伊集院静著 ”いねむり先生” ☆
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内容紹介
色川武大との交流を描く著者自伝的小説の傑作
女優だった妻の死後、アルコール依存、ギャンブルに溺れ、
壊れてしまったボクは「いねむり先生」こと色川武大に出会う。
“大きな存在”との交流の中で、再生を果たす。
ギャンブル、アル中、分裂症、、、
いろいろな心の闇を抱えたひとの、魂の結びつきは、とても、柔らかで、
礼儀正しく、それでいて、タイトで、やさしく、温かい、、、
その加減が、とても居心地がよくて、
なんとなく読み始めて、次第に引き込まれていってしまう上質な本。
釣り宿の主人に色紙をねだられて、見ないで下さいと言いながら、
こっそりと書くくだりなど、なんかすっご~く、いいんですもん、、、
お二人の図抜けた観察眼に感服するとともに、
驚異的な記憶力には、脱帽するばかり、、、
こうでなくては、ギャンブラーは無理なんだろうな、、、とも、、、
エンディングには思わず絶句しました。
これは、計算したものなのか、、、だとしても、
まったく作為を感じさせない、意表をつく見事なお手並み。
それにしても、、、
阿佐田哲也(色川武大)って、そんなに素敵な人だったの、、、
”離婚” しか読んだことなかったけど、次々と読んで、
このチャーミングなおじさんに、また、会いたくなりました、、、
★★★★☆
文中の、絵描きのKさんと、歌手Iさんは、、、
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
黒鉄ヒロシと井上陽水だとか、、、、
彼らとの会話が、これがまた、含蓄があって、、、
夏目雅子さんとは、一度だけご一緒したことがありましたが、
それは、もう、抜けるような色白の肌の華奢な美しいお方でした、、
® 2012年3月にアップしたリユース記事です。
いねむり先生にまた会いたくなって手に取ったのが、
色川武大著 ”うらおもて人生録”
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夏目雅子さんにあいましたか。綺麗でチャーミングな感じで好きでしたが短い人生を思いっきり生きたように思います。姉が39歳で膵臓がんで亡くなり18年がすぎました。今は医学もすすみエコーで膵臓もよくわかるようになってきました。伊集院さんのは何か一冊の途中で挫折をしましたがこのいねむり先生は読みたいと思っていました。詳しい説明でますます読みたくなりました。ありがとうございます。これからもいろいろ紹介して下さいね。
投稿: りん | 2013年9月16日 (月) 15:57
まぁ、、お姉さま、そんなに若くして、、、(:-:)
投稿: きぬえ | 2013年9月16日 (月) 20:23