これは、、、





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2022年9月 5日 (月)

宮本輝著 ”流転の海 第五部 花の回廊・第六部 慈雨の音” ★


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第5部 花の回廊
昭和32年、財産を失った松坂熊吾は、電気も水道も止められた大阪・船津橋のビルで、
来る自動車社会を見据えた巨大モータープールの設立に奔走し、妻の房江は小料理屋の下働きで
一家を支える。一方、小学生の伸仁は尼崎の貧しいアパートに住み、
壮烈な人間ドラマの渦に巻き込まれていく。大河小説の最高峰「流転の海」シリーズ最新作!



第6部 慈雨の音
昭和三十四年、中学生になったものの、あいかわらず病弱な伸仁の身を案じていた松阪熊吾だが、
駐車場の管理人を続けながら、勝負の機会を窺っていた。ヨネの散骨、香根の死、雛鳩の伝染病、
北への帰還事業、そして海老原の死。幾つもの別離が一家に押し寄せる。翌夏、伸仁は変声期に入り、
熊吾は中古車販売店の開業をついに果たすが──。「生」への厳粛な祈りに満ちた感動の第六部。




夢中になって読みふけって
とっておきの時間を過ごさせて頂いております、流転の海、、、

文庫だと、フォントが小さいので、単行本を図書館で借りて読んでいます。
これは買おう!と、新潮社に問い合わせたら、単行本の在庫は、8、9巻しかないとのことで、
メルカリで第五部を購入した所、これが、とっても状態が良好でほとんど新品、、、

第五部の心に残った一文を、本文より一部転記します、





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2022年8月25日 (木)

宮本輝著 ”流転の海 第四部 天の夜曲” ★

 

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第4部 天の夜曲
昭和31年、熊吾は大阪の中華料理店を食中毒事件の濡れ衣で畳むことになり、事業の再起を期して
妻房江、息子伸仁を引き連れ富山へ移り住む。が、煮え切らない共同経営者の態度に、
妻子を残して再び大阪へ戻った。踊り子西条あけみと再会した夜、彼に生気が蘇る。
そして新しい仕事も順調にみえたが……。
苦闘する一家のドラマを高度経済成長期に入った日本を背景に描く、ライフワーク第四部。


流転の海、全9巻、40年かけてようやく完結。
ずっと追いかけていた人たちは、待って待って、待って、、、
それを、私は完結してから読み始めましたが、
あまりにも好きすぎて、読み終えてしまうのが惜しくて、もったいなくて、ちびちびと、、、

以下に心に残った一文を、本文より転記します、

 

 

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2022年8月14日 (日)

山崎豊子著 "沈まぬ太陽”全五冊 ★

 

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®
日本を代表する航空会社の凄まじいまでの腐敗。
 85年の御巣鷹山事故の衝撃を出発点に、その内実を描いたノンフィクション・ノベル。
 全5巻の大作ながらベストセラーになった。
 労組活動を「アカ」呼ばわりされ、海外の僻地勤務を命じられた主人公・恩地に、
 リストラ社会を生きる人々の共感が寄せられたのが一因だろう。
 だが、もっと重要なのは、だれもが知るあの会社をモデルに
 実在人物をも特定できる形で汚点を紡いだ「蛮勇」ではないか。
 たとえ事実と創作の混線ぶりが気になるにしても。
 「白い巨塔」の財前や「不毛地帯」の壹岐でなく、
 企業内で黙々と働く恩地が英雄という閉塞時代に、私たちはいる。』



『内容
 広大なアフリカのサバンナで、巨象に狙いをさだめ、猟銃を構える一人の男がいた。
 恩地元、日本を代表する企業・国民航空社員。
 エリートとして将来を嘱望されながら、中近東からアフリカへと、
 内規を無視した「流刑」に耐える日々は十年に及ぼうとしていた。
 人命をあずかる企業の非情、その不条理に不屈の闘いを挑んだ男の運命―。
 人間の真実を問う壮大なドラマが、いま幕を開ける。 




「大地の子」と並んで、著者のその類まれな才能に、圧倒されました。
事実を小説として再構築した作品とされていますが、
この航空機会社の恐るべき実態に、戦慄を覚えました。
読後、しばらく、本を手に、茫然自失、、、

そして、今、、、
最終赤字990億円、深刻な業績不振に陥る、日航。
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便で、失われた520人もの命は、、、はたして、、、いったい、、、

★★★★★

           ® 200910月にアップしたリユース記事です。



  2013
101日 追記
     信念を守る、不屈の強い意気。
     気骨ある作家、山崎豊子さんのご冥福をこころよりお祈り申し上げます。


 2017年8月13日 追記
  123便、日航機墜落、凄惨な事故から、三十二年、、、
  ご遺族の方々の其々に刻まれた艱難辛苦の三十二年、、、
  今年は仏教で「弔い上げ」とされる三十三回忌、、、
  合掌、、、







 

2022年7月21日 (木)

湯川久子著 ”ほどよく距離を置きなさい” ☆


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内容
九州第1号の女性弁護士として福岡市に開業してから、おもに離婚や相続といった
人間関係の交通整理を専門に人間関係のもつれをほどいてきた湯川氏。

1万件を超える相談案件を通して、
「どんな人でも、外からはうかがい知ることのできない、悩みや迷いを抱えている」こと。
そして「ほどよく距離を置くことこそ、人が心地よく生きていくために必要な心がけ」と実感するに
至ったそうです。
人の心は法で裁くことはできず、法廷で裁かれる「勝ち」あるいは「負け」が、
人生の本当の幸せを決めることはない。
60年以上にわたってそれを実感しながら、
法で裁くことのできない人間模様を目の当たりにしてきた著者が、

