山本一力著 ”蒼龍” ★
『内容(「BOOK」データベースより)
2002年、文藝春秋
途方もない借金を背負う若夫婦が、貧しい暮らしの中で追いかける大きな夢。どうか、今年こそ―。
著者の原点を描いてオール読物新人賞を受賞した表題作他、四篇。武家社会の心意気、商人の気概。
誠を尽くせば、身分の差を越えて人は分かりあうことができる。
生きる力と明日への希望を与えてくれる感動の傑作集。』
大好きな山本一力、
2002年の本を、夢中になって、涙しながら読みました。
当時、大きな借金を抱えていた著者の心情が切々と伝わってくる表題作をはじめとして、、、
★★★★★
以下に、心に残った一文を転記します、
「儲け云々はかかわりがない。江戸蔵のみなさんは、血反吐を吐く思いで出し値を見直されたはずだ。
このうえうちが値を下げて追い射ちをかけるような真似は、真っ当な大店の振舞いではない。
うちが大きな蓄えを背負って際限のないう安売りを続ければ、相手の息の根を止めてしまう。
そんなことでひとり勝ちしても、世のためにはならないだろうが。
小商いの方々と競い合うには、大店ゆえに守るべき節度がある。
これを見失うことだけはきつく戒めておくぞ」
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