介護の日々に③ 物盗られ妄想の巻
「あんた、金庫の鍵、どこへやったのよ」
ついに、おいでなすった、、、これは、、、
認知症の掲示板で、見知っていた、「物盗られ妄想」、
五里霧中、必死な介護者を、絶望の淵に突き落とすひとこと、、、
だけど、事前に、その知識があれば、
パニックにならずに、なんとか、クリア、できる、、、
「あ、、、金庫の鍵ね、、、たしかに預かったよ、、、
でも、わたし、、、どこに隠したんだっけ、、、
どこだっけ、どうしょう、どうしよう、、、
ごめん!、ホントごめん!、一緒に探して~!、、、」
すると、母は、母の顔を取り戻し、
「あら、いいのよ、だいじょうぶよ、、、そのうち、出てくるわよ、、、」
認知症の初期の段階でよくみられる症状で、中期になるとたいていは治まるという、
「物盗られ妄想」は、最も身近に介護している人に向けられるようで、
それを、近隣の人や、親戚にも、言いふらすことで問題はさらに複雑になる。
どうか、このことを、ひとりでも、多くの人に、知ってほしい。
孤独な戦いを強いられている介護者の方は、どうか、傷つかないで、、、
そして、近隣のお方は、これが、認知症の初期症状のひとつであること、
この疑いは、いちばん身近でがんばっている介護者に向けられる、ということを、、、
ちなみに母が亡くなった後、
小さな金庫でしたが、業者の人に開けてもらったところ、、、
・・・空っぽでした、、、
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「物盗られ妄想」で、
一生懸命頑張ってくれていたヘルパーさんなども、クビになったりすることもあるそうで、
対処法など、詳しいことは、こちらから、、、
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あの頃、お話聞きながら、「大変だなぁ」とは思っても、それ以上のこと何にも言えませんでした。あらためて拝読して、大変そうなその奥のほんとはもっともっと大変だったろう事を思って、今の珠玉の素敵な日常に乾杯!
知ってる方、知らない方、パソコンから色々な方にヒントをもらえて、まだ皆んながネットを使う時代じゃなかったのに、本当に良かったです。早くからPCの勉強をしていたきぬえさんの持っていた運ですね。
その後夫の介護をする事になった私ですが、夫婦というのは他人なので割り切れて楽なところがありました。私達の歳になると親の認知症に悩んでる人の方がずっと多いわけですが、自分の上にいたはずの人の衰えへの悲しさ、怒りって、辛いだろうなぁ、夫なら諦めもつく、、なんて。
でも、次男とタメなのにお父さんのお母さんへの対応が気に入らなくて、すごい一生懸命お母さんを守ってるコにも会いました。やっぱり今、とても幸せに過ごしています。
障害児(者)の母にも 女優業は必須ですが、私は先に楽をした組だから、もうちょっとがんばりますね。
投稿: 美子 | 2020年6月 5日 (金) 00:37
★美子さん、
チョーエリートとでいらしたのに、全く偉ぶるところのない、
笑顔のやさしい、素敵な旦那様でしたね、、、
仲良くしていらして、うらやましく思っておりました、、、
母を看ているとき、がりがりに痩せて、
母を見送ってから、、、10キロ太りました~!、
いろいろ、いろいろありましたが、
いいこともわるいこともみな、自分の糧になったのだなとしみじみと思います、、、
投稿: きぬえ | 2020年6月 5日 (金) 10:55