読書(た~わ)

2024年5月15日 (水)

藤谷 治著 ”船に乗れ! (1~3)" ☆


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〈 内容 〉  2008/10
高校の音楽科に通う主人公・津島サトルと個性豊かな仲間たち。

彼らが過ごす音楽漬けの日々に、青春時代のきらめきと切なさを色濃く映し出した、
本格青春小説三部作。爽快な第一楽章。

青春の「爽やかさ」と人生の「苦み」をともに描ききった、
新たな「青春小説のスタンダード」として話題沸騰です。


楽器全滅、しかも音痴のわたしには
縁遠い、音楽のエリートたちの世界、
しかも、最も苦手とする、哲学、ニーチェとかがそこここに、、、
それなのに、、、
夢中になってあっという間の三巻でした 

余りのリアルさに、これは、自伝ではなかろうかと、、、
ググってみると、、、


 

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2024年4月28日 (日)

帚木蓬生著 ”国銅” ★


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歯を食いしばり一日を過ごす。星を数える間もなく眠りにつく。
都に献上する銅をつくるため、若き国人は懸命に働いた。
優しき相棒、黒虫。情熱的な僧、景信。忘れられぬ出会いがあった。
そしてあの日、青年は奈良へ旅立った。大仏の造営の命を受けて。
生きて帰れるかは神仏のみが知る。そんな時代だ。


何十年かぶりに奈良で大仏を拝した折
いったいどうやってあの時代にこれほど巨大な大仏を、と、
興味を覚えて手にしたこの一冊に、完璧に打ちのめされました。

大仏の銅採掘から精錬、鋳造、、微に入り細を穿つその描写は、
専門分野の方々には、どれほど興味深いことでしょう、、、

新羅(しらぎ)出身の大工、多くの中国や韓国からの渡来人やその子孫、
彼らの知識と技無くしては、到底成し得なかった偉業であったこと、、、

全国各地から、とんでもない数の人々が集められ、危険な作業下で次々と落命し、
ようやくの帰郷の保証もないまま、まるで牛馬のような劣悪な条件下で働かされた、
貧しく名もなき人々の言葉を失う艱難辛苦、、、

★★★★★ 


以下に、心に残った一文を本文より転記します、




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2024年4月13日 (土)

宮島未奈著 ”成瀬は天下を取りにいく” ☆


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2024年本屋大賞受賞!

2020年、中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。
コロナ禍に閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。
M-1に挑戦したかと思えば、自身の髪で長期実験に取り組み、市民憲章は暗記して全うする。
今日も全力で我が道を突き進む成瀬あかりから、きっと誰もが目を離せない。
2023年、最注目の新人が贈る傑作青春小説!


評判のこの本を、市立図書館に予約を入れたら、783番、、、
そして、“まいまいつぶろ”と一緒に地区センターで発見!、

スーパー女子成瀬は、チョット、いや、、かな~り、ヘンな子だけど、
わたし、お友達になりたいな、、、
そして、これは、島崎との友情物語なのかな、と思いつつ淡々と読み進めるうち、、、

”レッツゴーミシガン”で、いきなり笑いのツボにがっつりハマってしまい、
転げまわって、爆笑に次ぐ爆笑、、、
涙は出るわ、息は出来ないわで、、、く、くるし~、、、

うちのおじさんが、そんな私をあきれた目で、見ておりました、ハイ、、、

もう、早速、”成瀬は信じた道を行く”に予約入れちゃいましたから~
予約333番でした、

★★★★☆

 

 

2024年4月10日 (水)

村木嵐著 ”まいまいつぶろ” ★


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内容
暗愚と疎まれた将軍の、比類なき深謀遠慮に迫る。
口が回らず誰にも言葉が届かない、歩いた後には尿を引きずった跡が残り、その姿から
「まいまいつぶろ(カタツムリ)と呼ばれ馬鹿にされた君主。第九代将軍・徳川家重。
しかし、幕府の財政状況改善のため宝暦治水工事を命じ、
田沼意次を抜擢した男は、本当に暗愚だったのか――?
廃嫡を噂される若君と後ろ盾のない小姓、二人の孤独な戦いが始まった。

第12回 日本歴史時代作家協会賞作品賞、
第13回 本屋が選ぶ時代小説大賞 受賞、


「もう一度生まれても、私はこの身体でよい。そなたに会えるのならば」

書評で読んだこのひと言に一気に魅せられて、
市立図書館に予約を入れた所、なんと、予約822番、、、

それが、区民センターにあり、小躍りしながら帰宅して、、、

そして、ぽろぽろ、ぽろぽろ、、、
何度も何度も涙でかすむ文字を追いながら、、、

争いの絶えない、不安と恐怖に満ち満ちる現世にあって、
心が、魂が浄化される、わたし的イチオシの素晴らしい一冊、、、

★★★★★ 






2024年4月 1日 (月)

