読書(た~わ)

2022年5月20日 (金)

凪良 ゆう著 ”滅びの前のシャングリラ“ ☆


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内容(「BOOK」データベースより)

「一ヶ月後、小惑星が衝突し、地球は滅びる」
学校でいじめを受ける友樹、人を殺したヤクザの信士、恋人から逃げ出した静香。
そして―荒廃していく世界の中で、四人は生きる意味を、いまわのきわまでに見つけられるのか。
圧巻のラストに息を呑む。滅び行く運命の中で、幸せについて問う傑作。


地球滅亡まで一か月という設定に、
最初は疑問符でいっぱいだった、が、
やがて、世界は秩序を失ってゆき、食べる物が次第になくなり、
街は悪臭と犯罪、暴力に満ちて、、、
荒廃した世界がそう遠くない将来のように思えてしまう、、、

いろいろなことを教えてくれた、この一冊に感謝、

★★★★☆

 


こころに残った一文を以下に本文から転記します、
この本の表紙絵の意味するところ、それは、、、




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2022年3月25日 (金)

宮田輝著 ”流転の海 第三部 血脈の火” ★


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内容
昭和27年、大阪へ戻った松坂熊吾一家は、雀荘や中華料理店を始めとして、次々と事業を興していく。
しかし義母の失踪に妻房江の心労はつのり、洞爺丸台風の一撃で大損害を被った熊吾も糖尿病の宣告を
受ける。そしてたくましく育つ無邪気な小学生伸仁にも、時代の荒波は襲いかかるのだった……。
復興期の世情に翻弄される人々の涙と歓びがほとばしる、壮大な人間ドラマ第三部。



本の虫のわたしが選ぶ、ベストファイブのうちのひとつ、、、

こんな先生に診てもらたい、素晴らしい養生法、
そして、まさに、今この時代、この時を言い当てているかのような、
心に残った一文を本文を以下に転記します、




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2022年2月20日 (日)

山本文緒著 ”ばにらさま” ☆


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内容
冴えない僕の初めての恋人は、バニラアイスみたいに白くて冷たい

日常の風景が一転! 思わず二度読み!
痛くて、切なくて、引きずり込まれる……。
6つの物語が照らしだす光と闇


  “久しぶりの短編集です。

  表題作「ばにらさま」を書こうと思ったきっかけは、
  閉店間際の駅ビルを無目的な白い顔でふらふらと歩いていた美人さんを見かけた時でした。
  洋服を次々と物色していてもその目には何も映っていないように見えて、
  彼女はどんな人なのだろう、どんな時に心から笑うのだろう……と興味を持ちました。
  ステレオタイプと呼ばれる女の子達にも、
  内面にはその人しか持つことのない叫びや希望があるはず。
  そんなことをテーマにこの小説集を作りました。

  どの作品にも「え?!」と驚いて頂けるような仕掛けを用意しましたので、
  きっと楽しんで頂けると自負しております。
  よろしくお願い申し上げます。“

  山本文緒



ポップな装丁の、ばにらさまは、、、そのイメージとは、違ってた、、、

六篇を収録した短編集、
表題作が、図抜けて秀逸。
街中に、どこにでもいそうな女の子のひとりのこころの内面に、
そして、仕掛けに、脱帽です、、、
これは、他の誰にも描けない、まさに絶海の孤島の、”山本文緒”ワールド”

著者のご冥福を心よりお祈り申し上げます

★★★★☆



この本は、横浜市の図書館に予約を入れたら、273番目でしたが、、、






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2022年2月 2日 (水)

山本文緒著 ”恋愛中毒”


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内容
--どうか、どうか、私。これから先の人生、他人を愛しすぎないように。
他人を愛するぐらいなら、自分自身を愛するように。
水無月の堅く閉ざされた心に、強引に踏み込んできた小説家の創路。
調子がよくて甘ったれ、依存たっぷりの創路を前に、
水無月の内側からある感情が湧き上がってくる--。
世界の一部にすぎないはずの恋が、私のすべてをしばりつけるのはどうして。
恋愛感情の極限を抉り出す、戦慄のベストセラー小説。直木賞作家の原点。



