サンディー・トクスヴィグ著 ”ヒットラーのカナリヤ” ☆
『内容(「BOOK」データベースより)
ひとりの命を救うものは、世界をも救う。デンマーク系ユダヤ人の10日間の救出劇。』
第2次世界大戦中、ナチス・ドイツに占領された小国デンマークは、
ドイツ軍に大人しくおもねり、イギリスに、”ヒットラーのカナリヤ”と揶揄されていた。
だがそのデンマークでやがて、命懸けのユダヤ人救出作戦が始まる、、、
著者の父は、当時まだ12歳の子供だったが、
劇団の絵描きの父親、華やかなスター女優の母親、母親のゲイのスタイリストらと共に、
力を合わせて、立ち上がる。こうして、デンマーク市民たちは、7,220名ものユダヤ系市民を脱出させる、、、
情報を流してくれたナチス、見逃してくれたナチスもいれば、
冷酷な裏切り者のデンマーク人も、いる、、、
美しくて陽気な女優のママと、
男のくせにと馬鹿にされ続けていたゲイのスタイリストの命がけの大芝居、、、
それは、、、
戦争の陰に怯えながらも、立ちあがった、
勇気と愛にあふれた市井の人々の10日間の戦いに、心を打たれ、涙しました、、、
児童書のくくりではありますが、たくさんの人びとに大切にされている、
事実を元にした第一級のフィクション、
もずさん、
こんなに素晴らしい本をガイドして下さり、ほんとうにありがとうございます!、
« 区民祭りで、ゴミ当番を、、、 | トップページ | 炊飯器でカンタン、中華おこわ »
「読書(あ~さ)」カテゴリの記事
- 青崎 有吾著 ”地雷グリコ” ☆(2025.02.08)
- 逢坂剛著 「百舌シリーズ」☆(2025.01.18)
- 加藤シゲアキ著 ”なれのはて” ☆(2024.10.22)
- 青山 美智子著 ”リカバリーカバヒコ”(2024.09.07)
きぬえさん
読んでくださってうれしいです。
年を取ったせいか、最初は変わりなかった生活が徐々に追い詰められていく様子が想像できてしまいました。
私も最後は泣いてしまいました。市民の自発的な行動というのが気高いです。
正しいことを行うのはたやすいことだと子供のころ、思っていました。しかし、今はそれがどんなに大変かわかる時代になってしまいました。そして戦争とはなんと愚かなことかと改めて思いました。
いつも色々書いてくださるきぬえさんに感謝しています。
投稿: もず | 2017年11月 8日 (水) 23:36
こちらこそ、すてきな御本のガイドをありがとうございます、
こんな地味なボログにもうずいぶん長いこと遊びにいらしてくださり、
とてもうれしく有難く思っております、、、(^-^)
これからもどうぞよろしくお願い致します、m(__)m
投稿: きぬえ | 2017年11月 9日 (木) 08:45