一穂ミチ著 ”ツミデミック”
内容
大学を中退し、夜の街で客引きのバイトをしている優斗。
ある日、バイト中にはなしかけてきた大阪弁の女は、中学時代に死んだはずの同級生の名を名乗った。
過去の記憶と目の前の女の話に戸惑う優斗はーー「違う羽の鳥」
調理師の職を失った恭一は家に籠もりがちで、働く妻の態度も心なしか冷たい。
ある日、小一の息子・隼が遊びから帰ってくると、聖徳太子の描かれた旧一万円札を持っていた。
近隣の一軒家に住む老人からもらったという。隼からそれを奪い、たばこを買うのに
使ってしまった恭一は、翌日得意の澄まし汁を作って老人宅を訪れるがーー「特別縁故者」
先の見えない禍にのまれた人生は、思いもよらない場所に辿り着く。
稀代のストーリーテラーによる心揺さぶる全6話。
第171回直木賞受賞作、
目を引くカバー絵に魅かれて手にした一冊は、
忘れかけていた猛威を振るったコロナのパンデミック下で、
ストレスと先行き不安な日々を送る様々な人々を描いた短編集。
オカルト的なストーリーは、謎を秘めたまま幕を閉じてしまった、「違う羽の鳥」
ゾクゾクさせられたり、ほっこりとさせられたり、、、
ただ私は、著者の同じく短編、スモールワールズの方が断然好きです、
魔王のお姉さんに会えるかと思ったのに、、、
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