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2015年9月 7日 (月)

「気配りのリレー」



006n


朝日新聞 9/5、ひとときより、、、

台風が福岡を通過した日の朝のこと。
私はいつもの通り、出勤のため駅へ向かった。
その時は風も雨も大したことがなかったので、
電車が止まってしまう前になんとか!と思い、自然と駆け足になる。
しかし、駅に着いてみると電車は「全面運休」。 
バスも動いていなかったので、タクシー乗り場の行列に並んだ。
私の前には、すでに10人ほどが並んでいた。その後も、どんどん列は長くなる。
しかし、待てど暮らせどタクシーはやって来ない。
知り合いもおらず、することもなく、始業時間を気にしながら並ぶのは、もはや苦行である。

40分ほど経って、、、














40分ほど経って、ようやく1台のタクシーがやってきた。
すると、先頭に並んでいた女性が振り返って、満面の笑みで
「○○方面に行きますけど、同じ方向の方おられませんか?」と声を掛けられた。
その笑顔と声掛けで、場の空気が一気に和んだ。

その後も、タクシーが着く度に先頭の方が後ろの方たちに声を掛けて
数人ずつ同乗していったので、待ち時間はずっと短くなった。
あの女性の一言は、まさに値千金。
行列は苦行だったけれど、何か大切なことを学んだような気もする。
(福岡市 三ケ尻さと子 会社員 57歳)

                                                                                                                      ・出典





写真のイタヤ馬は、こちらから、、、











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