「娘の武器は、白衣だけ。撃つなんて…」 21歳看護師の銃撃死
2018年6月7日、朝日新聞より以下に転記します。
パレスチナ自治区ガザ地区で続くイスラエルや米国への抗議デモで、イスラエル軍に撃たれて亡くなった、
女性看護師(21)に対し、イスラエル軍は5日、「意図的、直接的に狙った銃撃はない」との声明を出した。
撃たれた状況の調査も続けるとしたが、パレスチナや国連など国際社会からは「過剰防衛だ」として
非難が強まっている。
女性はパレスチナの医療救援団体のボランティア看護師ラザン・ナジャルさん。1日午後、イスラエルとの
境界から約100メートルのデモの現場で負傷者を助けようとしたところ、胸を撃たれて亡くなった。
デモは、、、
デモは、パレスチナ難民の帰還を求め、米大使館のエルサレム移転にも抗議し、3月末から続く。
ガザ地区南部ハンユニス郊外の自宅で取材に応じた母親のサブリーンさん(43)によると、
ラザンさんは当初から現場で救急活動に当たっていた。
心配するサブリーンさんに「白衣と(医療従事者を示す)身分証明書が私を守ってくれる。
人道支援をしているだけだから大丈夫」と話したという。
戦争で傷ついた人を治療する看護師になることが、子どもの頃からの夢だった。「いつも笑顔を絶やさず、
他人に手を差し伸べ、誰からも愛されていた」。サブリーンさんは血に染まった白衣を携えて語った。
「彼女の唯一の武器は白衣だった。デモの現場で人の命を救っていた娘を撃つなんて。
国際社会は世界的な人道問題を見過ごさず、中立的な独立したチームによって調査してほしい」
ガザの保健省によると、一連のデモに対するイスラエル軍の銃撃などで120人以上が死亡し、
1万3千人超がけがをした。医療従事者はラザンさんら2人が死亡、220人超がけがをし、
30台以上の救急車が損傷した。(ガザ=渡辺丘)
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きぬえさん
戦争とか紛争って結局こういうことなんだと震えます。
戦争経験者が絶対に反対されるのは、この看護師さんのような人をたくさん見てきたからだろうと、きぬえさんの記事を読みながら思いました。
先のコメント、私の言葉が足りなかったかもしれません。きぬえさんのおっしゃるように人生は選択でできていますが、とてつもない力がその選択の幅を狭める、もしくはなくしてしまう世の中になるのが怖いです。その最たるものが、経験はないけど戦争だと思います。そしてそこに向かうときの様々な圧力によって、個人の人生に介入されることがたまらなく嫌なのです。自分で選べることが人生最高の幸せだと思うから・・。
投稿: もず | 2018年6月 9日 (土) 21:30
ほんとうにおっしゃる通りです、、、
戦争の前には、ひとりの力なぞ無に等しく、
その恐ろしいばかりの圧倒的な流れに巻き込まれると、どうすることもできなくなる、のです、、、
戦争が、、、怖い、、、のです、、、
投稿: きぬえ | 2018年6月10日 (日) 08:02