宇佐見りん著 ”推し、燃ゆ”、と、、、
【第164回芥川賞受賞作】
逃避でも依存でもない、推しは私の背骨だ。
アイドル上野真幸を“解釈”することに心血を注ぐあかり。
ある日突然、推しが炎上し――。
デビュー作『かか』が第33回三島賞受賞。21歳、圧巻の第二作。
読み始めて間もなく、純文学対象の芥川賞受賞作品は、
やっぱり、私にはよくわからないなと、、、
それでも、ページをめくるうちに、次第に、、、
発達障害であろうと思われる、あかりの一挙手一投足、
そして、真っ暗な深い穴の底をのぞくような、あかりの心のうち、、、
なんだろう、、、
彼、彼女たちの心のうちは、こんななの、、、
どうしたらいいんだろう、、、
胸がふさがるような思いでいっぱいになった、一冊、、、
・・・・・・・・・・・・・
第164回、165回、直木賞受賞作は、、、
西條奈加著 ”心淋し川”
【第164回直木賞受賞作】
不美人な妾ばかりを囲う六兵衛。その一人、先行きに不安を覚えていたりきは、
六兵衛が持ち込んだ張形に、悪戯心から小刀で仏像を彫りだして…(「閨仏」)。
飯屋を営む与吾蔵は、根津権現で小さな女の子の唄を耳にする。それは、かつて手酷く捨てた女が
口にしていた珍しい唄だった。もしや己の子ではと声をかけるが―(「はじめましょ」)他、全六編。
生きる喜びと哀しみが織りなす、渾身の時代小説。
澤田瞳子著 ”星落ちて、なお”
【第165回直木賞受賞作】
鬼才・河鍋暁斎を父に持った娘・暁翠の数奇な人生とは――。
父の影に翻弄され、激動の時代を生き抜いた女絵師の一代記。
不世出の絵師、河鍋暁斎が死んだ。残された娘のとよ(暁翠)に対し、腹違いの兄・周三郎は
事あるごとに難癖をつけてくる。早くから養子に出されたことを逆恨みしているのかもしれない。
暁斎の死によって、これまで河鍋家の中で辛うじて保たれていた均衡が崩れた。兄はもとより、
弟の記六は根無し草のような生活にどっぷりつかり頼りなく、妹のきくは病弱で長くは
生きられそうもない。河鍋一門の行末はとよの双肩にかかっっているのだった――。
いつも楽しみにしている、直木賞受賞作、、、
二作とも、読了したものの、名作だと思うし、大作だと思うけれど、、、
ただ、私の期待が大きすぎたのか、、、
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