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2020年9月12日 (土)

曽野綾子著 ”病気も人生” 不調なときのわたしの対処法 ★


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  内容(「BOOK」データベースより)
  私は辛くない程度なら、不養生をすることにした。ことに人は、動いていることが大切だ。

  自ら、不眠症、うつ病、膠原病、シュレーゲン症候群、白内障とさまざまな病気にかかり、
  病気とともに生きる著者や、病気や死とともに生きる人への想い、言葉を綴ったエッセイ集。
  病気と健康の関係がわかる。曽野版「生老病死」論。



書き下ろしではなく、既刊本からの抜粋ですが、上手に編集されていて、、、
尊敬する曽野綾子さん、、、私のロールモデル、、、流石です!

★★★★★ 


以下に心に残った一文を転記します、
・・・すっごい長文です、私の思い入れの強さが、ここに、、、







 

 



人間には、適当な時にこの世を去るという義務がある。



人は一度に死ぬのではない。機能が少しずつ死んでいるのである。それは健康との決別でもある。
別れに慣れることは容易なことではない。いつも別れは心が締め付けられる。

今まで歩けた人が歩けなくなり、今まで見えていた眼が見えなくなり、今まで聞こえていた耳が
聞こえなくなっている。そして若い時と違ってそれらの症状は、再び回復するというものではない。
だから中年を過ぎたら、
私たちはいつもいつも失うことに対して準備をし続けていなければならないのだ。
失う準備というのは、準備して失わないようにする、ということではない。

失うことを受け入れる、という準備体制を作っておくのである。 



どんなに沈んだ心でいても、せめて人の前にいるときは明るい顔をしている人が好きだ。



急に世の中が暗いように思えたり、怒りっぽく なったりするのは、血圧の異常であったり、
動脈硬化のせいであったりする。しかし当人は決してそう思っていないし、
そう言うとますます怒ることがある。人間の精神は肉体の状態で簡単に左右されることがある。
だから自分の性格が突然変わることがあり得ると普段から思っていて、そう言われたらむしろ進んで
医者に行くべきである。なぜなら先天的な性格は到底治らないが、後天的に何かの原因によって
惹起されたものは、その原因を取り除くことによってわりとたやすくよくなるからである。



昔のユダヤ人は、農耕をしていても、7日目には休んだ。土地そのものさえ、7年目には1年休ませた。
これがサバティカルイヤー(7年目の休耕年)である。
こういう立ち止まる賢さが現代には消えかけている。
無理して働けば、いくらでも「生産性」が可能だという発想。人間にも機械にも限界がある。

 


だから友人を見舞わない、という思いやりも時には要る。
花よりお菓子より、送りたい一言はある。
「良くなったら知らせて・・・」
という言葉だ。



よく見せたいあまり 威張る。
過不足ない自分をさらけ出せる時、人は間違いなく魂の健康を与えられている。



中年の人たちが、親たちの介護のために離職するのも痛ましい。
仕事は金稼ぎのためだけではないのだ。私にとっても書くということは、心が生きる道なのである。



膝に水が溜まっていると言われ「お年ですからね」と言われた。
つまりもう治らないということである。
家に帰ると、私はその日から漢方、桂枝茯苓丸という血流を促す穏やかな薬を飲み始めた。
自分一人で、その量も微妙に調節するのである。
一か月半ほど経った頃気がついてみると、私の膝の腫れはすっかり引いて痛みを忘れていた。
それ以来、私は同じ症状に悩まされていない。
この薬は薬局でいくらでも売薬として買えるのだから便利なものだった。私はあの臭いにおいのする
漢方薬を毎日自宅で土瓶で煮出すなどという努力をする気には到底なれなかったのである。


日野原先生のお話の要旨は、素人流に言うと次のようなことなのである。
人間の病気の中には、数日、数週間を乗り切れば、回復に向かうものもある。
そういう場合にはあらゆる治療を惜しんではならない。しかし、高齢者の病気のような場合、
弱っているなりに、一種の調和をとるような働きが自然になされている。だから、非常に少ない
カロリーと水分でもなんとか生きるように体が体勢を整えているのだという。それを点滴などで、
不必要なほどのカロリーと水分を入れると、そのためにひどく苦しむようになる。
先生はまた、病人から言葉を終わってしまうような気管切開もいけない、と言われた。
それくらいなら、昔風の酸素テントがいい。
一言でも話すという大切な行為。死に赴く人にとって、最後の人間的な表現の方法だからだろう。



あくまで素人の考えだが、血圧の高い人は元気で、世間のことも前向きに考えられる。
いつも向上心に満ちているのである。



最初から良い評判を取らない効用
つまりあまりにも単純に優等生的な道を選ぶということは、
多分それだけで優等生でない証拠なのである。要は自分流に不器用に生きることである。
自分流でなく、他人流に生きようとする人が多すぎるからストレスが起きる。



書斎と外界、体験と読書、強さと弱さ、純と不純、その両方がないと、
いい意味でも悪い意味でも人間らしくなれない。



それは次のような感じで行われる。この飲みさしの湯のみを流しで洗った。
次に空になっているやかんに水を満たしておこう。これが分単位の目標である。
次に溜まった新聞を読み、古新聞として溜めてある場所に捨てる。
それから畑に出て百合の花を切り、家中の花瓶の水を換え、朽ちた花を始末して生け直す。
これが大体次の時間単位ぐらいの目標だ。本当にこうした計画がないと、私は暮らせない。
行動が支離滅裂になって、何をしているのかわからなくなる。
だからこうして計画的に家事もするのは、他人のためではない、自分のためなのである。



怠け者のくずし料理、ガスパチョ
生のトマト、ピーマン、きゅうり、にんにくにトマトジュースと水半々ぐらいものを足して、
塩(岩塩などのいいもの)、胡椒、オリーブオイル、黒酢、ウスターソース、タバスコを入れて
ミキサーにかけ、少なくとも一晩は冷蔵庫で寝かした冷たいスープだが、
これを1ボール食べるとかなり円満が食材が体に入る。



当てにしない、諦める、という二つの姿勢は老世代の心理的幸福を構築する上で、
実に大切なことなのではないか、と思う。世の中の大抵のことは、諦めればそれで解決している。








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