木内 昇著 ”漂砂のうたう”
第144回(平成22年度下半期) 直木賞受賞、
内容紹介
明治10年。根津遊廓に生きた人々を描く長編
ご一新から十年。御家人の次男坊だった定九郎は、出自を隠し根津遊郭で働いている。
花魁、遣手、男衆たち…
変わりゆく時代に翻弄されながら、谷底で生きる男と女を描く長編小説。
淡々とした出だしに、眠気を覚えたものの、
いや、これは、直木賞だからと気を取り直して読み進むうち、
明治維新の混乱の中、時代の変化の波に翻弄される市井の人々、、、
凛とした花魁の気高く匂い立つばかりのうつくしさ、、、
怖いくらいに凄味の利いた切れ者の龍造、、、
縦横無尽な、正体不明のポン太、、、
迷いながら、流されながら、それでも最後に、定九郎は、、、
ミステリー仕立ての結末は、後半には読めてしまうヒントが散りばめられていましたが、
興味深く読み終えました、、、
★★★☆☆
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