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2024年9月14日 (土)

町田その子著 ”夜明けのはざま”


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内容
自分の情けなさに、歯噛みしたことのない人間なんて、いない。

地方都市の寂れた町にある、家族葬専門の葬儀社「芥子実庵」。
仕事のやりがいと結婚の間で揺れ動く中、
親友の自死の知らせを受けた葬祭ディレクター、
元夫の恋人の葬儀を手伝うことになった花屋、
世界で一番会いたくなかった男に再会した
葬儀社の新人社員、
夫との関係に悩む中、元恋人の訃報を受け取った主婦……。

死を見つめることで、自分らしく生きることの葛藤と決意を力強く描き出す、
『52ヘルツのクジラたち』で本屋大賞を受賞した町田そのこ、新たな代表作


三年連続で本屋大賞にノミネートされた著者の高評価の一冊です。
本文のこの一節にいたく心を動かされました、、、

  共に生きる人が大切にしているものを、共に守れなくてどうする。
 
 『一緒に生きていくために大切なのは「しあわせな瞬間」だけではなくて、
 「相手の幸せを考える時間」も大事なんだよ』


・・・が、へそ曲がりの私は、この一文に違和感を覚えてしまいました、、、

それは、、、







  豊かに生きた人は、豊かに死ねる。
  貧しく生きた人は、死すらも貧しい。
  豊かな人は豊かに見送られ、貧しい人は寂しく送られる。
  死はすべての生き物に平等だと言うけれど、しかし、死が纏う衣には、確実に格差があるのだ。

 

・・・そうかな、ほんとにそうなのかな、、、
邪悪な支配力で人々を威圧し、恐れられ嫌われ者だったあるお方の、
そして、立派な社会的地位を有しながらも、家族を苦しめ続けた悪魔のようなお方の、、
それは、それは、静かな安楽な最期であったと伺い、、、

戦禍に命を落とした方々、、、
予期せぬ突然の事故に落命なさった方々、、、
豊かに生きた方々にも、誰にも見送られないまま、無念の死は訪れるのでは、と、、、



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

著者の御本で、私が一番好きなのは、、、
52ヘルツのクジラたち” 







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