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2021年4月23日 (金)

”国産ワクチンない日本”

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4/23、朝日新聞 ”「国家」を合理的に使い倒せ” より、以下に一部を転記します

 トランプ前大統領には批判も多かったが、早期に「ワープスピード作戦」を開始し、
有望なワクチン候補に1兆円規模の支援を決定したことは、少なくとも評価すべきだろう。
もちろん、基盤的な研究はパンデミックより前から始まっていたので、この予算だけで驚異的に
速い開発を達成したわけではない。しかし政府によるワクチンの購入保証を製薬会社が得たことで、
リスクを気にせずに開発に集中できたのは確かだろう。

 

ちなみに同じ頃、日本政府は
例の「GoToキャンペーン」に2兆7千億円という巨額の予算を組んだ。
そのお金は医療やワクチンのために使うべきではなかったのか。
国産ワクチンが無いということは、税金で外国企業から買うことを意味する。
当然、その分の国富が海外に流出する。
2億回分のワクチンの代金は、いったいいくらになるのだろうか。

 

このように、彼我の差を知れば知るほど、
率直に言って、この国は大丈夫なのか、という気持ちが募る。

 

おそらく最大の問題は、責任ある立場の人たちが、この危機をできるだけ「自然現象」として
処理したいと考えていることではないか。つまり「仕方が無かった」と言いたいのだ。
だが、冒頭で触れた通り、今回の第4波は予想し得たものだ。また、十分な国力があり、
諸外国と比べても感染者数が顕著に多いわけでもないのに、発生から1年以上が経った今、
医療崩壊が起こるというのは、国の総合的なマネジメントに問題があるとしか言いようがない。

 

むろん、ここで古い国家主義を称揚したいのではない。逆である。
この列島に住む人々の幸福を増やすために「国家という仕組み」を合理的に使い倒すことが、
まさに死活的に重要になっているのだ。そのために何をすべきか。根本から考えたい。


______ 神里達博 1967年生まれ。千葉大学大学院教授。本社客員論説委員。
          専門は科学史、科学技術社会論。著書に「リスクの正体」など


出典

           ・・・.激しく同意しつつ、私が思うのは、、、



 




「死に金を使うな、金は活かして使え」
亡父の教えをしみじみと思い出します、、、



  ・・・・・・・・・・・・・



自分たちの暮らしと命を守ってくれるはずの彼らを選んだのは、、、
ほかならぬ、わたしたち自身だということ、、、

 

  「選挙なんか、行きませんよ~!」
  「誰がやっても、同じでしょう?」

 

 

 

 

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経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

こんにちは、きぬえさん
国内にいるとわからないのが「国益」です。
各国の大統領が外遊する際は必ず通商団が随行して果実を持ち帰ります。
我が国はあるでしょうか?
そして国民の命は「国富」です。
治安の悪いアフリカ・中東・中南米に赴いている日本の駐在員は、
万が一の時は日本大使館ではなくアメリカ大使館に逃げ込めと教えられます。
「プライベートライアン」と言う映画を見られましたか?
たった一人の米国人を守るために彼らは100人を犠牲にしても行動します。
だからこそ戦えるのです。
拉致された人たちの対応も然り。
今回のワクチンも然り。
この国のあり様だと思います。
書きにくい事象ですね。

本当に・・・
日本のどれほど多くの良心を持ち予防に励み続けた人たちが「この国は大丈夫なんだろうか」って思っていることか。
今日の国会中継で、「予測しえたことなのに結局方針が二転三転したのは首相や政府の責任ではないか」という意見に「変異ウイルスの蔓延はどこの国でも予測出来ず大変なのは日本だけではない」みたいなことを西村大臣がおっしゃってましたけど、最初に変異ウイルスが見つかった時、水際対策で海外からの人の流れを遮断しておけばここまでにはならなかったのに、相変わらず緩い隔離で流入を防がなかったのはもう絶対に失策ですよね。それを認めずにのらりくらりと言い訳を並べてオリンピックをいまだに中止決定出来ない腰抜け状態に本当に腹が立ちます。
我が家もこんな日本からいつでも逃げられるように考えておかなくちゃなぁって思っているところです。
そんな羽目にならなければいいけれど・・・。

★たかむがんばさん、
おっしゃる通り、
眼をそらしたくなる、情けない、かなしい、書きにくい事象ですが、
コロナとオリンピックが、この国のあり様を白日の下にさらけ出したように思います。
災い転じて福となす。
これから、ですよね、、、
これから、この泥船をどうするのか、それは、わたしたち国民の責任でもあります、、、

★ケリーちゃん、
総理の会見を拝見しながら、薄ら笑いを浮かべているキモイおばさんでした、、、
官房長官時代の、木で鼻をくくったような、「あなたに答える必要はありません」
「総理、怒っていますよ」、次々と気に入らない人間を飛ばしてゆく、、、
有馬アナも、武田アナも、いなくなっっちゃった、、、
クロ現も、中止、、、
総理になって、支持率の低下に、いきなり好々爺に変身、、、

忖度、そんたく、ソンタク、、、
我がの国が、、、大嫌いになりそうです、、、
負けるもんかと思いつつ、、、やってらんねぇ!、どうにでなれってんだ!、と
ヤケノヤンパチのおばさんでもあります、、、

きぬえさん

私も泣きたいです。好々爺に見えるでしょうか?とても見えませんけど。
あの二人のアナウンサーがいなくなったNHKってもうだめですよね。

ワクチンだけじゃなくモンサントも、そして処理水と言う汚染水の放水も、ますます日本が
落ちていきます・・。

生協で買った重茂のわかめを頂きながら、辰巳さんが重茂から近い六ヶ所村の処理施設について
言及されてましたが、それよりひどいことが、政府の決定で起こるなんてと悔しくてたまらないです。
何より、やっと復旧された方々の努力を踏みにじる方針にはらわたが煮えくり返ります。

★もずさん、
・・・あのお二人のほかにも、前者には国谷アナが、、、

新聞もTVのニュースも見ないお若い方々の中には、
彼の冷酷な仕打ちをご存じないお方がいらっしゃるのです。

重茂のわかめに思いを寄せられる、もずさん、、、

それなのに、先日の選挙では広島でも、北海道でも、投票率は、30%、、、

日本は、いったい、どこまで落ちてゆくのでしょう、、、

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