「自転しながら公転する」を夢中になって読み、
ワクワクと手に取ったこの本ではあった。
だが、しかし、、、

読み続けるのが苦しぃけれど、結末が気になるので、
片目をうっすら開けて、びくつきながら、なんとか読了。
息詰まるばかりの、ストーカーの胸の内、病的な執着の行きつく先にあるのは、、、、
衝撃的な恐怖を呼びおこす、これは恋愛小説なのだろうか、、、、

ナイーブな著者の陽の部分が、「自転しながら、、、」に、
陰の部分が、「恋愛中毒」に凝縮されたように私には感じられました。
けれども、病んだ心の闇を、ここまで描ける作家さんは、また、稀有な存在だろうと、、、
この本に、慰められるお方も少なからずいらっしゃるのだろうと、、、

著者のご冥福を心よりお祈り申し上げます、、、


以下に心に残った一文を転記します、





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2022年1月10日 (月)

山本文緒著 ”自転しながら公転する” ★


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内容(「BOOK」データベースより)

32歳の与野都は、2年前まで東京でアパレルの正社員として働いていたが、
更年期障害を抱える母親の看病のため、茨城県の実家に戻ってきた。
今は牛久大仏を望むアウトレットモールのショップで店員として契約で働いている。
地元の友だちは次々結婚したり彼氏ができたりする中で、
都もモール内の回転寿司店で働く貫一と出会いつき合い始めた。
でも料理が上手で優しいけれど経済的に不安定な彼と結婚したいかどうか、
都は自分の気持ちがわからない。実家では両親共に体調を崩し、気づいたら経済状態が悪化していた。
さらに職場ではセクハラ、パワハラいろいろ起きて――。
恋愛をして、家族の世話もしつつ、仕事も全開でがんばるなんて、そんな器用なことできそうもない。
ぐるぐる悩む都に貫一の放った言葉は、「そうか、自転しながら公転してるんだな」。

 2021年本屋大賞第五位 



昨年、58歳で逝去した山本文緒さんの7年ぶりの小説。

恋に、仕事に、親のこと、、、優柔不断で依存心のカタマリのような都の、
不安と欲の間を絶えず揺れ動く、巧みな心理描写に引き込まれ、夢中になって読みました、、、

著者のご冥福を祈りつつ、、、
次は「恋愛中毒」を読んで、稀有な才能の持ち主のあなた様に会いに行きます、

★★★★★



海辺で「蘊蓄(うんちく)うざい」って、彼氏にケリを入れて大喧嘩するところが、一番面白かった!
エピローグはなかったほうが良かったように思うけれども、
それは、これを書きたかったからなのかも、、、ということも含めて、
以下に強く心に残った一文をいくつか転記します、





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2021年12月15日 (水)

宮本輝著 ”灯台からの響き”


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内容
本の間から見つかった、亡き妻宛ての古いハガキ。
妻の知られざる過去を追い、男は灯台を巡る旅に出る――。
地方紙で連載されていた人気作、待望の書籍化
!


著者の「流転の海」の虜となったおばさんは、このシリーズを大事にとっておいて、
淡々と進むミステリー仕立ての本作を手に取ったのでありました。

心に残った一文を、以下に転記します、




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2021年11月16日 (火)

宮本輝著 ”流転の海 第一部” ★


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内容(「BOOK」データベースより)

敗戦から2年目、裸一貫になった松坂熊吾は、大阪の闇市で松坂商会の再起をはかるが、
折も折、妻の房江に、諦めていた子宝が授かった。
「お前が20歳になるまでは絶対に死なん」熊吾は伸仁を溺愛し、
その一方で、この理不尽で我侭で好色な男の周辺には、幾多の波瀾が持ち上った。
父と子、母と子の関係を軸に、個性的な人間たちの有為転変を力強い筆致で描く、
著者畢生の大作第一部。



