柚木麻子著 ”BUTTER”
『内容(「BOOK」データベースより)
結婚詐欺の末、男性3人を殺害したとされる容疑者・梶井真奈子。世間を騒がせたのは、
彼女の決して若くも美しくもない容姿と、女性としての自信に満ち溢れた言動だった。
週刊誌で働く30代の女性記者・里佳は、親友の伶子からのアドバイスでカジマナとの面会を取り付ける。
だが、取材を重ねるうち、欲望と快楽に忠実な彼女の言動に、翻弄されるようになっていく―。
読み進むほどに濃厚な、圧倒的長編小説。』
婚活サイトで知り合った男性3人を練炭自殺と見せかけた連続殺人事件で死刑を求刑された、
木嶋佳苗の事件を元に書かれたという本書を興味深く手に取りました。
けれども、、、
けれども、たぶん、私のように、この殺人犯のことを、事件の真相を知りたいと思って読むひとには、
その部分では期待外れになるかもしれません、、、
著者は、一度も木嶋佳苗本人には、面接していないから、です。
この事件を元に書かれた、フィクションです。
自分の勝手な思い込みを外されましたが、
夫婦、友情、家庭、、、いろいろなシーンを絡めて展開していて、考えさせられることも多々ありました。
・・・料理は、彼女を描くために必要なアイテムだったのかもしれませんが、
それにしても、そのウェイトが大きすぎ、あれもこれもと盛り込みすぎて、
タイトルのバターのように、ねっとりと濃厚で、それが過ぎて、食傷気味な読後感が否めませんでした、、、
★★★☆☆
木嶋佳苗の拘置所日記 より以下に一部転記します。
2017年05月23日19:58
カテゴリ
BUTTER泥棒 2017年5月23日
5月23日現在、まだ未決処遇です。
私の氏名を広告に使用しないでほしいとの意思表示を無視する形で昨日、
柚木麻子の書籍広告に著者名と同じくらいの大きさで木嶋佳苗と載っておりました。
柚木と編集者がしていることは、泥棒以外の何であろうか。
もし外部交通権に支障をきたせば、泥棒どころか人殺しに加担することを理解したうえで、
私の氏名を無断使用し続けているわけですよね。
返り血を浴びる覚悟で、泥棒をしてバターを作り、木嶋佳苗潰しを繰り返しているということですよね。
文春砲の汚れた銃弾のように、姑息なことをしておきながら非を認めないとは、驚きを禁じ得ません。
私が、確定直前まで柚木に対し、怨恨を抱き憎悪していたことは記しておきたい。
広告に、私の氏名を載せないと売れないんでしょうか?
そうなんでしょうね。
本当に低俗な本だと思います、BUTTERって。
しかし、週刊新潮20号は面白かった!
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