辻村深月著 ”傲慢と善良” ☆
婚約者・坂庭真実が姿を消した。
その居場所を探すため、西澤架は、彼女の「過去」と向き合うことになる。
「恋愛だけでなく生きていくうえでのあらゆる悩みに答えてくれる物語」と
読者から圧倒的な支持を得た作品。《解説・朝井リョウ》
ルッキズム、見た目重視、、、
それで人生のパートナーを決めちゃって、ほんとにいいの?
容姿は時の流れとともに、無残に衰えていくのに、、、
大切に大切に、過保護に育てられた世間知らずの真美の、
一世一代の嘘が、あまりにも、辛すぎる、、、
結婚相談所の老婦人のお話が興味深かった、
それは、、、
現代の結婚がうまくいかない理由は、「傲慢さと善良さ」にあるような気がするんです。
現在の日本は、目に見える身分差別はもうないですけれど、
一人一人が自分の価値観に重きを置きすぎていて、皆さん傲慢です。
その一方で、善良に生きている人ほど、親の言いつけを守り、
誰かに決めてもらうことが多すぎて、“自分がない“と言うことになってしまう。
傲慢さと善良さが、矛盾なく同じ人の中に存在してしまう、不思議な時代なのだと思います。
その善良さは、過ぎれば、世間知らずとか、無知と言うことになるのかもしれないですね
ぴんとこない点の正体は、その人が、自分に付けている値段です。
値段、と言う言い方が悪ければ、定数と言い換えても良いかもしれません。
その人が無意識に、自分はいくら、何点とつけた点数に見合う相手が来なければ、
人は“ぴんとこない“といいます。私の価値はこんなに低くない。
もっと高い相手でなければ、私の値段とは釣り合わない。
ささやかな幸せを望むだけ、と言いながら、
皆さん、ご自分に付けていらっしゃる値段は相当高いですよ。
ぴんとくる、来ないの感覚は、相手を鏡のようにして見る。
皆さんご自分の自己評価額なんです。
婚活がうまくいく人とうまくいかない人の差は何か
うまくいくのは、自分が欲しいものがちゃんとわかっている人です。
自分の生活を今後どうしていきたいかが見えている人。ビジョンのある人。
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真美の場合は、いい子だから結婚できなかったんだよ。
いい子だから、学生時代も真面目に過ごしてきて、親を心配させたくないって彼氏もできない。
恋愛経験の蓄積がないから、いざ大人になっても動けないし、家族に守られて、
環境の中でしか過ごしたことがないから、他人が怖い。傷つきたくない。
恋愛するようになっても良い子だから打算的になれない。要領が悪いから人にも出し抜かれる。
この本は地区センターの図書室でお借りしました
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