重松 清著 ”どんまい” ☆
『内容(「BOOK」データベースより)
“ちぐさ台団地の星”と呼ばれたかつての甲子園球児、要介護の親を田舎に抱えるキャプテン、
謎多き老人・カントク、そして夫に“捨てられた”洋子と娘の香織―草野球チームを通して交錯する
「ふつうの人々」の人生を鮮やかに描ききった傑作長編小説。』
飛んだり跳ねたりが苦手のインドア派の私は、スポーツ観戦にも興味がない。
サッカーだって、、、右に行ったり、左に行ったり、、、よくわからない、、、
野球だって、、、投げた、打った、取った、アウトだ、セーフだとか、、、
そんなわたしでも、夢中になってしまうのが、スポーツの小説。
この本も、まさに、そう、、、
野球は、阪神と広島が好きかな、、、
だって、阪神のファンの人って、チョーおもしろいし、
広島は、市民球団だっていうところが、判官贔屓のわたしのツボ、、、
この本は、そんな広島球団が、原爆の荒野から立ち上がっていく様に、、、
熱い涙が、、、こぼれては、こぼれて、、、
★★★★☆
以下に、心に残った一文を転記します、、、
「カープが出来たのは昭和24年じゃけど、昭和20年の11月には、広島商業の監督じゃった人が
チームを作って、進駐軍と試合をしとるんじゃ。夏にピカを落とされて、秋に野球の試合をするんよ。
たくましいよのう、ほんま、野球が好きなんのよう、広島の者は」
だが、広島カープは、弱かった。親会社を持たない貧乏な球団でもあった。
「選手にろくに給料も払えん。遠征先でも旅館はゼニがかかるけぇ、知り合いの家に泊まるんじゃ。
甲子園の中で寝とった頃もある。ビジター用のユニフォームを作る金がないけえ、ホーム用だけで
一年通した年ももあるし、ひどいときは国税滞納で差し押さえまで食ろうたんじゃけえ、
そこいらのチームとは根性が違うわい、根性が」
そんなカープを、広島のひとびとはこよなく愛した。
球場の入り口に置かれた一斗樽に募金をして、カープを支えた。
負けんさんな~!、カープ♪
応援しちょるけん、
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