「それでは、本当の幸せとはなんだろうか」と思いを馳せ続けた結論が、この本につづられています。
発売日 ‏ : ‎ 2017/11/17


以下に心に残った一文を本文より転記します、



 

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2022年7月14日 (木)

溝口敦著 ”細木数子 魔女の履歴書” ☆


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内容 (2006年11月に刊行)
視聴率の女王の正体!
2008年春、戦後の欲望史を象徴する稀代の女ヤクザが、ついにテレビから姿を消した。
細木数子70歳。古希とともに魔女の時代は終焉を迎えた。
本書は、細木の絶頂期に「週刊現代」で連載、6億円の損害賠償訴訟を起こされながら
テレビ降板へと追い込んだ渾身のルポルタージュである。


天中殺、大殺界、、、
いつの間にか、細木さんはTVから姿を消してしまいましたが、
細木さんのTV、夢中になって、観ておりました!、


渦巻く嘘と陰謀、
不安をあおりたてて、墓石などを売り付ける悪徳商法、
そして、、、まさか、こんなことがあったとは、、、

すっかり、騙されていた自分、、、
今、そんな過去の自分を振り返って、この本から学ぶことはたくさんあります、、、


暴力団、脅しにも屈することのない、ジャーナリズム、、、
著者と講談社の心意気に、心からの敬意を表します。


以下に、驚愕の本文よりその一部を転記します、、、



 

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2022年6月16日 (木)

横田増生著 ”潜入ルポ amazon帝国” ★


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内容
“世界最大の小売企業”アマゾンによって、いまや日本市場は制圧されつつある。
果たして、その現場では何が起きているのか――「アマゾン・エフェクト」の実態に迫るべく、著者は
『潜入ルポ アマゾン・ドット・コム』以来、15年ぶりにアマゾンの巨大物流センターに潜入する。
さらに、即日配送、カスタマーレビュー、マーケットプレイス、AWSなど、
アマゾンのさまざまな現場に忍び込んでは「巨大企業の光と影」を明らかにしていく。
私たちはこのまま何も実態を知ることなく、「アマゾン帝国」に支配されていくのだろうか……
日本人に大きな問いを投げかける力作ルポルタージュである



なるべく本は本屋で買う、ことにしてはおりますし、
配達員の方々の想像を超えた過酷な労働環境 を見知ってからは、なるべく買い物は徒歩でと、、、

それでも、どこに売っているのか分からないものなど、探し回るのが面倒でポチっとしておりますし、
アマゾンプライムで、映画や海外ドラマを楽しみ、
アレクサで、好きな音楽を聴き、ラジオを聞き、いろいろなことを教わり、、、
私は、まごうことなき、アマゾン帝国の住人であります!


それでも、、、この絶大な強力無比の帝国の実態を、
せめて、ほんの少しだけでも見知っておくのは、住人として大切だと思います。


その驚愕の実態のほんの一部を、以下に本文より転記します、




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2022年5月26日 (木)

米澤 穂信著 ”黒牢城”


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内容
本能寺の変より四年前、天正六年の冬。
織田信長に叛旗を翻して有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起きる難事件に翻弄される。
動揺する人心を落ち着かせるため、
村重は、土牢の囚人にして織田方の智将・黒田官兵衛に謎を解くよう求めた。
事件の裏には何が潜むのか。戦と推理の果てに村重は、官兵衛は何を企む。
デビュー20周年の集大成。
『満願』『王とサーカス』の著者が辿り着いた、ミステリの精髄と歴史小説の王道。
第166回直木賞受賞!

 

著者の本は、三冊目ですが、これだけの歴史小説を書き上げる手腕にただ感心するばかりです。
大河で観た黒田官兵衛役の岡田准一をイメージしながら読了。

ミステリーを織り込んだ筋立てには、はじめのうちこそ引き込まれましたが、、、
繰り返される謎解きに次第に興味を失い、正直、全編に漂う陰気さには、参りました、、、







米澤 穂信著 ”満願”


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内容(「BOOK」データベースより)
人を殺め、静かに刑期を終えた妻の本当の動機とは―。
驚愕の結末で唸らせる表題作はじめ、交番勤務の警官や在外ビジネスマン、
美しき中学生姉妹、フリーライターなどが遭遇する6つの奇妙な事件。
入念に磨き上げられた流麗な文章と精緻なロジックで魅せる、ミステリ短篇集の新たな傑作誕生。



見事なプロット、心理描写、文章力、、、
ミステリー好きを唸らせる珠玉の6篇。






2022年5月20日 (金)

凪良 ゆう著 ”滅びの前のシャングリラ“ ☆


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内容(「BOOK」データベースより)

「一ヶ月後、小惑星が衝突し、地球は滅びる」
学校でいじめを受ける友樹、人を殺したヤクザの信士、恋人から逃げ出した静香。
そして―荒廃していく世界の中で、四人は生きる意味を、いまわのきわまでに見つけられるのか。
圧巻のラストに息を呑む。滅び行く運命の中で、幸せについて問う傑作。


地球滅亡まで一か月という設定に、
最初は疑問符でいっぱいだった、が、
やがて、世界は秩序を失ってゆき、食べる物が次第になくなり、
街は悪臭と犯罪、暴力に満ちて、、、
荒廃した世界がそう遠くない将来のように思えてしまう、、、

いろいろなことを教えてくれた、この一冊に感謝、

★★★★☆

 


こころに残った一文を以下に本文から転記します、
この本の表紙絵の意味するところ、それは、、、




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  • 山崎 豊子: 大地の子
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