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2022年7月15日 (金)

”異次元緩和の出口問題 日銀も政権も逃れられない”


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2022年713日 朝日新聞(多事奏論)
”異次元緩和の出口問題 日銀も政権も逃れられない 原真人さん”、より一部を転記します。

 参院選で大きな争点にすべきだったのは、
9年あまり惰性で続けている日本銀行の異次元緩和を今後も継続することの是非だ。
値上げラッシュにこれだけ悲鳴があがっているというのに、
「物価を上げること」を至上目的とする超金融緩和がいまだに続けられているのは
なんとも異様である。

・・・

異次元緩和は、、、



 



異次元緩和は当初から危うさが指摘されていた。
副作用や出口のリスクが大きすぎるし、そもそも景気が良くなれば物価は上がるが、
金融政策で物価を上げれば景気が良くなる、との主張は倒錯している。
にも関わらず長きにわたって続けられたのは、お金が溢れる経済環境が
政権や企業経営者たちにとって、よほど居心地が良かったのであろう。
ただし代償は大きい。


異次元緩和の9年間で、政府の長期債務残高は300兆円増えて1000兆円を超えた。
日銀が異次元緩和の名のもとで紙幣を刷りまくって国債を買い支えた結果だ。
本来、超緩和というカンフル剤を打つなら、最低でも政府の財政規律を立て直す覚悟が必要だった。

今や日銀が抱える国債は発行済み国債のおよそ半分の約528兆円。
インフレなので国債価格が下がれば日銀には兆円単位で含み損が発生し、
債務超過に陥るリスクもある。そこを突いて最近は、国債売りを仕掛けるヘッジファンドも現れた。
市場ではにわかに不穏な空気が漂っている。

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


"借金大国 向き合ってこなかったツケ” 上智大教授 香取照幸さん

既に日本は世界一の借金大国です。
コロナ対策で用意した80兆円を超えるお金も全部借金。
平時から借金頼みの財政で、
いざという時に思い切った政策を機動的に打ち出すことができないのです。 

インフレの時には利上げが常道ですが、
私たちの政府は1200兆円ものあまりにも大きな借金を背負っているので、できないのです。

借金依存の日本では金利もあげられない。
厳しく言ったら「進退極まっている」状態ではないでしょうか。

なぜ、こんなことになったのか、、、
歳出に見合った負担を国民に求めてこなかったこと、
歴代政権で繰り返し何度も実施された「成長戦略」や景気が
どれ一つとってもうまくいかなかったことです 。



 

 

 

 

 

 

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