読書(た~わ)

2020年8月13日 (木)

山崎豊子著 "沈まぬ太陽”全五冊 ★

 

322816_xls

 

2017813日 追記
123便、日航機墜落、凄惨な事故から、三十二年、、、
ご遺族の方々の其々に刻まれた艱難辛苦の三十二年、、、
・・・今年は仏教で「弔い上げ」とされる三十三回忌、、、

合掌、、、


®
 『メタローグ

  日本を代表する航空会社の凄まじいまでの腐敗。
  85年の御巣鷹山事故の衝撃を出発点に、その内実を描いたノンフィクション・ノベル。
  全5巻の大作ながらベストセラーになった。
  労組活動を「アカ」呼ばわりされ、海外の僻地勤務を命じられた主人公・恩地に、
  リストラ社会を生きる人々の共感が寄せられたのが一因だろう。
  だが、もっと重要なのは、だれもが知るあの会社をモデルに
  実在人物をも特定できる形で汚点を紡いだ「蛮勇」ではないか。
  たとえ事実と創作の混線ぶりが気になるにしても。
  「白い巨塔」の財前や「不毛地帯」の壹岐でなく、
  企業内で黙々と働く恩地が英雄という閉塞時代に、私たちはいる。』


 『内容(「BOOK」データベースより)
   広大なアフリカのサバンナで、巨象に狙いをさだめ、猟銃を構える一人の男がいた。
  恩地元、日本を代表する企業・国民航空社員。
  エリートとして将来を嘱望されながら、中近東からアフリカへと、
  内規を無視した「流刑」に耐える日々は十年に及ぼうとしていた。
  人命をあずかる企業の非情、その不条理に不屈の闘いを挑んだ男の運命―。
  人間の真実を問う壮大なドラマが、いま幕を開ける。 


 


「大地の子」と並んで、著者のその類まれな才能に、圧倒されました。
事実を小説として再構築した作品とされていますが、
この航空機会社の恐るべき実態に、戦慄を覚えました。
読後、しばらく、本を手に、茫然自失、、、

そして、今、、、
最終赤字990億円、深刻な業績不振に陥る、日航。
123
便で、失われた520人もの命は、、、はたして、、、いったい、、、

★★★★★



                        ® 2009
10月にアップしたリユース記事です。



2013
101日 追記
信念を守る、不屈の強い意気。
気骨ある作家、山崎豊子さんのご冥福をこころよりお祈り申し上げます。









 

2020年8月 2日 (日)

田辺聖子著 ”姥ざかり”


32199400_main_l


「内容 (1981年出版)
 忙しくも楽しい老境の日々。こんなお婆さんにわたしもなりたい。歌子さん76歳、毎日が花ざかり。
 京マチ子主演でテレビドラマ化もされた、著者の大人気シリーズ。

 娘ざかり、女ざかりを過ぎてもオンナには、輝く季節が待っている――
 何故シルバーシートは片隅にしかないのか、年寄りらしく生きよ、気がねをせよとは何ごとぞ、
 わび、さび、枯淡の境地などマッピラゴメン、若いもんに煙たがられようとも言いたい放題、
 やりたい放題、姥よ、今こそ遠慮なく生きよう!
 胸をはり、誰はばかることなく己が道を行く76歳歌子サンの姥ざかり。」



大好きなお聖さんの老後の本は、やっぱり、めちゃくちゃ破天荒。
ひゃぁ!、これ、ありですか~?、いいンですか~?、
うれしく楽しく、面白く読ませて頂き、知恵と勇気とあきらめと、
いろいろいろいろ、たっくさんのことを教わりましたが、
著者の若いころの本のように、まるっきり大大大好きとまでは、いかなかったのですが、、、

以下に、キレッキレの一文を転記します、、、







続きを読む "田辺聖子著 ”姥ざかり”" »

2020年6月11日 (木)

ヨシタケシンスケ作 ”ころべばいいのに” ☆








2020年5月15日 (金)

帚木 蓬生著 ”安楽病棟 ” ☆


71zz9yegn


『内容紹介
 深夜、引き出しに排尿する男性、お地蔵さんの帽子と前垂れを縫い続ける女性、
 気をつけの姿勢で寝る元近衛兵の男性、 
 異食症で五百円硬貨がお腹に入ったままの女性、自分を23歳の独身だと思い込む女性……
 様々な症状の老人が暮らす痴呆病棟で起きた、相次ぐ患者の急死。
 理想の介護を実践する新任看護婦が気づいた衝撃の実験とは?
 終末期医療の現状と問題点を鮮やかに描くミステリー!


