山本文緒著 ”ばにらさま” ☆
内容
冴えない僕の初めての恋人は、バニラアイスみたいに白くて冷たい
日常の風景が一転! 思わず二度読み!
痛くて、切なくて、引きずり込まれる……。
6つの物語が照らしだす光と闇
“久しぶりの短編集です。
表題作「ばにらさま」を書こうと思ったきっかけは、
閉店間際の駅ビルを無目的な白い顔でふらふらと歩いていた美人さんを見かけた時でした。
洋服を次々と物色していてもその目には何も映っていないように見えて、
彼女はどんな人なのだろう、どんな時に心から笑うのだろう……と興味を持ちました。
ステレオタイプと呼ばれる女の子達にも、
内面にはその人しか持つことのない叫びや希望があるはず。
そんなことをテーマにこの小説集を作りました。
どの作品にも「え?!」と驚いて頂けるような仕掛けを用意しましたので、
きっと楽しんで頂けると自負しております。
よろしくお願い申し上げます。“
山本文緒
ポップな装丁の、ばにらさまは、、、そのイメージとは、違ってた、、、
六篇を収録した短編集、
表題作が、図抜けて秀逸。
街中に、どこにでもいそうな女の子のひとりのこころの内面に、
そして、仕掛けに、脱帽です、、、
これは、他の誰にも描けない、まさに絶海の孤島の、”山本文緒”ワールド”
著者のご冥福を心よりお祈り申し上げます
★★★★☆
この本は、横浜市の図書館に予約を入れたら、273番目でしたが、、、
横浜市民ならだれでも借りることができる、うちの近所の市民図書で借りることができました。
今どき珍しいアナログの貸出しカードが巻末に張り付けられています、、、
・・・しかも、私が、イッチバ~ン!、
自分の登録番号を覚えておけば、巻末のカードを見て、自分が借りた本か確認できるンです♪
・・・自分が読んだ本を忘れるなんて、そんなこと、あるはずないと思っていたことが、、、
年をとると、あるンです、、、
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