"寛容”
®
小学校の卒業式の日、
校長の永瀬先生は、生徒一人ひとりに、色紙を下さいました。
それぞれに、その子の長所が漢字二文字で、墨書してあります。
教室で、ひとりずつ手渡された、わたしのそれには、"寛容”とありました。
その同じ言葉を頂いたのは、クラスで、もうひとり、大塚、でした。
大塚は、ふっくらとした頬にいつも笑みを絶やすことのない色白で温和な少女でした。
学級委員長を歴任し、あだ名は、"社長”。
小学生のわたしは、まず、"寛容"という字が読めませんでした、、、
もちろん、意味も知る筈も無く、、、
ただ、この二文字が持つ雰囲気、そして、大塚の人柄を鑑みると、
それは、最も、わたしにふさわしくない言葉に思えるのでした、、、
そして、、、
笑いさざめく教室で、ひとりわたしは、色紙を手に、凍り付いていました、、、
永瀬先生は、、、わたしのことを、しっかりと、見てたんだ、、、
そして、私の本質を、見事に見抜いていた、、、
寛容、、、これは、わたしの長所なんかでは、決して、ない。
それどころか、まったく欠落している部分だ、、、
バレてたんだ、、、お見通し、だったんだ、、、
寛容さを、身につけろ、、、
永瀬先生の、この餞の二文字は、わたしを打ちのめした、、、のでした、、、
®前にもアップしたことのあるリユース記事です
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きぬえ様
耳が痛いです!
自分には「大寛容」のワ・タ・ク・シ!
他の人にも「小寛容」位、出来ないといけません。
投稿: てこ | 2010年5月10日 (月) 11:35
どうして~?どうして???
素直に受け止めればいいじゃん!
きみは、小学生で既に自分を分析しちゃっていたの・・・

その気持ちもわかるけれど
きぬえちゃんが受け取った意味が正解なら
その先生!やるなあ
というか・・・・・
きぬえちゃんに目をかけていたんじゃないですかね。
愛だよ愛
投稿: たつのくん | 2010年5月10日 (月) 15:40
わたしだって、今でも、そうです、、、(^^ゞ
・・・が、小学生のわたしは、、、もっと、、、
ある日、担任の先生が病気でお休みしたとき、
永瀬先生が代理でクラスに来てくださったの、、、
そのとき、やんわりと、授業態度について、
たしなめられたの、、、わたし、、、
勉強だけは出来たけど、思いあがってたのよね、、、
勘違いしてるわたしに、
永瀬先生が、道を指し示してくれたんだと思う、、、
このときは、それこそ、ショックで愕然としたけど、
今にして思うと、茫洋として、にこやかな、のっぽの永瀬先生は、
わたしの恩人だと思う、、、
投稿: きぬえ | 2010年5月10日 (月) 19:33
お久しぶり~。
私にも寛容という文字はないかも(T_T)
羊羹なら、好物だけどね(^_-)
きぬえはやさしくて、いい子だよ。
私は、小学生の頃、お通信簿に、いつも、落ち着きがないって書かれてた。
未だに落ち着きないの、アハハ。
投稿: bigmom | 2010年5月11日 (火) 10:29
そうかな~、KINUEは寛容だと思うよ
すくなくても私よりはキャパがある。。。うん。
投稿: みえこ | 2010年5月11日 (火) 15:09
ありがとうございます~、(^-^)
いつも、元気があふれていて、
目をキラキラさせてる、、、
昔から、変わらないbigmomさんが思い浮かびます~♪
ランチのセッティング、よろしくおねがいします!、(*^。^*)
サンキュ~♪
でも、もし今のわたしに寛容さが少しでもある、としたら、
・・・それは、永瀬先生のおかげだと思う、、、(^-^)
投稿: きぬえ | 2010年5月11日 (火) 19:30