佐藤 正午著 ”月の満ち欠け”
『内容紹介
新たな代表作の誕生!、20年ぶりの書き下ろし
あたしは、月のように死んで、生まれ変わる──
目の前にいる、この七歳の娘が、いまは亡き我が子だというのか?
三人の男と一人の少女の、三十余年におよぶ人生、その過ぎし日々が交錯し、幾重にも織り込まれてゆく
この数奇なる愛の軌跡よ!、さまよえる魂の物語は、戦慄と落涙、衝撃のラストへ。』
前世なんて、これっぽっちも信じてないのに、生まれ変わりって信じてる、矛盾してるわたし。
恋心から何度も生まれ変わる女性という設定、
しかも、一度ならず幼くして落命してしまうというのが、なんだか、受け入れがたく感じる、、、
なによりも、、、
大事に大切に育てた一人娘が、恋しい男に会うためだけに生まれてきたのだとしたら、、、
そして、その恋のために、人生を棒に振った人々の無念を思うと、、、
・・・それは、親の端くれのひとりのわたしには、あまりにも、つらい、、、
それでも、
ページを繰る手が止まらないのは、登場人物、ひとりひとりの生い立ちがとても興味深く、
ミステリー仕立ての展開が、あまりにも見事だから、、、
★★★☆☆
« ブッフェ・エクスブルー (BUFFET EX BLUE) | トップページ | 豚の角煮 »
「読書(あ~さ)」カテゴリの記事
- 柴田 哲孝著 ”暗殺” ☆(2025.05.09)
- ウォルタ−・アイザックソン著 ”イーロン・マスク 上・下” ☆(2025.04.23)
- アガサ クリスティー著 ”そして誰もいなくなった” ☆(2025.04.13)
- 一穂ミチ著 ”ツミデミック”(2025.03.19)
- 青崎 有吾著 ”地雷グリコ” ☆(2025.02.08)
コメント