東山 彰良著 ”流” ★
『内容紹介
2016年本屋大賞ノミネート!!
選考委員満場一致の第153回直木賞受賞作。
「20年に一度の傑作。とんでもない商売敵を選んでしまった」(選考委員・北方謙三氏)
「私は何度も驚き、ずっと幸福だった。これほど幸せな読書は何年ぶりだ?」
(選考委員・伊集院静氏)
何者でもなかった。ゆえに自由だった――。
1975年、台北。偉大なる総統の死の直後、愛すべき祖父は何者かに殺された。
内戦で敗れ、追われるように台湾に渡った不死身の祖父。なぜ? 誰が?
無軌道に生きる17歳のわたしには、まだその意味はわからなかった。
台湾から日本、そしてすべての答えが待つ大陸へ。
歴史に刻まれた、一家の流浪と決断の軌跡。』
直木賞の選考会では、前代未聞の満票を得た秀作。
・・・が、嵐のような又吉フィーバーの前には影が薄くなってしまったような感が否めず、、、
「火花」は、正調芥川賞、
特異な二人のキャラと、図抜けた文章の巧みさに圧倒されながら、拝読しました。
昔、高校時代、友人のナガイサンが、
「直木賞は読むけど、わたしは、芥川賞は読まない」と言っていたけど、
わたしも、右に同じ、、、
ときには、芥川賞を読んでみますが、たいてい、いつも、意気消沈してしまうのです、、、
この本は、、、ダントツの面白さ!、大笑いしながら、読みました♪
そして、観光で訪れた迪化街などの見知った地名に、
あの混沌として猥雑な通りを、わたしも、一緒に走り抜けました、、、
ただ、人名が読めない、覚えられないので、
たとえば、”宇文”は、”たかふみ”とか、適当に日本語読みしてしまいました。
・・・ちゃんと、読んだのは、毛毛(マオマオ)、だけ、、、
暴力の応酬、共産党軍と国民党軍、抗日戦争、狐火、軍隊生活、実らぬ恋、
そして、ミステリー、
スピード感あふれる、力のある一冊。
・・・久々に、五つ星、つけちゃいます、
★★★★★
以下に、心に残った一文を本文より転記します、
人間本来叫苦境、快醒快悟免傷心。
(人の世はもとより苦しいもの、早く悟れば傷つかずにすむ)
おれだって子供を亡くしてるんだから。残ったのはちょっとおつむの弱い末っ子だけさ。
それでもどうにか生きていかなきゃならない。こうやって豆花を一杯一杯売ってね。
たいした稼ぎもないが、まぁ、食ってはいける。それが大事なんだ。そうでしょ?
今生の苦しみから逃げてちゃ、あの世で清らかな幽霊になれないからね
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圖書館に豫約を入れました。 256 人待ち。 全部で 8 冊藏書なので、一年四ヶ月待ちです。
すごい人氣なんですねー。 一年四ヶ月待つのが楽しみです。
投稿: 香々地三郎 | 2016年4月 8日 (金) 12:28
香々地様、
今すぐに借りることができる素晴らしい本に、
右のサイドバーの、”大好きな本”のカテゴリーに記した、
浅田 次郎: 中原の虹
新田 次郎: アラスカ物語
冲方 丁: 天地明察
百田 尚樹: 海賊とよばれた男
住井 すゑ: 橋のない川
などを、強く、つよく、つよく、おすすめ申し上げます、(*^_^*)
投稿: きぬえ | 2016年4月 8日 (金) 21:29
ご推薦 有り難うございます。
淺田次郎 中原の虹、新田次郎 アラスカ物語 は 私の書架にあります。
海賊とよばれた男 は 圖書館で借りて讀みました。
2010年のことですが、中原の虹は おもしろかった。 しばらく、蒼穹の昴、マンチュリアン・リポートに のめり込みました。 全部 書架に揃ってゐます。
「海賊」は資料提供 出光興産株式會社で これも おもしろく讀ませてもらいましたが、著者は
芥川、直木 孰れの賞も素通りして 裏口から一氣に best seller 作家に昇進。
私の評價は 文章力、表現力において 受賞には もう一つ努力を要する、と謂うもの。
筆者にとっては 「よけいなお世話だ。 俺は 芥川賞や直木賞を とっくに超越してゐる!!」 かもしれません。
ちょっぴり辛口にすぎますか?
