森絵都著 "みかづき” ☆
2017年本屋大賞第2位、
王様のブランチ ブックアワード2016大賞受賞、
『メディア掲載レビュー
熱い教育論が飛び交う、戦後史にして大河ロマン
日本における学習塾の変遷、その塾の経営者三代の奮闘、女系家族の確執、理想の教育……
本書は実に重奏的なテーマを含んでいるが、全ての主音が合わさり見事なメロディとなって奏でられる。
スケールの大きな小説だ。
(中略)
教育とは、教え育てることでその人に内在する資質や能力を発展させ、
もっと学びたい欲求を生み出していく。
そんな無限ループによって結果的に自分を高めていくことだと思う。
学ぶ喜び、そして導く喜びが本書の中でキラキラと光っていた。
評者:中江 有里 (週刊文春 2016.11.07掲載)』
国の未来は、子どもたちが担う。
私たちの明日は、その教育で決まる、、、
親子三代、長いスパンで、理想の教育を追い求める家族の確執、愛憎、、、
静かに圧倒された、素晴らしい一冊、、、
★★★★☆
以下に、心に残った一文を本文より転記します、
混迷を極めた教育改革の終着点は、、結局、能力主義と国家主義だ。
教育は、子供をコントロールするためにあるんじゃない。
不条理に抗う力、たやすくコントロールされないための力を授けるためにあるんだ、、、、。
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