辻村深月著 ”朝が来る” ☆
『内容(「BOOK」データベースより)
出産を巡る女性の実状を描く社会派ミステリー
「子どもを、返してほしいんです」親子三人で穏やかに暮らす栗原家に、ある朝かかってきた一本の電話。
電話口の女が口にした「片倉ひかり」は、だが、確かに息子の産みの母の名だった…。
子を産めなかった者、子を手放さなければならなかった者、
両者の葛藤と人生を丹念に描いた、感動長篇。 』
亡くなった私の母は養女でした。
祖母が寝たきりになったとき、そのときの母の献身的な介護は、
血なんか関係ないんだということを、この私に、身を持って教えてくれました。
亡き父に代わって店を切り盛りしながら、頭痛薬を飲みながら、家のこと、祖母の介護。
モデルの仕事に休みを入れて、祖母の介護を引き受けたのは、
そんな、母の背中をみていたから、です、、、
特別養子縁組、
重いテーマに、いろいろなことを考えさせられながら、一気に読み終えました。
★★★★☆
以下に心に残った一文を本文より転記します、
「うちの場合は、養子を考えたとき、夫に言われた一言がきっかけになりました。
血のつながりのない子供って言っても、もともと、オレと君だって血がつながっていないけど
家族になれたじゃないか。きっと、大丈夫だよって」
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