認知症の母は、我の行く道を身を持って教えてくれました、、、
老後の世界は、百人いれば、百通り、、、
未知なる、驚愕のさまざまな世界を、介護の現場を、垣間見せてくれる貴重な一冊、、、

★★★★☆


「あなたたちのうちのおそらく三分の一の、将来の姿です」
以下に、心に残った一文を転記します、、、







続きを読む "帚木 蓬生著 ”安楽病棟 ” ☆" »

2020年5月 9日 (土)

山本周五郎著 ”赤ひげ診療譚” ☆


Dzeohujxcaernr8


 『内容(「BOOK」データベースより)
  幕府の御番医という栄達の道を歩むべく長崎遊学から戻った保本登は、
  小石川養生所の“赤ひげ”とよばれる医長新出去定に呼び出され、医員見習い勤務を命ぜられる。
  貧しく蒙昧な最下層の男女の中に埋もれる現実への幻滅から、登は尽く赤ひげに反抗するが、
  その一見乱暴な言動の底に脈打つ強靱な精神に次第に惹かれてゆく。
  傷ついた若き医生と師との魂のふれあいを描く快作。』



 

4d2e39b181de4b85bfbc68868c06dc0ae1568620


NHKの時代劇「赤ひげ」を毎回楽しみに観ておりました。
何十年ぶりでしょう、原作を再読。
昔、読破しようと夢中になっていた、大好きな、山本周五郎。

保本を、朝ドラ「エール」で見かけて、
なんだか旧友に思いがけず会ったような、、、









2020年3月17日 (火)

柚月裕子著 ”慈雨” ★


71t9ueg1tul


『内容(「BOOK」データベースより)
 警察官を定年退職した神場智則は、妻の香代子とお遍路の旅に出た。
 42年の警察官人生を振り返る旅の途中で、神場は幼女殺害事件の発生を知り、動揺する。
 16年前、自らも捜査に加わり、犯人逮捕に至った事件に酷似していたのだ。
 神場の心に深い傷と悔恨を残した、あの事件に―。元警察官が真実を追う、慟哭のミステリー。



後半はもう、涙がぽろぽろぽろぽろ流れるのを、止めることが出来ませんでした、、、
見事なプロット、心打たれる、珠玉の一冊。

「盤上の向日葵」「孤狼の血」と合わせて、わたし的、柚月裕子ベストスリー、


★★★★★








2020年2月25日 (火)

原田マハ著 ”風神雷神 ”上下巻

 

518ya1rso3l51kgcix0qrl

『内容(「BOOK」データベースより)
 20××年秋、京都国立博物館研究員の望月彩のもとに、マカオ博物館の学芸員、レイモンド・ウォンと名乗る男が
 現れた。彼に導かれ、
マカオを訪れた彩が目にしたものは、「風神雷神」が描かれた西洋絵画、天正遣欧使節団の一員
 ・原マルティノの署名が残る古文書、そしてその中に書かれた「俵…屋…宗…達」の四文字だった―。
 織田信長への謁見、狩野永徳との出会い、宣教師ヴァリニャーノとの旅路…。
 天才少年絵師・俵屋宗達が、イタリア・ルネサンスを体験する!?アートに満ちた壮大な冒険物語。』



稀代の作家でありキュレーターが紡ぎだす、上下巻の大作、一大夢物語、、、
だがしかし、著者のものすごい熱量がひしひしと伝わってくるものの、、、終始物語に酔いしれることは叶わなかった。
天正遣欧使節団の少年たちの長い長い艱難辛苦の旅の日々だけが、心に深く残りました、、、

★★☆☆☆



著者の作品は、8冊目になりますが、なんといっても、わたし的ナンバーワンは、、、

この視点で向き合う、見知らぬ沖縄に、、、打ちのめされました、、、
”太陽の棘(とげ)”
 ★★★★★

そして、もし本当に、こんな総理がいてくれたら、、、心躍り、夢を見た一冊でした、、、
”総理の夫” ★★★★☆

史実がベースのフィクションですが、
印象派の当時の立ち位置、ジャポニズムに沸くパリで取引される浮世絵、それを扱う誇り高き日本人、、、
キュレーターの作者の腕前に、圧倒されました。
たゆたえども沈まず ★★★★☆



そして、著者の本を、もう一冊、、、
それは、、、



 

続きを読む "原田マハ著 ”風神雷神 ”上下巻" »

2020年2月 3日 (月)

ブレイディみかこ著 ”ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー” ★


81mi1ajsmzl


本屋大賞2019 ノンフィクション本大賞受賞!、
紀伊國屋書店が選ぶ「2019年のベスト本」第1位、

 『大人の凝り固まった常識を、子どもたちは軽く飛び越えていく。
  世界の縮図のような「元・底辺中学校」での日常を描く、落涙必至の等身大ノンフィクション。

  優等生の「ぼく」が通い始めたのは、人種も貧富もごちゃまぜのイカした「元・底辺中学校」だった。
  ただでさえ思春期ってやつなのに、毎日が事件の連続だ。
  人種差別丸出しの美少年、ジェンダーに悩むサッカー小僧。
  時には貧富の差でギスギスしたり、アイデンティティに悩んだり。
  世界の縮図のような日常を、思春期真っ只中の息子とパンクな母ちゃんの著者は、ともに考え悩み乗り越えていく。
  連載中から熱狂的な感想が飛び交った、私的で普遍的な「親子の成長物語」。』


