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2019年8月 7日 (水)

「焼き場に立つ少年」 / ジョー・オダネル



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被爆地 長崎にて、、、
写真展「写真が語る20世紀…目撃者」1999年朝日新聞掲載、オダネル氏のコメントより抜粋。



  「佐世保から長崎に入った私は、小高い丘の上から下を眺めていました。
  ・・・10才くらいの少年が歩いてくるのが目に留まりました。
  おんぶ紐をたすきにかけて、幼子を背中に背負っています。
  ・・・しかし、この少年の様子は、はっきりと違っています。
  重大な目的を持ってこの焼き場にやって来たという強い意志が感じられました。
  しかも彼は裸足です。
  少年は焼き場の渕まで来ると、硬い表情で目を凝らして立ち尽くしています。
  ・・・少年は焼き場の渕に、5分か10分も立っていたでしょうか。
  白いマスクをした男達がおもむろに近づき、ゆっくりとおんぶ紐を解き始めました。
  この時私は、背中の幼子が既に死んでいる事に初めて気づいたのです。
  男達は幼子の手と足を持つとゆっくりと葬るように、焼き場の熱い灰の上に横たえました。
  まず幼い肉体が火に溶けるジューという音がしました。
  それから眩いほどの炎がさっと舞い上がりました。
  真っ赤な夕日のような炎は、直立不動の少年のまだあどけない頬を赤く照らしました。
  その時です、炎を食い入るように見つめる少年の唇に血が滲んでいるのに気がついたのは。
  少年があまりにきつく噛みしめている為、
  唇の血は流れることなく、ただ少年の下唇に赤くにじんでいました。
  夕日のような炎が静まると、
  少年はくるりと踵(きびす)を返し、沈黙のまま焼き場を去っていきました。
  背筋が凍るような光景でした。」




ジョー・オダネル軍曹のご冥福をこころよりお祈り申し上げます、、、


                 
                  ® 2008年8月9日 にアップした、リユース記事です。





広島原爆ドームと平和資料館のレポは、こちらから、、、
  





     

  






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コメント


NHKのドキュメンタリーでこの写真を見たとき
目をそらすことができませんでした。
原爆投下という間違いは百年たっても正当化
はできないというオダネル氏の言葉が耳にのこりました。 

ahbonさん、
わたしも、その番組をみました。
そして、この有名な写真が、氏の作品であったこと、
氏の人となりを知りました。

どんなちいさな石でも、水面を波紋は広がってゆくという、
氏の言葉に、打たれました、、、

時として、物言わぬ一枚の写真は、たくさんのことを語りかけてくれます。
この少年が背負う、悲しみ、不安、恐怖、後悔、苦しみ、孤独、、
その重い荷を、できることなら、少しでも、、、と、
見る者のこころを動かします、、、

恥ずかしながらはじめてこの写真を知りました。
涙が止まりません。
息苦しくて、
まともに見ていられません。
若い人にこそ是非見てもらいたい写真ですね。

さとちんさん、
うれしいコメントをありがとうございます。
華やかなオリンピックの祭典が行われているときに、
ただでさえ、地味なボログで、
こんな暗いお話をアップするのは、じつは、ためらわれたのですが、
番組を見ながら、わたしも涙がとまらず、
軍規に反して、この写真を撮り、隠し持っていた
氏の親子二代にわたる反戦活動に感じ入りました。
そして、ちいさな石でも波紋は広がるというひとことに背中を押されて
思い切ってアップしてみました。

そしてその小さな波紋が、さとちんさんのお心にも届いたことが
とても、とても、うれしいのです、、、

大東亜戦争から第二次第大戦の話を聞いたり見たりすると、どうしても涙が止まりません。
父は、南方へ出征してすぐに終戦になり、2~3年は日本に帰って来れなかったようです。でも、戦争の話はしたがりませんでした。母は、東京大空襲で生き延びた人ですが、随分前は「焼夷弾で真っ赤に燃えて、後には焼け野原だけになった。」と言っていたのに、少しぼけてしまった今は「とにかく、お腹が空いて。」というようなことしか言いません。
先日はジブリの「風立ちぬ」を見、今は「少年H」を読んでいるところです。そういえば、チャップリンの「黄金狂時代」で、「人一人を殺したら殺人犯になるけれど、大勢の人を殺すと英雄になる。」という皮肉な台詞がありましたね。

eikoさん、
風立ちぬ、よかったですか?
長男がしきりと感動していました。「少年H」、素晴らしい本ですよね、、、

戦争の傷跡は、日々薄れてゆきますが、
私たち日本人は、また、残酷な加害者であった事実からも目をそむけず、
しっかりと歴史を学び、もう二度と、決して、過ちを繰り返さないようにしなければいけないと思います、、

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