下重 暁子著 ”鋼の女 最後の瞽女・小林ハル” ☆
『内容(「BOOK」データベースより)
江戸時代に組織された瞽女集団の最後の一人、人間国宝・小林ハル。三味線ひとつで各地を渡り歩き、
唄を披露して報酬を得た盲目の旅芸人である。1900年に生まれ、生後間もなく失明した彼女は、
6歳で瞽女に弟子入りし、厳しい修業に耐え、不屈の精神で瞽女唄の第一人者となった―。
光なき世界で極めた芸と20世紀の生き証人ともいえる生涯を綿密な取材をもとに描くノンフィクション』
mikiさんが、本を二冊貸して下さいました。
本の虫の私には、何よりもうれしい♪、
知ったつもりでいた瞽女の、そのあまりにも壮絶な世界に、、、言葉を失い圧倒されました。
障子をびりびりと震わせるという桁違いの迫力の生のお声をこの耳で、体で感じてみたかったです、、、
★★★★☆
以下に、心に残った一文を転記します、
・「人間は諦め一つ、諦めれば思うことない」
・もう一つは人間としての誇り。
目が見えなかろうと、ひどい境遇の中にいようと、自分だけは神に恥じないまっとうな生き方を貫く誇り。
柳田 邦男著 “犠牲―わが息子・脳死の11日”
『内容(「BOOK」データベースより)
冷たい夏の日の夕方、25歳の青年が自死を図った。意識が戻らないまま彼は脳死状態に。
生前、心を病みながらも自己犠牲に思いを馳せていた彼のため、父親は悩んだ末に臓器提供を決意する。
医療や脳死問題にも造詣の深い著者が最愛の息子を喪って動揺し、苦しみ、生と死について考え抜いた
11日間の感動の手記。』
あまりにも繊細な、もろくも優しい心の病とは、どれほどのものなのか、、、
絶望の淵から父親が振り絞る言葉に、、、
息苦しくなるほどに打ちのめされる一冊、、、
mikiさんは、とっても、にこやかでふんわりとしたかわいらしいお方です。
こんなにリアルでシビアな御本を読んでいらっしゃるとは、、、
その意外性にも驚かされながら、圧倒されて読了した二冊です、、、
見知らぬ世界をガイドして下さり、
mikiさん、ほんとうにありがとうございます、
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