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2023年5月30日 (火)

ふたたびの奈良 ③ 興福寺、東大寺

 

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先ず訪れたのは、
古都奈良のシンボル、
興福寺五重塔(国宝)






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興福寺伽藍の中心をなす、
威風堂々、中金堂(ちゅうこんどう)


興福寺は、国宝の仏像を日本一多く所有している寺院です。
「彫刻」カテゴリーで国宝指定されている作品は全国で全136件。
その中で興福寺所有の仏像は18件で、全国1位です。

 






興福寺のスターといえば、
ほかならぬ、このお方、「 阿修羅 」でありましょう、、、

  何の支えもないので、スタッフのお方にお尋ねしたところ、
  阿修羅像など国宝の仏像に免震装置が設置されているとのこと、、、

  興福寺国宝館の拝観料は、¥700でした




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この日のために、買い置いてあった、
吉田さらささんの「奈良 寺あそび、仏像ばなし」で、
いたく興味を覚えたのは、、、





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上記さらささんの著書より出典

波乱万丈の山田仏頭
興福寺は、12世紀に平重衡の焼き討ちに遭い、ほとんどのお堂を失いました。

その再建中に、飛鳥の山田寺から、薬師三尊像が強奪される事件が起きました。
その後、薬師如来は興福寺東金堂の本尊となりましたが、15世紀に落雷の火災によりお堂が消失。
薬師如来の胴体も失われ、頭部に大きな傷が残りました。
それから、500年ほど仏頭は眠り続け、昭和12年にお堂が修理された際に須弥壇の下より発見され、

白鳳時代を代表する作品として、興福寺国宝館に展示されるに至りました。


破損した頭部しか残っていないのにも関わらず、国宝指定。
このお方は、ご自分を巡って争い、血を流している僧兵たちを、
ご覧になっていらしたのだなと、数奇な運命の来し方に、打たれました、、、

また、この御本には、
興福寺の五重塔が、明治初頭の廃仏毀釈の際に、なんと20万円で売りに出されて、
薪にされそうだったことなど、興味深いお話がてんこ盛りであります、




 

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宮崎県の鵜戸神宮 で購入した御朱印帳に、
御朱印(¥300)を頂いて、徒歩10分、向かった東大寺は、、、

 

 

.



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東大寺南大門の前は、
修学旅行生、外人さん、鹿さんたちで、ごった返していました、




 

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警備担当の金剛力士像
「阿形像」は、口を「あ」の形に開き、「吽形像」は「うん()」の形に口を閉じています。
おふたり合わせて、「あうんの呼吸」





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東大寺南大門の柱には、
戦国時代の合戦で出来た火縄銃の弾(たま)の跡が無数にあります、





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大仏殿は、1181年に平家により焼き討ちされ、1567年に戦国武将の戦さにより2度にわたり焼失し、
現在の建物は1709年に落慶したもので、日本の国宝に指定されています。

奥行きと高さは創建当時とほぼ同じだが、幅は創建当時(約86m)の約3分の2になっています


その途方もない巨大さに目を瞠ります。
昔、修学旅行で訪れた時、大仏を小さいな、、と感じたのですが、
おじさんが、この大仏殿があまりにも巨大なので、
その対比で、大仏が小さく見える、と言ったのには納得でした!、






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大仏殿への参道に 、
仏教がインドから日本
へ伝わった国の四種の石が敷かれています。
インドの青い石、中国の赤い石、朝鮮
の白い石、両サイドが日本の石。

出典




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大仏さまの手のポーズの意味は、
印相(いんそう)と呼ばれ、両手で示すジェスチャーの事を意味してます。

右手は、施無畏印(せむいいん)と呼ばれ、緊張をほぐし「恐れなくてもいいよ」と相手を励まし、
左手は与願印(よがんいん)と呼ばれ、願いをかなえて差し上げましょうという形なのです。

もし実物を見る機会があれば是非、指と指の間の水かきも良く見てください。
これは多くの人を受け止めるという意味があり、大変ありがたいものなのです。

出典




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四天王の一尊、廣目天(こうもくてん)
仏教の神で広目天と書くこともあり、
広目は「尋常でない眼、特殊な力を持った眼」を意味します。

強面ですが、手に持っているのは筆と巻物です。

 足元には、踏みつけられた邪鬼が、、、

 


 

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御朱印を頂いて、
ほぼ外人さんばかりと思われる大仏殿をあとにして、二月堂に向かいます、

 



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転ぶと猫になるという、猫段の前を通り過ぎて、
趣のある東大寺二月堂裏参道を行きました。

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この土壁に埋め込まれているのは、
もしや、屋根瓦の再利用でしょうか、、、





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二月堂に続く、52段の階段は、
お水取りの松明が上がるので、天井が煤で真っ黒になっていますが、
なんと、お水取りの失火で焼失したこともあるそうです、、、





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清水の舞台と同じ懸造り(かけづくり)



 

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榊莫山(さかきばくざん)の書

「百華百香」





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南側の石段から望む、登廊
なんとも、のどかな風景

 二月堂の拝観料は無料です、


・・・・・・・・・・・・・・・・

二泊三日の奈良、
一日目は、8時に家を出て、新幹線で京都、みやこ路快速で奈良に着いたのは、12時半、
それから、奈良ホテルに荷物を置いて、お昼を済ませてから、興福寺、東大寺へ、、、

鹿ちゃんたちから、笑顔とエネルギーをチャージしつつ、
14,374歩、歩きました!、



        ・ふたたびの奈良④、新薬師寺、春日大社、元興寺、十輪院は、こちらから、、、





 

 

 

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