宮部 みゆき著 ”三鬼 三島屋変調百物語四之続” ☆
『内容紹介
江戸の洒落者たちに人気の袋物屋、神田の三島屋は
“お嬢さん"のおちかが一度に一人の語り手を招き入れての変わり百物語も評判だ。
訪れる客は、村でただ一人お化けを見たという百姓の娘に、夏場はそっくり休業する絶品の弁当屋、
山陰の小藩の元江戸家老、心の時を十四歳で止めた老婆。亡者、憑き神、家の守り神、と
あの世やあやかしの者を通して、せつない話、こわい話、悲しい話を語りだす。
「もう、胸を塞ぐものはない」それぞれの客の身の処し方に感じ入る、
聞き手のおちかの身にもやがて心ゆれる出来事が……』
第一級のストーリーテラーの著者のパワーにすっかり幻惑されました。
“おそろし”、も借りてきました、、、
★★★★☆
以下に、心に残った一文を転記します、、、

・・・いろいろあるさ。物思うことがあって当たり前だ。
で、思っても思っても思うようにならないときは、さ、
なるようになってりゃいいと言ったのだった。
「生身の人間の語りは、血が通っていて面白うございます。ですが、生ものだけに、時にはあたる。
・・・
でもですね、読み物というものは、
「生身の人間からはもう離れておりますから、枯れております。
どう間違ってもあたりませんし、障りません。
気散じはうってつけの上に、読み物を通して知識が増えれば、肝っ玉が強くなって、
・・・読み物には本当に効能が、、、」
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