帚木 蓬生著 ”インターセックス” ★
『内容(「BOOK」データベースより)
「神の手」と評判の若き院長、岸川に請われてサンビーチ病院に転勤した秋野翔子。
そこでは性同一障害者への性転換手術や、性染色体の異常で性器が男でも女でもない、
“インターセックス”と呼ばれる人たちへの治療が行われていた。
「人は男女である前に人間だ」と主張し、患者のために奔走する翔子。
やがて彼女は岸川の周辺に奇妙な変死が続くことに気づき・・・。
命の尊厳を問う、医学サスペンス。』
「インターセックスの新生児は1500人に一人」
「毎年1000人弱は生まれていることになる」
男女の性以外の性が存在し、異常な性として隠蔽され、
本人もその家族も絶望的な暮らしを強いられている現実、、、
男女差による投薬の量のことなど、医療の現場にいる著者ならではの知識も豊富で、
物語としても、第一級のサスペンス、
人知れず深い絶望の底で、
もがき苦しんでいる人々がこんなにもたくさんいらっしゃることに、強い衝撃を受けました。
少しでも、ひとりでも、一歩でも、、、
人々の理解が得られることを切に願います、、、
★★★★★
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