黒川伊保子著 ”妻のトリセツ” ★
『内容
妻が怖いという夫が増えている。ひとこと言えば10倍返し。
ついでに10年前のことまで蒸し返す。いつも不機嫌で、理由もなく突然怒り出す。
人格を否定するような言葉をぶつけてくる。
夫は怒りの弾丸に撃たれつづけ、抗う気さえ失ってしまう。
夫からすれば甚だ危険で、理不尽な妻の怒りだが、
実はこれ、夫とのきずなを求める気持ちの強さゆえなのである (俄には信じ難いが)。
本書は、脳科学の立場から女性脳の仕組みを前提に妻の不機嫌や怒りの理由を解説し
夫側からの対策をまとめた、妻の取扱説明書である。
「妻が怖い」「妻の顔色ばかりうかがってしまう」「妻から逃げたい」という世の夫たちが、
家庭に平穏を取り戻すために必読の一冊でもある。
【本書の内容から】
◆妻の不機嫌や怒りの理由を、むやみに解明しない
◆妻は夫に問題解決を求めていない
◆妻は夫に共感してもらいたいだけ
◆地雷を避ける、会話の“黄金ルール”
◆「おうむ返し」で共感のフリをしよう
◆事実の否定は、心を肯定してから
◆妻を絶望させるセリフ集
例1「今日何してたの?」
例2「だったら、やらなくていいよ」
◆夫には見えていない家事がある
◆「~っぱなし問題」を放置するな
◆直感で決める妻、比較検討で選びたい夫の妥協点
◆メールせよ!「今、小田原通過。満席」
◆記念日を軽んじてはいけない
◆されど記念日の“サプライズ”は逆効果
◆「心と裏腹な妻の言葉」の翻訳集
例1「勝手にすれば」→訳「勝手になんてしたら許さないよ。私の言うことをちゃんと聞いて」
(「好きにすれば」は同義語)
例2「どうしてそうなの?」
→訳「理由なんて聞いていない。あなたの言動で、私は傷ついているの」』
快哉を叫びたくなる見事な一冊、
これを、男女ともに読んで平和な世界を、、、
★★★★★、
以下に心に残った一文を転記します、
「妻と夫の永遠のテーマに「買い物問題」がある。
多くの夫にとって、休日に妻と行く買い物は苦痛だという。なぜ妻は、冷蔵庫を買いに来たのに、
目的地にまっすぐに行かずに、あちらこちらへ寄り道するのか。
これが夫にはさっぱりわからない。」
脳科学上の違いが生み出すすれ違い、この解決法が、また、納得!
それは、、、(略)
「意見を聞いたのに別のものを選ぶ理由・・・
アドバイスを無視されたなんで、力を落とす必要は全然ない」
それは、、、(略)
うるさいことこの上ないが、妻がガミガミ言うのは、夫と長く一緒に暮らしたいからなのだ。
妻は夫の守り人なのである。
「妻から放たれる球を10発から5発に減らそうというのが、本書の目的である」と書いた。
なぜ、ゼロを目指さないのか、、、
実は脳科学的に「いい夫」とは、時に妻の雷に打たれてくれる夫のことだからだ。
女性脳は、家事と育児と片付けるため、生活の中で、あらゆる気づきとタスクを多重させて
走らせている。このため、日々をただ生きているだけでストレスがたまる脳なのだ。
女性たちは、時々、このたまったストレスを”放電”する先を探しているのである。
そんな時、まんまと夫が何か気に障ることをしてくれると、気持ちよーく放電できる。
夫が完璧だと、その放電先が子どもになったり、自分に跳ね返ってうつに転じたりして、
危なくてしょうがない。いい夫とは、
「おおむね優しくて頼りがいがあるが、時に下手をして妻を逆上させる男」にほかならない。
結婚の初め、
「この人がいなければ生きていけない」と思った、その気持ちの色合いとは全然違うけれど、
私は、またあらためて「この人がいなければ生きていけない」と思っている。
私の感情の露出に、全く動じないのは、この人だけだから。
思いっきり放電できて、手放しで泣いてなじって甘えられる、唯一無二の相手だから。
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