永井紗耶子著 ”木挽町のあだ討ち”
◆第169回直木三十五賞・第36回山本周五郎賞 受賞作◆
疑う隙なんぞありはしない、あれは立派な仇討ちでしたよ。
語り草となった大事件、その真相は――。
ある雪の降る夜に芝居小屋のすぐそばで、
美しい若衆・菊之助による仇討ちがみごとに成し遂げられた。
父親を殺めた下男を斬り、その血まみれの首を高くかかげた快挙はたくさんの人々から賞賛された。
二年の後、菊之助の縁者だというひとりの侍が仇討ちの顚末を知りたいと、芝居小屋を訪れるが――。
ダブル受賞作、高評価の話題の時代小説です。
仇討ちを目撃した人々のこれまでの人生の来し方は、とても興味深く、
引き込まれて読み進めるうちに、
後半、次第にこの展開にはいささか無理があるように思われたのが残念、、、
以下に、心に残った一文を本文より転記します、
お侍様の世は一筋縄では行きますまい。
しかし、まずは御身を大切に。
腹を満たして笑うこと。
それでも割り切れぬ恨みつらみもありましょうが、
そいつは仏にお任せするのも、手前どもの処世術と言うもので。
また難しい顔をしていらっしゃる。
もっと笑ったほうがいいですよ。楽しいことはたんとある。
芝居でしょ、祭りでしょ、花火でしょう。
お三津が指折り数えるそれらを、某は一つとしてまともに見たことがない。
なんとまぁ、狭い所で足掻(あが)いてきたものか
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市民図書でお借りしたこの本を、、、
あろうことか、破損してしまいましたので、
新たに購入して、こちらへ、、、、
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