« 横浜うかい亭で、フォアグラ、鮑の岩塩蒸し、夢のディナーを♪ | トップページ | 冷や飯で、ライスグラタン♪ »

2019年1月21日 (月)

吉田修一著 ”国宝” ☆


51z5obhkpvl_sx348_bo1204203200_515wyuplxll_sx349_bo1204203200_



『内容紹介
 作家生活20周年をかざる新たな最高傑作
 1964年元旦、長崎は老舗料亭「花丸」――
 侠客たちの怒号と悲鳴が飛び交うなかで、この国の宝となる役者は生まれた。
 男の名は、立花喜久雄。 任侠の一門に生まれながらも、この世ならざる美貌は人々を巻き込み、
 喜久雄の人生を思わぬ域にまで連れ出していく。
 舞台は長崎から大阪、そしてオリンピック後の東京へ。
 日本の成長と歩を合わせるように、技をみがき、道を究めようともがく男たち。
 血族との深い絆と軋み、スキャンダルと栄光、幾重もの信頼と裏切り。
 舞台、映画、テレビと芸能界の転換期を駆け抜け、数多の歓喜と絶望を享受しながら、
 その頂点に登りつめた先に、何が見えるのか?
 朝日新聞連載時から大きな反響を呼んだ、著者渾身の大作。』



著者の、“横道世之介” ”怒り”と面白かったので、迷いなく手にしました。
歌舞伎はよく分からないのです。亡き母に連れられて何度か観に行きましたが、
あの難解な台詞、あの狭い席、あの狭い食堂、あのテンポ、、、
興味も知識もないわたしには、正直、退屈なばかりでした。

・・・ただ一点、心を奪われたのは、
   玉三郎のこの世の者とも思えないうつくしさ、なのでした、、、


そんなわたしの心をわしづかみにして、
一気に歌舞伎の世界の深淵に引きこんでゆく著者の手腕に、ただただ、脱帽です、、、


読み終えるのが惜しいと思える本との出会いは、
年に数冊ですが、その稀有な一冊です、、、

★★★★★



”悪人”、図書館に予約入れました、、、
しばらく、吉田修一にハマります♪

それから、、、








001

 

この本は、横浜市民ならだれでも借りることができる、うちの近所の市民図書で借りました。
今どき珍しいアナログの貸出しカードが巻末に張り付けられています、、、
・・・しかも、私が、イッチバン!、

自分の登録番号を覚えておけば、巻末のカードを見て、自分が借りた本か確認できるンです♪
・・・そんなこと、あるはずないと思っていたことが、、、年をとると、あるンです、、、



團十郎襲名で、世間は賑わっておりますが、
歌舞伎が判らないわたしを夢中にさせた、成田屋がモデルの壮絶な、
不朽の名作はこちらから、、、











« 横浜うかい亭で、フォアグラ、鮑の岩塩蒸し、夢のディナーを♪ | トップページ | 冷や飯で、ライスグラタン♪ »

読書(た~わ)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 横浜うかい亭で、フォアグラ、鮑の岩塩蒸し、夢のディナーを♪ | トップページ | 冷や飯で、ライスグラタン♪ »

大好きな本

  • あさの あつこ: バッテリー
  • サガン: なんでも
  • チャンドラー: 長いお別れ
  • ブレイディみかこ: ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー
  • ユン・チアン: ワイルド・スワン
  • 三浦 しをん: まほろ駅前多田-
  • 中坊 公平: 金ではなく鉄として
  • 中脇初枝: 世界の果ての子供たち
  • 伊与原 新: 八月の銀の雪
  • 伊坂 幸太郎: 重力ピエロ
  • 住井 すゑ: 橋のない川
  • 冲方 丁: 天地明察
  • 原田 マハ: 太陽の棘
  • 司馬 遼太郎: 竜馬がゆく
  • 吉田 修一: 国宝
  • 和田 竜: のぼうの城
  • 夏川 草介: 神様のカルテ
  • 天童 荒太: 永遠の仔
  • 妹尾 河童: 少年H
  • 宮田 輝: 流転の海
  • 小川 洋子: 博士の愛した数式
  • 山崎 豊子: 沈まぬ太陽
  • 山崎 豊子: 大地の子
  • 山本 周五郎: なんでも
  • 山本文緒: 自転しながら公転する
  • 山田 詠美: アニマルロジック
  • 帚木 蓬生: インターセックス
  • 帚木 蓬生: 三たびの海峡
  • 恩田 陸: 蜜蜂と遠雷 
  • 新田 次郎: アラスカ物語
  • 東山 彰良: 流
  • 桐野 夏生: グロテスク
  • 沢木 耕太郎: 深夜特急
  • 浅田 次郎: 壬生義士伝
  • 浅田 次郎: 中原の虹
  • 畠中 惠: しゃばけ
  • 百田 尚樹: 永遠のゼロ
  • 百田 尚樹: 海賊とよばれた男
  • 石森 延男: コタンの口笛
  • 石田 衣良: 4TEEN
  • 篠田 節子: 長女たち
  • 金城 一紀: GO
  • B・パーカー: スペンサー
無料ブログはココログ