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2017年4月 1日 (土)

安部 龍太郎著 ”等伯” ☆

 

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『内容紹介
 第148回直木賞受賞
 都に出て天下一の絵師になる――武家から養家に出された能登の絵仏師・長谷川信春の強い想いが、
 戦国の世にあって次々と悲劇を呼ぶ。身近な者の死、戦乱の殺戮……
 それでも真実を見るのが絵師。その焦熱の道はどこへ。』



絵師として、しのぎを削る、すべてに於いて対照的な、長谷川等伯と狩野永徳、、、
時代の荒波に翻弄され、、、数奇な運命に抗いながら、、、
引き込まれ、ページをめくるのももどかしい、上下巻二冊、、、


★★★★☆


近所の市民図書で、ちょうどご一緒になった、靖子さんのガイドに感謝です。
しかも、借りる人が少ないので、貸し出しはわたしでふたり目、本はピカピカ、、、
代わりにと、わたしがガイドして差し上げた、この本 に、
靖子さんが、大感激、大感動して下さり、
同じ喜びを共有できる、本仲間のたのしさをありがたく思います、、、



以下に、本文より、こころに残った一文を転記します、









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『信春の最大の美質は、愚直なばかりの粘り強さにあった。
 都で育った者のように頭の回転が速くないし、物事を手早く処理することもできない。
 そのかわり物事にじっくりと取り組み、本質を見極めようとする生真面目さがあった。
 それはおそらく、一年の半分を雪に閉ざされて生きる能登の気候と風土が育んだものだろう。
 相手は大自然である。小手先の工夫でどうにかなるものではない。
 じっと耐えて春を待つしか対処の仕様はない。
 雪に行動の自由は奪われるが、深く考えじっくりと観察する時間はたっぷりとある。
 そうした暮しの中で、信春は妥協しない粘り強さと物を正確に見る視力をやしなったのだった』







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