松坂熊吾という、、、
豪放磊落、暴力的でありながら、まっすぐな心優しき男に、完全に魅了されました。

このパンデミックに時の経つのも忘れて夢中になれる、力強い本を教えてくださった、
博子さんとケリーちゃんに、深く深く感謝致します、

★★★★★ 


強く心に残った一文をいくつか以下に転記します、




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2021年11月 4日 (木)

太田 愛著”犯罪者”、上下巻 ★


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内容 (2017)
修司と相馬、鑓水の3人は通り魔事件の裏に、巨大企業・タイタスと与党の重鎮政治家の存在を掴む。
そこに浮かび上がる乳幼児の奇病。暗殺者の手が迫る中、3人は幾重にも絡んだ謎を解き、
ついに事件の核心を握る人物「佐々木邦夫」にたどり着く。乳幼児たちの人生を破壊し、
通り魔事件を起こした真の犯罪者は誰なのか。
佐々木邦夫が企てた周到な犯罪と、
その驚くべき目的を知った時、3人は一発逆転の賭けに打って出る。



産業廃棄物、政官癒着、、、
今まさに、問われている諸問題、、、
緻密なプロット、スピード感あふれる展開。

顔の半分を失うメルトフェイス症候群の乳幼児たち、、、
次々と容赦なく命を奪いに来る怜悧な殺人者の影に怯え、、、
胸の痛みと恐怖にしばらく本を置いてしまったほどの、、、

ただただ、舌を巻くばかりの著者は、、、と調べてみたら、、、
「相棒」の脚本家で、なんと本作が小説家デビュー第一作とのこと、、、

次作の『幻夏』は、、、時間を置いて、読むことといたします、、、

★★★★★


以下に、心に残った一文を、転記します、、、




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2021年10月17日 (日)

橘 英明著 ”復活 ― それは蘇ること”


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紹介
苦悩することは報われること、この上なき存在を突如失った時、貴方ならどうするか。
不慮の航空機事故により、一瞬にして、最愛の許嫁を失った青年の精神的苦悩と
その立ち直りに至るまでの魂の彷徨を欧州と京都を舞台に描く。感動と共感、究極のLove Story。


知人が本を出版しました。
出だしの抜群のつかみに一気に引き込まれ、あっという間に読了。

歴史、音楽、美術などに造詣の深いお方でしたが、加えて、
世界各地を巡られた経験が存分に盛り込まれていて、
コロナでステイホームを強いられ、
息詰まるような毎日に陽の光が差し込んだかのようでした、、、

文中、主人公の大介が飛行機を操縦するシーンがあるのですが、
それが、あまりにもリアルで臨場感にあふれているので、聞いてみたところ、
なんと、飛行機のライセンスをお持ちでいらっしゃるとのこと、、、
もう、びっくり仰天でした、、、

ご本人には、何十年もの長いことお目にかかっておりませんが、御本を読みふけりながら、
芸術を心から愛し、楽しんでいらした橘氏をなつかしく想い出しました、、、

すてきな時間をありがとうございます、、、






 

2021年10月12日 (火)

町田その子著 ”52ヘルツのクジラたち” ☆

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内容
52ヘルツのクジラとは―他の鯨が聞き取れない高い周波数で鳴く、世界で一頭だけのクジラ。
たくさんの仲間がいるはずなのに何も届かない、何も届けられない。
そのため、世界で一番孤独だと言われている。
自分の人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれていた少年。
孤独ゆえ愛を欲し、裏切られてきた彼らが出会い、新たな魂の物語が生まれる―。

 

2021年、本屋大賞受賞!
本屋大賞第一位受賞作でも、大絶賛の嵐でも、、、私の心には響かない本がある、、、
けれども、この本は、、、素晴らしかった、、、
いろいろなことを、教えてくれた、、、
良かれと思って、一生懸命に守り、大切に育てた娘がやがて、、、

★★★★☆

以下に心に残った一文を転記します、






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  • 山田 詠美: アニマルロジック
  • 帚木 蓬生: インターセックス
  • 帚木 蓬生: 三たびの海峡
  • 恩田 陸: 蜜蜂と遠雷 
  • 新田 次郎: アラスカ物語
  • 東山 彰良: 流
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  • 浅田 次郎: 中原の虹
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