« しずかな、さしいれ 其の二十、三種類のジャガイモで、、、 | トップページ | リネンの野菜ストッカー »

2021年10月12日 (火)

町田その子著 ”52ヘルツのクジラたち” ☆

D65430174108580


内容
52ヘルツのクジラとは―他の鯨が聞き取れない高い周波数で鳴く、世界で一頭だけのクジラ。
たくさんの仲間がいるはずなのに何も届かない、何も届けられない。
そのため、世界で一番孤独だと言われている。
自分の人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれていた少年。
孤独ゆえ愛を欲し、裏切られてきた彼らが出会い、新たな魂の物語が生まれる―。

 

2021年、本屋大賞受賞!
本屋大賞第一位受賞作でも、大絶賛の嵐でも、、、私の心には響かない本がある、、、
けれども、この本は、、、素晴らしかった、、、
いろいろなことを、教えてくれた、、、
良かれと思って、一生懸命に守り、大切に育てた娘がやがて、、、

★★★★☆

以下に心に残った一文を転記します、






 

 


「あの子が何をしても、自分が尻拭いすりゃいいって呑気に笑っとった。
琴美には何不自由ない幸せな人生を送らせるんじゃっで言ってなあ。
だからあの子は叱られたことも、思い通りにいかずに悔しい思いをしたこともなかった。
でもそれはかわいそうなことよ。あの子は何もかもから自分を守ってくれていた父親から
離れて初めて、世間に当たり前にある壁を知ったんじゃろうよ。
水疱瘡やおたふく風邪と同じでな、小さな子供のうちに覚えておかなきゃならんことを
大きくなって知るのは、到底ものすごくしんどいものよ。だから琴美も、可哀想な子なのよ」


「琴美はどうしようもなくなってここに戻ってきたんじゃろう。
でももう誰も―――ちやほやせん。いい年をしてお姫様気分の抜けんような女を誰が可愛いがるね。
虐待してたっていうのも、うまくいかないストレスを子供への暴力に変えていたのかもしれんねえ」

 

「人というのは最初こそ貰う側やけんど、いずれは与える側にならないかん。
いつまでも、貰ってばかりじゃいかんのよ。親になれば、尚のこと。
でもあの子はその理(ことわり)がわかっとらんし、もう無理かもしれんねえ」









« しずかな、さしいれ 其の二十、三種類のジャガイモで、、、 | トップページ | リネンの野菜ストッカー »

読書(た~わ)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« しずかな、さしいれ 其の二十、三種類のジャガイモで、、、 | トップページ | リネンの野菜ストッカー »

大好きな本

  • あさの あつこ: バッテリー
  • ブレイディみかこ: ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー
  • ユン・チアン: ワイルド・スワン
  • 三浦 しをん: まほろ駅前多田-
  • 中坊公平: 金ではなく鉄として
  • 中脇初枝: 世界の果ての子供たち
  • 伊坂 幸太郎: 重力ピエロ
  • 住井 すゑ: 橋のない川
  • 冲方 丁: 天地明察
  • 原田マハ: 太陽の棘
  • 司馬 遼太郎: 竜馬がゆく
  • 吉田修一: 国宝
  • 和田 竜: のぼうの城
  • 天童 荒太: 永遠の仔
  • 妹尾 河童: 少年H
  • 小川洋子: 博士の愛した数式
  • 山崎 豊子: 沈まぬ太陽
  • 山崎 豊子: 大地の子
  • 山本 周五郎: なんでも
  • 山田 詠美: アニマルロジック
  • 帚木 蓬生: インターセックス
  • 帚木 蓬生: 三たびの海峡
  • 恩田 陸: 蜜蜂と遠雷 
  • 新田 次郎: アラスカ物語
  • 東山 彰良: 流
  • 桐野 夏生: グロテスク
  • 沢木耕太郎: 深夜特急
  • 浅田 次郎: 壬生義士伝
  • 浅田 次郎: 中原の虹
  • 畠中惠: しゃばけ
  • 百田 尚樹: 海賊とよばれた男
  • 百田 尚樹: 永遠のゼロ
  • 石森 延男: コタンの口笛
  • 石田 衣良: 4TEEN
  • 篠田 節子: 長女たち
  • 金城 一紀: GO
  • F・サガン: なんでも
  • R・チャンドラー: 長いお別れ
  • R・B・パーカー: スペンサー
無料ブログはココログ