木内 昇著 ”剛心” ★
内容
日本近代建築の雄、妻木頼黄(よりなか)。
幼くして幕臣の父を疫病で亡くし、維新後に天涯孤独の身となり、17歳で単身渡米。のちに
コーネル大学で学んだ異才は、帰国後にその力量を買われ、井上馨の「官庁集中計画」に参加。
以来、官吏として圧倒的な才能と情熱で走り続ける妻木の胸には常に、
幼い日に目にした、美しい江戸の町並みへの愛情があふれていた。
闇雲に欧化するのではなく、西欧の技術を用いた江戸の再興を。
そう心に誓う妻木は、大審院、広島臨時仮議院、日本勧業銀行、日本橋の装飾意匠をはじめ、
数多くの国の礎となる建築に挑み続ける。やがて、数々の批判や難局を乗り越え、
この国の未来を討議する場、国会議事堂の建設へと心血を注ぎこんでいくが……。
外務大臣・井上馨、大工の鎗田作造、助手を務めた建築家の武田五一、妻のミナをはじめ、
彼と交わった人々の眼差しから多面的に描き出す、妻木頼黄という孤高の存在。
その強く折れない矜持と信念が胸を熱くする渾身作、誕生!
建築のことはまったくの素人私がハマった、建築のお話は、この本で二冊目になります。
一冊目は、松家仁行著 ”火山のふもとで”
それとはまったく趣を異にするのですが、、、
建築家 妻木頼黄 、彼と一癖も二癖もありながら一家言ある別格の職人たちが
目指してゆく夢の世界、織り成してゆく素敵な時間、、、
もう、夢中になってしまい、、、
彼の足跡を辿りたく、ブックマークしまくってゆく私、、、
★★★★★
そんな彼の一面は、、、
____猫みたようなやつだな。
おかしくなってきた。
腹が減った時だけ人懐こくよってきて、用が済めば見向きもしない。
犬のような忠誠心が見えないから、こちらとしては素行が気になる。
不義理をされているのに、構いたくなるんだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
著者は、”漂砂のうたう”で、直木賞を受賞なさってますが、
わたし的には、ダンゼンこちらが、おススメです!、
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