吉田修一著 ”国宝” ☆
『内容紹介
作家生活20周年をかざる新たな最高傑作
1964年元旦、長崎は老舗料亭「花丸」――
侠客たちの怒号と悲鳴が飛び交うなかで、この国の宝となる役者は生まれた。
男の名は、立花喜久雄。 任侠の一門に生まれながらも、この世ならざる美貌は人々を巻き込み、
喜久雄の人生を思わぬ域にまで連れ出していく。
舞台は長崎から大阪、そしてオリンピック後の東京へ。
日本の成長と歩を合わせるように、技をみがき、道を究めようともがく男たち。
血族との深い絆と軋み、スキャンダルと栄光、幾重もの信頼と裏切り。
舞台、映画、テレビと芸能界の転換期を駆け抜け、数多の歓喜と絶望を享受しながら、
その頂点に登りつめた先に、何が見えるのか?
朝日新聞連載時から大きな反響を呼んだ、著者渾身の大作。』
著者の、“横道世之介” ”怒り”と面白かったので、迷いなく手にしました。
歌舞伎はよく分からないのです。亡き母に連れられて何度か観に行きましたが、
あの難解な台詞、あの狭い席、あの狭い食堂、あのテンポ、、、
興味も知識もないわたしには、正直、退屈なばかりでした。
・・・ただ一点、心を奪われたのは、
玉三郎のこの世の者とも思えないうつくしさ、なのでした、、、
そんなわたしの心をわしづかみにして、
一気に歌舞伎の世界の深淵に引きこんでゆく著者の手腕に、ただただ、脱帽です、、、
読み終えるのが惜しいと思える本との出会いは、
年に数冊ですが、その稀有な一冊です、、、
★★★★★
”悪人”、図書館に予約入れました、、、
しばらく、吉田修一にハマります♪
それから、、、
この本は、横浜市民ならだれでも借りることができる、うちの近所の市民図書で借りました。
今どき珍しいアナログの貸出しカードが巻末に張り付けられています、、、
・・・しかも、私が、イッチバ~ン!、
自分の登録番号を覚えておけば、巻末のカードを見て、自分が借りた本か確認できるンです♪
・・・そんなこと、あるはずないと思っていたことが、、、年をとると、あるンです、、、
團十郎襲名で、世間は賑わっておりますが、
歌舞伎が判らないわたしを夢中にさせた、成田屋がモデルの壮絶な、
不朽の名作はこちらから、、、
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