麻生羽呂、篠原かをり著、LIFE 人間が知らない生き方 ☆
出版社からのコメント
「ふつうの本には飽きた」という方へ、ぜひおすすめしたいのが、本書「LIFE<ライフ>」です。
厳しい自然の世界では、人間の常識は非常識。
人間が思いもよらないさまざまな生き方があると気づかされます。
「本当に学ぶべきことは、常識の先にある」、そんなメッセージから生まれた本書は、
知識量も豊富で読み応え十分!
えええ???、そ、そんなことが、、、
驚くべきこと、そして、心に刻み込みたい貴重な教えが、 てんこ盛りの素敵な本♪
たとえば、驚くべきことに、、、
・ミツバチが一生かかって集める蜂蜜はティースプーン一杯ほど
・ゴリラは全員B型
そして、動物たちの貴重な教え、心に残った一文を以下にいくつか転記します、、、
我は我、人は人なり、猫の教え
たとえば、目をじっと見つめてくる行動。
猫はその時何を考えているか。
「こいつには勝てる」である。
猫は勝てないと悟った相手には負けを認めて目を逸らす。喧嘩に発展させないためだ。
過ぎたるは及ばざるが如し、ラッコの教え
ラッコは毛皮の需要から乱獲されたり、生息地でタンカーの事故が起きたことにより、
絶滅危惧種に指定されている。
ラッコは水族館の動物の中でも三本の指に入るほど餌代が高い動物で、その金額は一匹あたり
年間400~500万円ほど。泳ぎが下手なため捕獲しやすいウニやアワビなどの高級海産物を好むのだ
(さすがに水族館ではホタテなどの貝類やイカを主に与えられている)。
ストレスに弱く高級食材ばかりを食べ、さらに大食漢。
このように不憫なラッコだが近年では生態系を守る上で重要な役割を果たしていることが分かった。
ラッコが激減した地域ではエサであるウニが増えた結果、海藻がなくなり海が砂漠化して、
海藻群を拠り所としていた貝類や魚が減ってしまっているというのだ。
和をもって尊しとなす、カピバラの教え
些細なことは気にしない。そして愛情深いのだ。
カピバラという名前には現地の言葉で、「草原の支配者」という意味がある。
誰とでも良い関係を築ける者は平穏でゆとりのある人生を歩むことができる 。
象の豆知識
非常に賢く、死を認識し、仲間の葬式をあげるゾウが確認されている。
動物園の飼育係は、ゾウの前ではどんな偉い人に対しても敬語を使わない
(雰囲気で上下関係を察したゾウが飼育員をなめてかかるようになり、危険なため)
持つべきものは友、牛の教え
牛は同じ群れの中に同性の「親友」を持っている。
不思議なことにこの親友同士を引き離すと、強いストレスを感じ互いに弱ってしまう。
反対に見える範囲に親友がいると、乳牛の場合は乳の出が良くなって牛乳の生産効率が上がる。
深い関わりがなくても、人間は生きていけるかもしれない。
けれど人生を味わい深く、面白くしてくれるのは他者の存在である。
磨きあえる、癒し合える、良い友人がいることで、味わい深い人間に成長していくことができる。
あきらめも心の養生、ナマケモノの教え
その生き方は、強くなることだけが進化ではなく、
優しくなることこそが一番の進化なのだと教えてくれる。
ナマケモノはゆっくり進んでいるように見えて、実は人間のずっと先を歩んでいるのかもしれない。
汝の敵を愛せよ、ゴリラの教え
人に傷つけられ、人生のどん底にあると思った時、
報復を考えるのではなく、ゴリラの優しさを思い出して欲しい。
真の強さとは、勝つことではない。いつでも慈愛の心を忘れないこと。
そんな心の強さを持てた者こそが王者なのである。
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