篠田節子著 ”ロズウェルなんか知らない” ☆
『内容
温泉もない、名所があるわけでもない、嫁のきてもない。観光客の途絶えた過疎の町、駒木野。
青年クラブのメンバーたちは町を再生することで、自らの生き方にも活路を見出そうとするが。
地方の現実に直面する人々の愚かしくも愛しい奮闘を描いた胸に迫る長篇。
「日本の四次元地帯」として駒木野は再生するのか? 』
過疎の村の青年たちの背水の陣の村おこしは、馬鹿げたUFO、、、だけど、、、
八方ふさがりの地域の実情、絡みあう人間模様を織り込んだ、第一級のエンターテインメント、
ワクワクしながら、一気読み!
★★★★☆
以下に心に残った一文を転記します、
「そのために世間から白い目で見られ、物笑いのタネになってしまったってことだ」
「世間って、なんですか。
太田さん、さんざん言ってたじゃないスか。
このままじゃ駒木野が安楽死するだけだって。
それを黙って見てるのが世間じゃないスか?、
それで僕たちはぎりぎりのとこまでやった。
・・・いわば、殉教者ですよ。それをここまでやって取りやめなんて」
« ”やまない雨はない” | トップページ | QP、牛肉とズッキーニのオイスターソース炒め »
「読書(あ~さ)」カテゴリの記事
- 有川浩 ”空飛ぶ広報室” ★(2023.03.21)
- 柴山留美子著 ”ニューデリー少女記” ☆(2023.03.14)
- 今野敏著 ”隠蔽捜査 果断、疑心、初陣” ★(2023.02.27)
- 朝井まかて著 ”眩 (くらら)” (2023.01.30)
- 浅倉 秋成著 ”六人の嘘つきな大学生” (2022.12.07)
コメント