”9・11で見た世界 真実の声は小さく、うそはでかい ”
9/18 朝日新聞 (多事奏論)より一部を以下に転記します。
9・11、そのとき、アフガンで井戸を掘る活動を長年続けていた 中村哲医師は、テロ後も
「あわてて逃げるとあっては日本人の沽券(こけん)に関わる」と居続ける意思を示していた。
大使館の命令で帰国したあと、国会の参考人招致で発言を求められた。
「自衛隊のアフガン展開は有害無益」と語り、たいへんな騒ぎになった。
自民党議員らは中村さんに罵声と嘲笑を浴びせた。
「理不尽な武力行使は敵意を増すばかり」
「大旱魃(かんばつ)と飢餓対策こそが緊急課題」
中村さんは淡々と述べた。
「人の話を静かに聞いていただきたい」
大声の罵声にはそう応じた。
アフガン空爆に続き、米軍はイラクにも侵攻する。
戦争の原因とされたイラクの大量破壊兵器保有は、その後、虚偽情報であったことが分かっている。
*
真実の声は、、、
*
真実の声は、小さい。真摯(しんし)に説明すれば、しぜん、言葉は複雑になる。
あたりまえである。世界が複雑なのだ。
そして、うその声はでかく、シンプルだ。本人も恥ずかしいからである。
「人間は、嘘(うそ)をつく時には、必ず、まじめな顔をしているものである。
この頃の、指導者たちの、あの、まじめさ。ぷ!」(太宰治「斜陽」)
田舎の百姓たるわたしは、いま稲刈り直前で、ニュースを子細に読む時間もないのである。
ただ、自民党総裁選や総選挙では、ひとつだけ注意していることがある。
声のでかいやつ、主張のシンプルなやつらには、気をつけろ。ぷ!
近藤康太郎
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