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2020年8月 2日 (日)

田辺聖子著 ”姥ざかり”


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「内容 (1981年出版)
 忙しくも楽しい老境の日々。こんなお婆さんにわたしもなりたい。歌子さん76歳、毎日が花ざかり。
 京マチ子主演でテレビドラマ化もされた、著者の大人気シリーズ。

 娘ざかり、女ざかりを過ぎてもオンナには、輝く季節が待っている――
 何故シルバーシートは片隅にしかないのか、年寄りらしく生きよ、気がねをせよとは何ごとぞ、
 わび、さび、枯淡の境地などマッピラゴメン、若いもんに煙たがられようとも言いたい放題、
 やりたい放題、姥よ、今こそ遠慮なく生きよう!
 胸をはり、誰はばかることなく己が道を行く76歳歌子サンの姥ざかり。」



大好きなお聖さんの老後の本は、やっぱり、めちゃくちゃ破天荒。
ひゃぁ!、これ、ありですか~?、いいンですか~?、
うれしく楽しく、面白く読ませて頂き、知恵と勇気とあきらめと、
いろいろいろいろ、たっくさんのことを教わりましたが、
著者の若いころの本のように、まるっきり大大大好きとまでは、いかなかったのですが、、、

以下に、キレッキレの一文を転記します、、、










この次男は言い募ると、相手に口を開かせないクセのある男である。
こういう男ではなにさま、会社でもスッタモンダのあるたび、摩擦が起きるにちがいない。
「あんたねえ、そういう言い方があかんよ、人をあたまごなしにボロクソにおっかぶせているようでは
 人の上に立たれへんよ、泣き泣きでもあんた、『長』とつく身やろ、ええトシしてあたま禿げてまで
 いつまでもそう、ミもフタもない言い方してたんでは人が付いて来ませんよ」

「あたし、一生懸命働いて、操を守って、チャンとしてきました。それなのに、この頃、
 すべて空しィて、、、。長生きしても何で楽しいのでしょう、長寿を祝うなんてウソや思います」
何にも知らんな。
長生きなんて、元々、楽しくないものだ。古馴染みの死んでいくのを見るのが長生きということだ。


このヘリクツ言いめ。
私は舌戦にかけては、四十ぐらいの嫁に負けはしないのだが、ヘリクツだけは嫌いである。
あたまのいい人間と舌戦を戦わすのは知的リクレーションであるが、あたまの悪い人間と
言い合いをするのはエネルギーの損耗である。ヘリクツは、あたまの悪い証拠である。
とくに「何々にとって何々とは何か」という、あの聞き方は低脳の会話である。


世間には、息子が嫁のワルクチを言ったり、嫁を叱ったり、しているのを見ると、
嬉しさにニンマリして笑みまけるという姑がいるようだが、どういう気持ちかしらん。
嫁をもらったら、「そこにいるか」とも親のことをかえりみないのが、息子のあらましい姿であろう。
といっても、それも程度問題である。まるきり姥捨になっても腹が立つであろう。

 

一人暮らしの哀れな老人と言う世間の偏見に対抗するためにも、
最新流行の洋服を身にまとい、きちんとしていなくてはいけない。
真珠やダイヤの指輪を無造作に指にはめていなくては安っぽく見られてしまう










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