英国在住の著者の朝日新聞のコラムを時折拝読するたび、感じ入っておりましたが、
あらためて、底辺中学校に通う子供たちの凄まじいまでの貧しさに絶句、、、
そして、また、「みんなちがって、みんないい」を地で行く、図抜けた多様性にも、絶句、、、
この本は市民図書で借りましたが、、、購入決定、
素晴らしい一冊、

★★★★★ 


以下に、心に残った一文を転記します、



 

続きを読む "ブレイディみかこ著 ”ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー” ★" »

2020年1月20日 (月)

村上龍著 ”69 sixty nine” ☆


61lgygwejl

 
 『内容(「BOOK」データベースより)
  1969年、東京大学は入試を中止した。人々はビートルズに熱狂し、世論はベトナム戦争に揺れていた。
  僕は長崎県佐世保市、基地のある町に暮らす高校三年生。なにか面白いことをしたい、みんなを驚かせたい、
  女の子にモテたい!、ただそんな気持ちから、僕は仲間たちと一緒に学校をバリケード封鎖した―。
  爆発しそうな衝動と真っ直ぐな心をあわせ持った高校生たちを描く、青春小説の金字塔。』


今から30年以上前の古い本です。
「こんなに笑った、こんなに面白い本は無い」、というレビューに惹かれて手に取ったものの、
・・・え、、、どこで笑うの?、どこが面白いの?と、憮然としながら、もう、本を置こうかと思っているうち、、、
大笑いの渦に巻き込まれて、もう、笑う笑う、、、
笑いすぎて、涙がでるわ、お腹がイタイ!、息が出来なくて、もうくるし~、、、


経済番組のカンブリア宮殿に出てる人とはとても思えない!、
このひとって、こんなひとだったの?!
もう、大ファンになっちゃうよ、、、

「限りなく透明に近いブルー」なんかより、わたし的には、ダンゼン面白かった!、

以下に心に残った一文を転記します、








続きを読む "村上龍著 ”69 sixty nine” ☆" »

2019年11月12日 (火)

柚月裕子著 ”最後の証人 ”・”検事の本懐”



71prxecncl51uyvjnflkl



 『内容(「BOOK」データベースより)
  検事を辞して弁護士に転身した佐方貞人のもとに殺人事件の弁護依頼が舞い込む。
  ホテルの密室で男女の痴情のもつれが引き起こした刺殺事件。
  現場の状況証拠などから被告人は有罪が濃厚とされていた。
  それにもかかわらず、佐方は弁護を引き受けた。「面白くなりそう」だから。
  佐方は法廷で若手敏腕検事・真生と対峙しながら事件の裏に隠された真相を手繰り寄せていく。
  やがて7年前に起きたある交通事故との関連が明らかになり…。』


≪帯には柚木自身が尊敬する横山秀夫の推薦文も掲載された。
 横山秀夫はめったに推薦文をよせないということで知られていたため、
 掲載が決定した時はとても信じられず、「本当ですか?」と何度も編集者に確認したという
 [発行部数は13万部を超えた]≫
 ≪≫内出典:wiki


すっかり大ファンになった、柚月裕子の著作でしたが、、、
人称代名詞の叙述トリックが、、、わたしには、いまひとつでした、、、


★★★


もう一冊、「検事の本懐」は、、、







続きを読む "柚月裕子著 ”最後の証人 ”・”検事の本懐”" »

より以前の記事一覧

大好きな本

  • 中脇初枝: 世界の果てのこどもたち
  • 東山 彰良: 流
  • 恩田 陸: 蜜蜂と遠雷 
  • 沢木耕太郎: 深夜特急
  • 吉田修一: 国宝
  • 百田 尚樹: 海賊とよばれた男
  • 浅田 次郎: 中原の虹
  • 司馬 遼太郎: 竜馬がゆく
  • 冲方 丁: 天地明察
  • 百田 尚樹: 永遠のゼロ
  • 和田 竜: のぼうの城
  • あさの あつこ: バッテリー
  • 浅田 次郎: 壬生義士伝
  • 天童 荒太: 永遠の仔
  • 山本 周五郎: なんでも
  • 中坊公平: 金ではなく鉄として
  • 妹尾 河童: 少年H
  • R・チャンドラー: 長いお別れ
  • 山崎 豊子: 大地の子
  • 山崎 豊子: 沈まぬ太陽
  • 小川洋子: 博士の愛した数式
  • 金城 一紀: GO
  • 住井 すゑ: 橋のない川
  • 畠中惠: しゃばけ
  • 伊坂 幸太郎: 重力ピエロ
  • 三浦 しをん: まほろ駅前多田-
  • 石田 衣良: 4TEEN
  • ユン・チアン: ワイルド・スワン
  • 新田 次郎: アラスカ物語
  • 桐野 夏生: グロテスク
無料ブログはココログ