五島美術館 秋の優品展、中華 鴻龍へ、、、
毎年秋に1週間程度展示される、国宝『紫式部日記絵巻』を目当てに、
五島美術館の秋の優品展に、書道教室の皆様と、秋晴れの一日繰り出しました。
小さな美術館ですが、選りすぐりのコレクションは見応えがあります。
上記五島本第一段より、第2次国宝シリーズの切手
『格子から顔を出している女房装束姿<十二単姿>の女性が紫式部。
絵の右にいる直衣姿の男性が藤原実成、左にいる直衣姿の男性が藤原斉信です。寛弘五年十月十七日、
紫式部が同僚の女房である宮の内侍(みやのないし)の局に来ている時に2人の公達が訪ねてきた場面。
この絵に描かれている女性は紫式部ではなく、宮の内侍であるという説もあります。』
最も感銘を受けたのは、仏師運慶の作と伝わる、重要文化財指定、ヒノキの寄木造「愛染明王坐像」
この迫力に、みな、一瞬で心を奪われ、しばし釘付けに、、、
(左右からも拝することが出来る展示です)
『愛染明王、とは密教の神で、愛欲などの迷いがそのまま悟りにつながることを示す。
外見は忿怒の形をとるが、内面は愛をもって衆生を解脱に導くとされる。』
そして、、、
横山大観「達磨」
茫洋とした水墨画の背景に比して、
繊細で、かつ迷いなく力強い達磨の着衣の描線に魅了され、、、
「三千界(世界全体、全宇宙)まで氷は溶けようとし、 この山里にも
一片の梅の花が開いて春の訪れが近いことを知る」という内容の詩を書す。
説話のモデルとしても知られる一休は、奇矯の風来僧、別に「狂雲子」ともいう。
この一幅の書画に心を奪われたわたしは、タイトルをメモしていると、
係の方に、ボールペンは使用禁止なのでと、鉛筆を差し出されました。
そのときはもう、メモし終わった後でしたので、お詫びしてご辞退致しましたが、、、
三十年前のルーブルで見たことを、鮮やかに思い出しました。
そこには、美術の教科書で見慣れた作品群がガラスの覆いもない剥きだしのままで、
手を伸ばせば、油絵の具の凹凸に触れることができそうでした、、、
そして、なによりも驚いたことに、
あちらこちらに、イーゼルを立てて、油絵の具のパレットを手にして、キャンバスに模写している人々、、、
(近づけないようにガードされていたのは、モナリザだけ、だったように記憶しております)
まだ二十代だった私は、モネやドガの絵よりも、
そのことに目を瞠り、驚きのあまり立ちすくんでしまいました。
優れた芸術を次代に伝承してゆこうとする、その覚悟と行動力に、圧倒されました、、、
五島美術館では、写真はもちろん禁止でしたが、
この頃では、日本の美術館でも、フラッシュと三脚を使わなければ、写真撮影可能なところが増えています。
研ぎ澄まされた芸術の奥深さ、やさしさ、厳しさが、
一歩、また一歩と、市井の人々の心に染み入り、寄り添ってくれることを願いつつ、、、
美術館の敷地は、五島邸の敷地の一部が提供され、
武蔵野の面影を残した広大な庭園には、驚くほどの数の石仏があちらこちらに点在しています、、、
出展 wikiより 以下に抜粋します
『国宝『源氏物語絵巻』を所蔵することで名高い五島美術館は、東京急行電鉄(東急)を創設した、
実業家五島慶太の美術コレクションを保存展示するため、五島の没した翌年の1960年(昭和35年)に開館。
自ら「古経楼」と号した五島の収集は、まず奈良時代の古写経類から始まった。
ついで経典、禅僧墨蹟などの書跡類、のち絵画、陶磁器などの名品も多く入手した。
その豪快な経営手法から「強盗慶太」のあだ名もあった五島は、
古美術品収集にも執念を燃やした。名品の『源氏物語絵巻』や『紫式部日記絵巻』は、
美術館公開を決意した五島がコレクションを強化・補強する目的で死の直前に入手したものである。』
現在の所蔵品総数は国宝5件、重要文化財50件を含む約5000件にのぼります
都心の一等地にいることを忘れてしまうほどの、最大高低差35m、緑深い庭園を散策して、
様々な石仏に癒されながら、フィトンチッドをたっぷりと浴びて、すっかり免疫力をアップさせて、、

お腹を空かせたおばさんたちは、、、
創業50年、地元の人々に人気の店という、鴻龍 (コウリュウ)へ、、、
一見大衆的な店のようですが、かなり本格的な中華です。
途中で食べることと、しゃべることに専念することにして、写真はパスしましたが、
ほかに、餃子、チャーハン、焼きそばなど、みんな、とってもおいしくて、
そのうえ、みなさまにご馳走になりました、、、

・・・照子さんは、この日、7500歩だったそうです、、、
よく歩いて、楽しくて、おいしい一日を、みなさま、ほんとうにありがとうございました、

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