柚月 裕子著 ”凶犬の眼 ”と 珠洲の塩
映画化「孤狼の血」シリーズ、第二弾
捜査のためなら、俺は外道にでもなる。
所轄署から田舎の駐在所に異動となった日岡秀一は、穏やかな毎日に虚しさを感じていた。
そんななか、懇意のヤクザから建設会社の社長だと紹介された男が、敵対する組長を暗殺して
指名手配中の国光寛郎だと確信する。彼の身柄を拘束すれば、刑事として現場に戻れるかもしれない。
日岡が目論むなか、国光は自分が手配犯であることを認め「もう少し時間がほしい」と直訴した。
男気あふれる国光と接するにつれて、日岡のなかに思いもよらない考えが浮かんでいく……。
警察vsヤクザの意地と誇りを賭けた、狂熱の物語。
”盤上の向日葵”、”孤狼の血”、”慈雨”、、、、
著者はいつも、私を別世界へと誘ってくれます、、、
とても女性の筆になるものとは思えない、
そこは、浮世の憂さもすべて忘れさせてくれる骨太なハードボイルド、、、
ガミさんなきあとの、日岡は、、、
★★★★☆
新年早々の能登の震災に言葉を失うばかりですが、
この本の文中にこんなくだりがあり、、、
「こりゃあ、美味い。この塩もええ。どこの塩ない」
「それももらいもんです。石川県の珠洲いうところで採れる塩らしいです。
あら塩ですけど、まろやかじゃいう評判です、
これもこの塩で漬けたもんですけ、食べてみてください」とキュウリの一夜漬けを薦める。
キュウリを口にした唐津は、やはり唸って感嘆の声をあげた。
「美味い!、お前がこがあに料理が上手じゃったとは知らんかった。いつでも嫁に行けるで」
冗談を飛ばしながら、唐津はご機嫌で酒を口にする。
珠洲では、1,000年の歴史ある塩づくりが行われていたことも知らずにおりましたが、
さっそく、ネットで注文いたしました、四つも、、、
手づくり塩 珠洲の海 一番釜100g ¥500
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