深緑野分著 ” 戦場のコックたち ” ☆
内容紹介
1944年6月、ノルマンディー上陸作戦が僕らの初陣だった。
特技兵(コック)でも銃は持つが、主な武器はナイフとフライパンだ。
新兵ティムは、冷静沈着なリーダーのエド、お調子者のディエゴ、調達の名人ライナスらとともに、
度々戦場や基地で奇妙な事件に遭遇する。
不思議な謎を見事に解き明かすのは、普段はおとなしいエドだった。
忽然と消え失せた600箱の粉末卵の謎、オランダの民家で起きた夫婦怪死事件など、
戦場の「日常の謎」を連作形式で描く、青春ミステリ長編
第二次世界大戦のアメリカの片田舎、その描写があまりにも、自然でリアルなので、
思わず表紙を見て、作者がアメリカ人なのか確認してしまったほど。
戦争の残酷さ、悲壮感、あっけないほどの死、狂気に違いはないけれど、
ノルマンディー上陸作戦の描写も、日本の戦記物との現場のあまりの空気感の違いに驚く。
・・・こんなに面白い本が、本屋大賞七位って?、、、おばさんは、、、ちょっと疑問です!
★★★★☆
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