若宮健著 "なぜ韓国は、パチンコを全廃できたのか" 


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水原一平氏のギャンブル依存症の一件で、
あらためて、依存症の恐ろしさを思います。

ギャンブル、アルコール、薬物と様々な依存症がありますが、
これは、真面目な普通の人間の、誰でもが陥る恐れがあります。
気持ちが弱くなったり、不安や恐怖に怯えていたり、ふとしたことで、
依存性のあるものに、たった一回ハマってしまっただけで、
抜け出せなくなってしまうことがあるのです。

若い頃、幸せそうな新婚カップルのご主人が、
初めてやってみた競馬で大当たりをとって、それ以来、
優しくて穏やかな真面目な方が別人のようになってしまい、
お二人は別れてしまいました、、、

人格を、人生を壊してしまう、依存症の恐ろしさ、、、
誰でもが、そのリスクと無縁ではないのではないでしょうか、、、
以下は、以前にアップしたリユース記事です。


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内容
韓国にできて、日本にできない恥辱。日本は、まともな国といえるのか!?
韓国では、往時にはパチンコ店が1万5000店、売上高は日本円にして約3兆円にのぼった。
それが、2006年の秋に全廃され、いまは跡かたもない。
だが、その事実を伝えた日本のメディアはなく、それを知る日本人は、いまもほとんどいない。
日本でいち早くそれをレポートした著者は、
その後も何度も韓国を訪れ、なぜ韓国にそれができたのかを取材した。
そこから見えてきたものは、日韓であまりにも対照的な社会の実態だった。



韓国にパチンコがあったことも知らなかったし、全廃したことも知らなかった。

パチンコ屋の1日の電力消費量は、業界によると 84万キロワット だとか、、、
、、これって、福島原発 1.8基分
石原都知事が、チラリとパチンコのことを言っていたけれど、
どうして、あまり、問題にならないのか、、、

それは、、、
パチンコ業界に吸いこまれる、21兆円もの金(ちなみに農業規模は 8兆円)、
そこに群がる政治家、警察、メディア、、
その仕組みを読み知ると、唖然、呆然、、、

何故、韓国にできて、日本にできないのかが分かり、
21兆円ものお金の半分でも、他の趣味や娯楽、消費に回ったら、と思うと、
せっかくの一冊なのに、なんでもパチンコのせいにする論理の展開では、
逆に説得力に欠くような気がして、それがちょっとだけ残念、、、

★★★☆☆

以下に本文より一部転記します、





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2024年3月24日 (日)

柚月 裕子著 ”凶犬の眼 ”と 珠洲の塩 


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映画化「孤狼の血」シリーズ、第二弾

捜査のためなら、俺は外道にでもなる。
所轄署から田舎の駐在所に異動となった日岡秀一は、穏やかな毎日に虚しさを感じていた。
そんななか、懇意のヤクザから建設会社の社長だと紹介された男が、敵対する組長を暗殺して
指名手配中の国光寛郎だと確信する。彼の身柄を拘束すれば、刑事として現場に戻れるかもしれない。
日岡が目論むなか、国光は自分が手配犯であることを認め「もう少し時間がほしい」と直訴した。
男気あふれる国光と接するにつれて、日岡のなかに思いもよらない考えが浮かんでいく……。
警察vsヤクザの意地と誇りを賭けた、狂熱の物語。


”盤上の向日葵”
”孤狼の血””慈雨”、、、、

著者はいつも、私を別世界へと誘ってくれます、、、
とても女性の筆になるものとは思えない、
そこは、浮世の憂さもすべて忘れさせてくれる骨太なハードボイルド、、、

ガミさんなきあとの、日岡は、、、


★★★★☆






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新年早々の能登の震災に言葉を失うばかりですが、
この本の文中にこんなくだりがあり、、、

 「こりゃあ、美味い。この塩もええ。どこの塩ない」
 「それももらいもんです。石川県の珠洲いうところで採れる塩らしいです。
  あら塩ですけど、まろやかじゃいう評判です、
  これもこの塩で漬けたもんですけ、食べてみてください」とキュウリの一夜漬けを薦める。
 キュウリを口にした唐津は、やはり唸って感嘆の声をあげた。
 「美味い!、お前がこがあに料理が上手じゃったとは知らんかった。いつでも嫁に行けるで」
 冗談を飛ばしながら、唐津はご機嫌で酒を口にする。



