石原慎太郎著 ”天才”
内容(「BOOK」データベースより)
反田中の急先鋒だった石原が、今なぜ「田中角栄」に惹かれるのか。
幼少期のコンプレックス、政界入りのきっかけ、角福戦争の内幕、ロッキード事件の真相、
田中 派分裂の舞台裏、家族との軋轢…。
毀誉褒貶相半ばする男の汗と涙で彩られた生涯!
今太閤と呼ばれた、金に塗れた田中角栄は、
だがしかし、家の女中さんのご子息の結婚も盛大に祝うひとでもあり、
人々の心を虜にする天性の人心掌握術、その情の濃い誠実な人柄。
そんな田中角栄がわたしは、大好き。
でも、著者は、好きになれない、、、
この本は、、、
この本は、「俺」という一人称で書かれていますが、
著者御本人を彷彿とさせるような、傲慢とも思われるような記述が散見され、
田中角栄、その人の身近に過ごしていたからこその、人知れぬエピソードもなく、
文字が大きく、1ページに12行の文字組で行間が広く、上下の余白も大きく、、、
石原慎太郎/初出「文芸春秋」(昭和49・9)
君 国売り給うことなかれ-金権の虚妄を排す-
・・・彼がある種の天才たるゆえんは、人間としても政治家としても、
田中氏には金権以外の方法も発想もあり得ないというところにあるはずである。
田中角栄を痛烈に批判していた石原慎太郎氏でありましたのに、今、なぜ、、、
その訳を本書の後書きでも読んでもなお、判然としないのでした、、、
★★☆☆☆
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わー。きぬえさんお読みになったのですね。
私は読んでないのですが、夫が「真紀子氏がほぼ消えたから敵じゃなくなって誉め始めたんだろう。」と言っていました。夫も読んでないから言ってますが・・。
私も、色々問題はあったとしても、本当に日本を豊かにしたいという角栄氏の思いは真実と思います。
そして実際に戦地に行っていた彼は戦争のバカらしさを心底知っていたと読んだことがあります。
ストッパーの無くなった日本の将来が心配です。今にして思えば著者のような人が拍手喝采で受け入れられた頃から長い時間をかけて今の下地を作っていたのかも・・・。
投稿: もず | 2016年10月25日 (火) 21:23
出版社の思惑は大当たりしたなぁ、と、わたしは、思っております、、、
・・・かくいうわたしも、、、読むまいと思っていたのに、図書館で、、、(^^ゞ
もずさん、総理の夫、読んでみたことはおありでしょうか、、、
http://kinue-m.cocolog-nifty.com/17/2015/11/post-f7a0-1.html
もう、わたしは、ワクワクドキドキしながら、読みました、、、(*^。^*)
そして今、、小池さんに、否が応でも期待が高まってしまう今日この頃であります、、、(^_-)-☆
投稿: きぬえ | 2016年10月26日 (水) 11:18