投稿: 香々地三郎 | 2016年4月 9日 (土) 09:35
新田次郎 アラスカ物語はmillennium 前夜、地球と我が人生に 何が起こるかと、アラスカにオーロラを視に行った時 旅行鞄のなかに入れて行きました。
書架からだしてみたら、新潮文庫本に 「2000年1月7日(金)讀了」とメモ書きしてあります。
慥に讀んだんでしょうが、内容は全く記憶にありません。 いまから讀みなおしてみます。
投稿: 香々地三郎 | 2016年4月 9日 (土) 10:10
ミレニアム前夜、アラスカに オーロラを視に行った時の寫眞です。 ご参考まで。
投稿: 香々地三郎 | 2016年4月 9日 (土) 10:18
香々地様、
浅田次郎の張作霖のシリーズにわたしも夢中になりました!、
著者の、”壬生義士伝、そして、、、
http://kinue-m.cocolog-nifty.com/17/2015/09/post-a74b.html
http://kinue-m.cocolog-nifty.com/17/2014/07/post-92c3.html
ハイ、わたしは、浅田次郎の大ファンなんです~♡
投稿: きぬえ | 2016年4月 9日 (土) 16:30
香々地様、
百田 尚樹の”永遠のゼロ”にも、うちのめされました、が、、、
この後の、著者の政治的なお考えに、違和感を覚えてしまい、、、
それ以来は、、、(._.)
投稿: きぬえ | 2016年4月 9日 (土) 16:32
香々地様、
オーロラのお写真拝見しました!、
自然が繰り広げる最高のショー、滅多に見ることはかなわないと聞きました、、、
これを、直にご覧になったら、もう、どんなにか、、、
アラスカ物語は、実話に基づいたストーリーであることに、
感慨を深くいたしました、、、
やはり実話に基づいた、ロシア版、ジョン万次郎の、
http://kinue-m.cocolog-nifty.com/17/2016/03/post-2665.html
にも、圧倒されました、、、
投稿: | 2016年4月 9日 (土) 16:38
ルックJTB、オーロラを見に行こう、寫眞撮影のポイントに;
「30秒くらい露出可能な B (バルブ)付きカメラで ISO 400 以上推奨」とあります。
デジカメの進歩發達で real な寫眞撮影が出來るようになったのかと思いきや、これでは舊態依然。 それともJTBの記述が古いものなのでせうか?
ゴルフからお歸りになったら、プロのカメラマンに訊ねてみて下さい。
ちなみに 16 年前の撮影は;
LEICA R-7 ISO 1600 これに木炭カイロをくくりつけてジャケットで被い
CULLMANN の頑丈な三脚で固定して レリーズで 20 秒間開放。
ネットに掲載の寫眞は超高感度ネガを専門のDPE屋でプリントし スキャナーにかけて「jpeg」に變換したものです。
オーロラ様にしてみれば、「俺様の眞の姿を寫眞なぞに撮らせてたまるか。 御眞影を拝みたけきゃー 北の果てまで出てこい」と謂うことかも知れません。
投稿: 香々地三郎 | 2016年4月10日 (日) 13:08
香々地三郎様、
今僕が所有しているデジカメは2年ほど前に購入した一眼レフ、
感度はISO12,000まで上げる事が出来ます、
そして、昔のデジカメのように、目一杯感度を上げてもノイズは出ません。
オ―ロラは光体なので、撮影した事も実際見た事も有りませんが
経験上ISO5,000ほどで F8 60分の1で行けると思います。
投稿: 誠 | 2016年4月10日 (日) 20:19
プロ・カメラマン様
早速のご回答深謝申し上げます。 流石は PROFESSIONALです。 持ち物がちがいます。
私が 今 使ってゐるものはCoolpix 520 made in China。 いつも バカチョン仕様。
時々 誤作動しますが、素人には これで充分です。
初めて manual を見てみました。
ISO sensitivity ; 80 to 3200 ISO sensitivity is fixed at the specified value. とありました。
これではオーロラ撮影は不可ですね。
日進月歩の技術革新。 室温・湿度調整保管庫とともに 義父が殘してくれた LEICA R-7, CONTAX ST と CARL ZEISS 交換レンズ群 等々は 完全に寶の持ち腐れです。
今後とも 御指南 宜敷くお願いします。
投稿: 香々地三郎 | 2016年4月11日 (月) 11:02