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2021年6月 9日 (水)

(ひととき)”ロッキーと大樹”

 

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コロナとオリンピック、
この国のほころびが、白日の下にさらけ出され、
夢のオリンピックに、希望を見出すことができないまま、
安心・安全の希望的観測に基づいて、
リーダー不在のまま、問答無用で開催に突き進む政権、、、

苦しんでいる者同士が、二極化して互いを中傷しあうばかりで、
持病のある私は、不安と恐怖にさいなまれ、
ふさいだ気分でいるときに、
このお話を読んで、熱いものがこみ上げてきたのでした、


   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・


朝日新聞6/8 ひとときより、心洗われた、この記事を、転記します

 

姫りんごの白い花が咲いた。ちょうど、ロッキーが13歳で世を去った時季だ。
2メートルほどの若木だったのが、30年が過ぎて1階の屋根を越える大樹に育った。
ロッキーに守られて無事だった幼稚園児の孫は、35歳になった。

 生後5カ月を過ぎ、ペットショップで売れずに主人を見つめていた。
うちに連れてこられたロッキーは、シェットランド・シープドッグ。
家のまわりから離れないロッキーを主人がリードをつけて散歩をした。
子どもたちが近寄ると主人の後ろに隠れ、
散歩中のよその犬に会うとリードを引っ張って逃げようとする、臆病な犬だった。

 

 ロッキーがまだ元気だったころ、、、





 ロッキーがまだ元気だったころ。
「ロッキーが、ロッキーが」と泣きながら駆けてきた幼稚園児の孫は、ロッキーの首を抱きしめた。
孫のTシャツの胸のあたりに大きい穴が開いていた。
どこかの犬に押し倒され、噛みつかれた孫の悲鳴を聞きつけたロッキーが、
飛び出してよその犬を追い払ったという。
よその犬はキャンキャンと鳴きながら逃げたという。臆病なロッキーの信じられない話だった。
姫りんごの花咲く若木の下に遺毛を埋めた。姫りんごは大樹になった。

 (山形県新庄市 菅原みつ子 無職 89歳)

 

上記 : 出典

 

 

 

 

 

 

 

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