若宮健著 "なぜ韓国は、パチンコを全廃できたのか"
日本のギャンブル産業の粗利は、5兆円。
世界最大のカジノ、マカオは、4兆6千億円。
カジノがない日本のギャンブル市場は、世界最大規模だそうです。
20人に一人がギャンブル依存症といわれる、日本。
あまりにも身近にあるパチンコは、
花粉症の様に、ふれているうちに容易に依存症になってしまうそうです。
パチンコ店には、老若男女、もれなくひしめいています。
わたしにも、愚息がふたりおります、、、けっして、他人事ではないのです、、、
以下は、2011年にアップしたリユース記事です。
®
韓国にパチンコがあったことも、知らなかったし、全廃したことも知らなかった。
パチンコ屋の1日の電力消費量は、業界によると84万キロワットだとか、、、
・・・え?!、、これって、福島原発1.8基分?
石原都知事が、チラリとパチンコのことを言っていたけれど、
どうして、あまり、問題にならないのか、、、
それは、、、
パチンコ業界に吸いこまれる、21兆円もの金(ちなみに農業規模は 8兆円)、
そこに群がる政治家、警察、メディア、、
その仕組みを読み知ると、唖然、呆然、、、
何故、韓国にできて、日本にできないのかが分かり、
21兆円ものお金の半分でも、他の趣味や娯楽、消費に回ったら、と思うと、
せっかくの一冊なのに、なんでもパチンコのせいにする論理の展開では、
逆に説得力に欠くような気がして、それがちょっとだけ残念、、、
★★★☆☆
以下に本文より一部転記します、
村上春樹氏の「IQ84」3に次のような記述がある。
「(大麻)が依存症になるから危険だと司法当局は主張しているけど、
ほとんどこじつけだね。そんなこと言ったらパチンコのほうがよほど危険だ」
日本の新聞社内では、パチンコ批判の原稿がボツになる。
マスコミ業界、政治家、官僚、パチンコ業界の人間。
たった数千人の利益のために数百万人を泣かせて、
21兆円が闇に消えているのが、日本のパチンコの現状なのである。
パチンカーについて、、、
「人間は転ぶことが恥ずかしいのではなくて、起き上がれないことが恥ずかしいのです」
パチンコ屋のターゲットは年金生活者と主婦。
生活保護を受けている客も少なくない。社会的な弱者がターゲットになっている。
(パチンコ依存症の)女性の服装は、
かなり貧しそうで、スニーカーも磨り減っていて、着ているシャツもかなり着古していた。
髪もばさばさで化粧気のない顔には脂が浮いていた。
彼女たちは、靴やシャツを買う金があれば、パチンコに突っ込んでしまうのである。
業界を代弁して国会で恫喝する民主党議員、山田正彦議員、、、
パチンコ業界の損失に、国家賠償を要求した、山田議員は弁護士でもあり、
名古屋の大手パチンコ店「玉越」の顧問弁護士でもある。
そして、第一次菅直人内閣では農水大臣を務めていた。
そういえば前任者の赤松広隆議員も有名なパチンコ議員であり、
しかも、新内閣で農水大臣に就任した鹿野道彦氏もまた、パチンコ議員である。
2010年7月29日、東京荒川区議の小坂英二氏が
「パチンコ違法化・大幅課税の地方議員と国民の会」を立ち上げ、パチンコ反対に立ち上がった。
パチンコが日本で禁止できない理由は数多いものの、
避けては通れないものに、警察官僚の天下りの問題がある。
« 有元さんの、ごぼうのサラダ ★ | トップページ | ”ガッテン!、クリーム豆腐”を作ってみた、の巻 »
「読書(た~わ)」カテゴリの記事
- ひろゆき著 ”1%の努力” ☆(2023.01.27)
- 宮本輝著 ”流転の海 第七部~第九部” ★(2023.01.17)
- 奥田 陸著 ”ネバーランド” ☆(2022.10.18)
- 西村ゆか+wako ”だんな様はひろゆき” (2022.10.05)
- 西加奈子著 “夜が明ける”(2022.10.10)
コメント