馳 星周著 "不夜城”
内容
アジア屈指の大歓楽街――新宿歌舞伎町。
様々な民族が巣喰うこの街で、器用に生き抜いてきた故買屋・劉健一。
だが、かつての相棒・呉富春が戻ってきたことから事態は一変した。
富春は、上海マフィアのボス元成貴の片腕を殺し逃亡を続けていたのだ。
健一は元に呼び戻され、三日以内に富春を連れてこいと脅される。
同じ頃、謎の女が、健一に仕事を依頼してきた。彼女が売りたいと口にした意外なものとは――。
生き残るために嘘と裏切りを重ねる人間たちを濃密な筆致で綴った危険な物語。
96年デビュー作『不夜城』で第18回吉川英治文学新人賞
著者の直木賞受賞作、”少年と犬” が面白かったので、手に取ったものの、、、
まったく予想外の別世界に息を呑み、、、
新宿歌舞伎町で繰り広げられる、やくざとマフィアが跋扈する暗黒の世界で、
台湾人と日本人の”半々”として生を受けた健一が、
その拠り所の無いアイディンティティに、もがき苦しみながら、生きようとする姿に、、、
★★★★☆
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