新井満さんの思い出

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”千の風になって” で知られる、新井 満さんと、
何十年も前にしばらく仕事をご一緒させて頂いていた時のことです。

当時も、、、

当時も、ヒット曲を飛ばしていた彼は、
その日も、地方のテレビ局から取材を受けていました。

世間的なお世辞も含めて、
”すごく売れてますね、お忙しいでしょう？”、と聞かれると、
”忙しいという字は、こころが亡びると書くので、使わないで下さい、
 ・・・スーパーマン、洗濯マン、アライマン、とか、、、”


新井満 → 洗いマン → 洗濯マン となるのですが、
インタビュアーのお方は、一瞬、何のことか分からず、
次の言葉を失って、フリーズしていらっしゃいましたが、、、
何事もなかったかのように、次の質問を真摯に待つ、新井さんでした。



日本語もろくに知らないくせに、英文科に通っていたわたしは、
”忙”、の意味について、なるほど～、こころが亡びるか～と、すっかり感心しました。
あんまり、使わないようにしよう！、
あんまり、忙しくならないようにしよう！、と心に刻み込んだのでした。


そして、そのあとのモデル生活のなかで、
カメラマン、ヘアメイク、モデル、世に一流といわれる人たちの口から、
忙しいという言葉を一度も聴いたことがありませんでした。
彼、彼女たちは、にこやかに、淡々と、次の仕事場へと去っていきました、、、
その後ろ姿のかっこいいことといったら、、、、


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　®2005年にアップしたリユース記事です


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2021年12月追記

羊好きの奥様、紀子さんと北海道に移住なさり、
のんびりと羊たちとの暮らしを楽しんでいらした愛妻家の新井さん、、、

ご冥福をこころよりお祈りいたします、、、