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2024年8月31日 (土)

凪良ゆう著 ”星を編む”


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内容 
☆2023年本屋大賞受賞作 シリーズ最新作☆

花火のように煌めいて、届かぬ星を見上げて、
海のように見守って、いつでもそこには愛があった。
ああ、そうか。わたしたちは幸せだったのかもしれないね。

『汝、星のごとく』で語りきれなかった愛の物語
「春に翔ぶ」--瀬戸内の島で出会った櫂と暁海。二人を支える教師・北原が秘めた過去。
       彼が病院で話しかけられた教え子の菜々が抱えていた問題とは?

「星を編む」--才能という名の星を輝かせるために、魂を燃やす編集者たちの物語。
       漫画原作者・作家となった櫂を担当した編集者二人が繋いだもの。

「波を渡る」--花火のように煌めく時間を経て、愛の果てにも暁海の人生は続いていく。
『汝、星のごとく』の先に描かれる、繋がる未来と新たな愛の形。



第20回本屋大賞受賞作『汝、星のごとく』の続編になります。
前作の様々な解が示され、繋がってゆきます、、、

以下に本文より心に残った一文を転記します、






生活って、積み重ねるほど色褪せていくものだよね。
どんなに好き合って結婚しても、だんだん新鮮味は薄れていく。でもさぁ、ときめきとか、
そういうのじゃないもので補いあって、支え合って、一生やっていこうと決めるのが結婚だよね。
夢のない言い方したら、確実に何かを諦めることでもあるじゃない。それでもいいから、
それ以上のものを得られるって信じて、ふたりで力合わせて生きていこうって約束することだよね。


人生は凪の海ではなく、結婚は永遠に愛される保証でも権利でもなく、
家族と言う器は頑丈ではなく、ちょっとしたことでヒビが入り、
大事に扱っているつもりが、いつの間にか形が歪んでいることもある。


よくもそんなことが言えるものだと、怒りよりもあきれてしまった。
無責任な島の噂話に心を押し潰され、それでも抗った若かった自分の頭をそっと撫でたくなる。
───あの人たちは、誰も、あなたの人生の責任を取ってくれないわよ。

 

 






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