帚木 蓬生著 "風花病棟" ☆
内容紹介
乳癌と闘いながら、懸命に仕事を続ける、泣き虫先生(「雨に濡れて」)。
診療所を守っていた父を亡くし、寂れゆく故郷を久々に訪れた勤務医(「百日紅」)。
三十年間地域で頼りにされてきたクリニックを、今まさに閉じようとしている、老ドクター(「終診」)。
医師は患者から病気について学ぶのではなく、生き方を学ぶのだ――。
生命の尊厳と日夜対峙する、十人の良医たちのストーリー。
ナガイサンから、“三たびの海峡” をおすすめしてもらったとき、
帚木 蓬生(ハハキギ ホウセイ)という、著者を存じ上げず、
検索しようにも、お名前の読み方すら分からないまま読んだこの本に圧倒されて、手にした二冊目。
様々に闘う医師たちの姿に、心を揺さぶられ、涙しました、、、
★★★★☆
以下に、心に残った一文を本書より転記します、
まだ、研修医だった頃、当直の夜、初めての出産に立ち会うことになり、病理主任の看護婦に
自分がついているから何の心配もない、という自信に満ちた微笑に導かれながら、ようやく、、、
そして、、、
「先生、これからも、患者から逃げんで、踏みとどまって、ちゃんと見届けて下さい」
米軍戦闘機の搭乗員が落下傘で着水する。そのたったひとりの自軍兵士を救出するために、
大作戦を決行するとは、よほど重要人物にちがいないと噂しあっていたが、少尉だった。
こともなげに、マイケル(そのときの少尉の子ども)は、
「ぼくはパパがたとえ普通の二等兵だったとしても、飛行機で助けに来てくれたと思う。
アメリカ合衆国はそういう国なんだ」
ひるがえって日本軍の方は、、、
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