珠洲では、1,000年の歴史ある塩づくりが行われていたことも知らずにおりましたが、
さっそく、ネットで注文いたしました、四つも、、、

手づくり塩 珠洲の海 一番釜100g ¥500

 



 



 

2024年2月20日 (火)

山崎 豊子著 “暖簾” + えびすめ ★


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内容(1957年初刊)
一介の丁稚から叩きあげ、苦労の末築いた店も長子も戦争で奪われ、
ふりだしに戻った吾平の跡を継いだのは次男孝平であった。
孝平は、大学出のインテリ商人と笑われながら、徹底して商業モラルを守り、
戦後の動乱期から高度成長期まで、独自の才覚で乗り越え、遂には本店の再興を成し遂げる。
親子二代“のれん"に全力を傾ける不屈の気骨と大阪商人の姿を描く作者の処女作。


著者の ”沈まぬ太陽” は、生涯忘れえぬ名作ですが、
本作が、山崎豊子の処女作であり、
著者の大阪船場で昆布を商っていた実家をモデルに、
親子二代の大阪商人の気骨を見事に描いた物語であることと、
その常人ならぬ卓越した筆力にただ圧倒されました、、、

筆舌に尽くしがたい苦しい丁稚時代を乗り越えて、
暖簾分けしてもらうまでに成り上がる、
節約(しまつ)、節約で、ひと様に喜んでいただいてなんぼの商人の、
この手の成功物語が大好きなわたしですが、
船場の昆布のことは、まったく知らなかったので、とても興味深く、
作中の昆布をどうしても食してみたくなり、読後、いろいろ調べてみて、
早速購入し、届いたのは、、、、




 

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2024年2月 2日 (金)

東野圭吾著 ”魔女と過ごした七日間”


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「ラプラスの魔女」シリーズ 、その夏、信じられないことばかり起きた。
AIによる監視システムが強化された日本。
指名手配犯捜しのスペシャリストだった元刑事が殺された。
「あたしなりに推理する。その気があるなら、ついてきて」
不思議な女性・円華に導かれ、父を亡くした少年の冒険が始まる。


たったひとりの父親を殺された少年の犯人捜しに手を貸してくれる、
特殊能力を秘めた羽原円華の一挙一動から目が離せなくなる、、、

AI
と人間の仕事ぶりの違い、入り組んだプロット、
多彩な著者の流石の筆力、、、


  心に残った一文を本文より以下に転記します、

 

 

 

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2023年10月14日 (土)

帚木蓬生著 ”アフリカの瞳” ★

 

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内容  (2004年刊行)
世界のHIV感染者六千五百万人、その三分の二がアフリカに集中するエイズの現実。
10人に1人がHIVに感染している国。南アフリカ。
民主化後も貧しい人々は満足な治療も受けられず、
欧米の製薬会社による新薬開発の人体実験場と化していたのだ。命の重さを問う感動の長編小説。

尊敬する帚木蓬生さんの御本。
かつて、猛威を振るい、原因も治療法も全く未知だったエイズ。
貧困に因する感染の蔓延、
恐怖におびえる人々を相手の問答無用の無慈悲な人体実験を行う西欧の製薬会社、、、
またひとつ、帚木蓬生さんが、教えてくれた埋もれた現実に絶句、、、

★★★★★


末期のエイズ患者の想像を絶する壮絶な最期の姿、、、
そして、そんな絶望的な世界で、
立ち上がった女性たちの姿に心を打たれました。

以下に、本文よりそれぞれ、その一部を転記します、

 

 

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2023年10月 3日 (火)

町田その子著 ”星を掬う”


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2022年本屋大賞 第10位受賞、

小学1年の時の夏休み、母と二人で旅をした。
その後、私は、母に捨てられた――。

ラジオ番組の賞金ほしさに、ある夏の思い出を投稿した千鶴。
それを聞いて連絡してきたのは、自分を捨てた母の「娘」だと名乗る恵真だった。
この後、母・聖子と再会し同居することになった千鶴だが、
記憶と全く違う母の姿を見ることになって――。

 

母に捨てられた過去が、重くのしかかる、、、
夫のDVから逃れたものの、探し当てられ、金をせびられ、暴力をふるわれ、、、

・・・千鶴は、、、
   あなたの周りにも、必ず、いる、、、
   それも、少なくない数の千鶴が、、、








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