”それって、病気でしょう?”
あれは、10年位前になるのでしょうか、、、
ゲイの人の話になったとき、尊敬していた先輩の放った、
「それって、病気でしょう?」
このひと言に打ちのめされて、返す言葉を失いました、、、
わたしは、、、
それは、生まれつきで、
肌の色が白いとか黒いとか、背が高いとか低いとか、そんな、
自分では変えることのできない属性であり、
病気なんかじゃない、、、と、
・・・その時、言えなかった、、、
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なんで、彼らを、ほっといてあげられないの、、、
なんで、馬鹿にしたり、白い目で見たり、苛めるの、、、
それは、誰にでも起こりうる、、、
もしかしたら、自分自身が、
親が、兄弟姉妹が、子供が、孫が、友達が、
LGBTQであるかも、、、なるかもしれない、、、
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若いころ、ゲイの知人に、いきなり、
「ねぇ、あんた、結婚しない?」と言われて、
「はぁ~?、なに?、どうしたの、急に、、、」
「・・・ン、、、田舎のお袋、安心させたい、、、」
これには、思わず息をのんだ、、、
何も言えないまま、考えた、、、
ペアの写真を撮って、送ってあげる事ならできるな、
でも、次に、家に顔を見せに来てくれって、言われるな、、、
一回ぐらいなら、優等生のいい嫁の役くらい、できる、、、
・・・でも、そんなこと、続かない、、、
結局、悲しませることに、なる、、、
こういう人が、たくさん、いる。
みんな、苦しんでる、、、
どうすることも、できない、、、
彼らの気持ちが、わからなくて、いい、、、
わかるはずも、ない、
でも、せめて、だからこそ、ほっといてあげようよ、、、
いつ自分が、その当事者になるか、わからない、、、
もし、そうなったとき、自分だったら、、、
ほっといて、ほしいから、、、
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アメリカでは今、反LGBTQ法案が急増していると聞いて、
なんとも胸が塞がる思い、、、
『私と小鳥と鈴と』 金子みすゞ
私が両手をひろげても、
お空はちっとも飛べないが、
飛べる小鳥は私のように、
地面(じべた)を速くは走れない。
私がからだをゆすっても、
きれいな音は出ないけど、
あの鳴る鈴は私のように、
たくさんな唄は知らないよ。
鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。
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わたし的、おすすめの二冊、
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フト気づくと、たとえばクレジットカードの申し込みや何かを買う時、IDを求められる時、どんな時にも「性別」の記載があって、日常にあたりまえのようにあるけどこれって性自認が生物学的なものと異なる人にとっては毎回辛い選択なんだろうなぁ、って最近再認識する機会がありました。
男女間のハラスメントもあれば同性間にもある、ひとくくりに人間だから、良い人もいれば悪い人もいるし、良い人でも間違えることだってあるし、何事も一概には括れない。
ジャニーズ問題やら色んなハラスメントを正さなきゃいけない、封印しちゃいけない、っていうのはそうだと思うんですけど、たとえばゲイだから、トランスジェンダーだからと言って、それを声高に言いたくない人の選択の権利だってあるわけで・・・。
被害にあったから「悪事を追及するために告発しなきゃダメだよ!」って言われても、今は言えない、封印したいと思う人が居たら、その気持ちは守られるべきだよなぁと思うし(いつか言えるときが来るかもしれないし来ないかもしれない)、とにかく、答えが一つではないのが難しいですね。
LGBTQの人々の考えだって一枚岩じゃないし、一枚岩である必要もないし。
ただ、自分と違う事で他者を追い込むようなことだけはすまいと思っています。
投稿: ケリーちゃん | 2023年7月21日 (金) 11:05
★ケリーちゃん、
「性別」の欄に、逡巡している方がいらっしゃること、に、
遅ればせながらも、私も思いをはせるようになりました、、、
以前、友人宅に遊びに行ったとき、
近所にちょっと様子の違う子供がいて、思わず、目をとめていると、
「いろんな子がいるわよ~」って、
ニコニコしながらそれだけ言って、それっきりにした彼女が、
すごくかっこよくって、マネしよう!って、決心したのでした💛
おおらかな気持ちでみんながそれぞれにのびやかに暮らせますように、、、
「インターセックス」、機会が有りましたら、お手に取ってみてくださいませ、、、
投稿: きぬえ | 2023年7月21日 (金) 20:16